感染列島のレビュー・感想・評価
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医師の人間ドラマ
感染病に立ち向かう医師や、
感染病を取り巻く人々の人間ドラマ。
この映画に関してはウイルスより人間に対して色々思うことが多い。
新型コロナに関しては、この映画を見ても、医療従事者は大変だな、迷惑をかけないよう行動しなきゃなーと思うだけかな。
新型コロナに近い?映画としては、コン○イジョンの方がおすすめ。
ツッコミどころ満載
ないわ〜と突っ込まずにはいられない映画。
顔が見えなきゃ駄目なのはわかるが、致死率の高い感染症現場の癖に露出多すぎ。そら死ぬわ。
ただ、今の社会情勢がこうならなくてよかったな〜と安堵したいなら見てもいい
映画と言えどリアリティーは必要です。
2020年の今だから観たいシリーズ。でも、本作はなんか色々盛りすぎて微妙でした。驚異の死亡者1,120万人って!
ストーリーもツッコミ所が沢山あるのですが、全体的に演出がしょっぱい。とりあえずテロップで状況説明するのは手抜きでしょう。悲しい気持ちのシーンは雨の中って、そういう古い演出は笑えるからいい加減止めて欲しい。死亡フラグを立ててた三田さんが予想通り死亡とか。ヒロインの元に駆け付けてる途中で車がガス欠とか。10年前の映画とはいえ、なんかもう酷いです。
後、無駄に時間が長いんですよね。色々詰め込み過ぎて全体像がボヤけてしまう悪い例です。お涙頂戴のシーンの為に人が死ぬとか個人的に嫌いな作り方。あんなんじゃ今時誰も泣かないって。テンプレートを沢山入れとけば良いってもんでもないでしょう。
序盤の病院のシーンはまだしも、東京が廃墟になったり、医者なのに海外に感染源探しに行ったりと、どんどんリアリティーがなくなっていく本作。コロナウイルスが蔓延してる現実がある分、おもいっきり現実を放棄した本作は全く楽しめず残念でした。
本作は今こそ沢山の人に観られるべきです テレビで放映すべきです
現在2020年2月28日です
新型コロナウイルスの猛威はついに、総理大臣が全国の学校の臨時休校を要請するに至りました
ディズニーランドもUSJも休園するとの事です
正に本作の前半に描かれている経過を辿りつつあるのです
怖いです
身をよじるほどに怖い映画でした
ただ後半はセンチメンタルを優先する脚本に転換され、一気にリアリティを失ってしまっているのは残念でなりません
2009年5月、新型インフルエンザは日本をパニックに陥れました
しかし本作は同年1月の公開なのです
見事に未来を先取りしていたのです
その時には幸い新型インフルエンザは対策が有効だったというより夏になり自然に終息してくれたのです
ですから、本作は大衆を無闇に怖がらせる大袈裟な映画だと見なされたように思います
そして時は流れ2020年、この新型コロナウイルスが突如猛威をふるい始めました
この映画が描いたことは、大袈裟では無い、実際に起こることなのだと証明してしまったのです
本作には封鎖された中国武漢で起こったことがそのまま映像になっています
それがいまこれから日本で映画のまま現実になるかの瀬戸際にいま私達は立っています
総理大臣の突然の小中高の学校を臨時休校とする発表はその是非を巡って、英断という声もあれば、突然過ぎるとか、社会が崩壊する、経済がおかしくなるとの非難の声も挙がっています
劇中、檀れいが演じるWHOの係官が、院内感染が広がった市民病院を掌握し、感染者対応の専任従事者を募るシーンがあります
頭ごなしにあれこれ、厳しい指示をだすヒロインに病院の医師も看護士も皆反発をしてとても協力してくれそうにない雰囲気です
彼女はこのようにいいます
大変な負担がかかります
家庭がある人は特に大変です
でも、患者を救うためなんです
お願いします!力を貸して下さい!
