劇場公開日 2008年11月1日

  • 予告編を見る

「リメイクって何だろう?」アイズ(2008) いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0リメイクって何だろう?

2008年11月2日

悲しい

怖い

興奮



 リメイクの意味がサッパリ分からない。

 幼いころに視力を失い盲目ではあるが
 バイオリニストとして活躍しているロスに暮らす
 シドニー・ウェルズ(ジェシカ・アルバ)は、
 日常に不自由を感じることなく生活していたが、
 角膜移植手術を姉ヘレン・ウェルズ(パーカー・ポージー)の
 勧めで受けて成功する。
 徐々に視力が回復するシドニーは心理療法士の
 ポール・フォークナー(アレッサンドロ・ニヴォラ)の助言を受けて、
 目の見える生活に慣れてきていたが、
 存在しないモノが見えていることに気付きはじめ、
 それがドナーと関係あるのではないかと考えたシドニーは、
 その人物のことを調べようとする。

 オキサイド&ダニー・パン兄弟が手掛けた、
 ホラー映画“the EYE【アイ】”のハリウッドリメイク版。
 リメイク権をトム・クルーズが獲得したとか、
 レネー・ゼルウィガーが降板したとか、
 監督が中田秀夫じゃなくなったとか、
 色々あってジェシカ・アルバ主演で、
 フランス人監督で出来上がりましたとさ。

 2、3は観てないけど、まず僕の記憶が確かならそのままであります。
 話の大きな流れだけでなく、
 ある程度の演出なども the EYE【アイ】そのまま、
 そのまんまであると思います。
 オープニングとかハリウッドらしく、大きく変わってる気もしますけど。

 何故それほど古い作品でもないのに、
 全く変えようとしなかったのかが疑問です。
 ちょっと変わったかな?という部分も
 大してリメイクの意味があるとは思えないし、
 ホラー部分も元祖の方が、弱い人には恐いのではないでしょうか。
 それは、日本人だから、アジア人だから、アジア~ンなテイストの方が、
 ジャパニーズホラーのリメイクなんかもそうだけど、
 やっぱり恐さを感じるんですよね。
 そういう意味では正にハリウッドクオリティ。

 でも、別のハリウッドクオリティを期待してましたから、
 これなら僕はジェシカ・アルバ目当てで観たい人以外には、
 元祖の方を日本人には薦めます。
 だって、クライマックスの派手な映像も、
 元祖に負けてるような気もしますからね。

 アメリカを舞台にするんだから、
 ちょっと前ならクライマックスでの
 あのセリフに説得力があったかもしれないけど、
 今となっては世界各地で通用するだろうし、大きな要素として、
 アメリカならではの味付けがほしかったし、
 フランス人監督らしくアメリカを描くことも出来たと思うんですけどね。

 the EYE を観たことがなければ、
 最高にツマンナイということはないでしょうが、
 それは元がよかったということで、リメイクが成功したんじゃないと思う。
 ジェシカ・アルバの演技は言及する事もないでしょう。
 ちょっと残念な作品でした。

いきいき