彼女は深々と頭を下げるのです
私達は、その声に続いて手を上げた看護士や医師達のように、この新型コロナウイルスに全国民が手を上げて共に戦うべきではないのでしょうか
仕事をかかえたシングルマザーはどうしたらよいのか
経済が、社会が崩壊すると反対する知事や市長までいます
様々な問題があるのは確かです
しかしこの映画の世界を現実化させる方がはるかに恐ろしい事になるのです
本作は今こそ沢山の人に観られるべきです
テレビで放映すべきです
こうなってはいけない
そのイメージを共有すべきなのです
医療監修が貧弱
ゾンビウィルスは外すとしてウィルス感染の恐怖を描いた映画は「アウトブレーク(1995)」、本作(2008)、「コンテイジョン(2011)」の流れ、アウトブレークは細菌兵器がらみのサスペンスだから普通に起こりうるパンデミックを描いたのは本作、ただ余りに非科学的な感傷ドラマに走りすぎたので医療監修に本腰を入れてリアリティを増したのが「コンテイジョン」であろう。
本作も随分前に観てカンニング竹山の違和感だけは覚えていた程度の印象だったが昨今のコロナウィルス騒動で「コンテイジョン」を観なおしたきっかけでまた観てみました。
脅威を示すための患者の死は避けては通れませんが登場人物に感情移入させておいて死なせてゆく作りは観るに堪えず限界を感じます、幼い娘まで登場させて母の看護師を死なせるプロットはお涙頂戴の極みでしょう、檀れいを突き飛ばした報いでしょうか・・。
そんな限界を感じて「コンテイジョン」のソダーバーグ監督はドキュメンタリータッチの演出に寄せたのでしょう。それにしても本作のプロットは酷過ぎる。
先ず、ミナス島から帰省した感染源を医師に設定した意味が理解に苦しむ、高潔な海外難病救済の医師の端くれならどれほど危険なことか自覚があってしかるべきだろう。それをまた娘が隠すのも頂けない、血清は贖罪とでも言いたいのか。
感染源の調査に市民病院の一介の医師や獣医学者が出向くのかも不自然、国はいったい何をしているのか、国家の体をなしていない。
症状から見ればエボラだろう、素人目でもインフルエンザの類と違うことは一目瞭然、画として迫力が欲しかったとしか思えない。主役で美人だから致し方ないが檀れいだけは綺麗な死にざまだったのも不自然。
SFで既存の権威が役立たず、異端の学者が活躍するのはお約束としてもなぜお笑いタレントが世界を救う最重要な役なのか、奇をてらい過ぎだろう。
未知のウィルス相手にBSL(バイオセーフティーレベル)設定もいい加減だし防備がゴーグルとマスクだけというのも安易すぎる。ことほど左様に突っ込みどころ満載だが路線を日常性に変えた意味では貢献したのかもしれない一作でした。
パンデミックの原因は魔人・加藤保憲だった。
折しも今日1月17日のニュースで「今冬流行しているAソ連型インフルエンザの大半がタミフル耐性となっている」と報じられていた。厚生労働省は「過剰に不安になる必要はない」としているが、この映画のタイミングが良すぎるぞ。
最近、なぜだか日本の映画、TVドラマでよく扱われるようになった感染モノ。SARSや鳥インフルエンザなどの報道によって、ウイルスに対する危機管理を啓蒙することはいいのですが、『L Change the World』だとか『ブラッディ・マンデイ』、そして『20世紀少年』といったコミックから生まれた作品に代表されるようにテロによる細菌感染ばかりだった。それらに比べると、この『感染列島』は自然発生的で荒唐無稽な内容ではなく、十分に起こりうるディザスタームービーとなっています。
悪く言うとドラマ性よりもシミュレーション的な要素が大きいのですが、VFXばりばりの海外作品のような大味な映像ではなく、医療体制を中心に日本の現状をつきつけられる社会派作品ともとれる映画でした。特に、野戦病院と化した集中治療室における救命救急医の医師の倫理だとか、ワクチンや抗ウイルス剤の備蓄問題、それに厚生労働省、WHOの対応など、考えさせる部分がいっぱいです。細かなところでは、養鶏所経営者に対する世間の目なんてのもありました。
ヒーローが現れて解決!といった従来のパンデミック作品とは違い、じわじわと拡大する惨状は止むことを知らない。未知のウイルス感染症とたたかう医師たち、そして最初の患者からルーツを探る医師たち。「明日地球が滅びようとも 君は今日リンゴの木を植える」という言葉で、諦めずに前向きに生きていく姿に勇気をもらいました。
妻夫木聡と池脇千鶴のやりとりで『ジョゼと虎と魚たち』を思い出し、エンディングのテロップに“動物には気を遣った”と書かれていたので、それがコウモリと鶏とエビたちだったんだと気づきました(うそです)。パニック映画といえばオールスターキャスト!佐藤浩市を簡単に死なせたりと贅沢な使い方だったりするのですが、むしろ若手やお笑いが目立ってました。予想外のキャラ、ダンテ・カーヴァーが出るのなら、上戸彩とか樋口可南子も出演させろ!
血清を注射するってのは『ブラックジャック』ですよね・・・
藤竜也が、良かった。
パニック映画かと思ったら、
全然そんなんじゃなくて、
むしろヒューマンドラマだった。
藤竜也が演じた、仁志教授が、
自分が癌に侵されたと知って、
ウィルスは、そんなに悪い奴なのだろうか、
宿主を殺してしまったら、自分も死んでしまうのに、
「何とか共存できないものなのかねぇ、」と呟いたのが、
何か、メチャクチャ胸に刺さった。
深かったなぁ。
かったるい映画
壇レイやっぱり苦手。
最初の偉そうな感じの出来る女風も、後半の人に寄り添う感じもどっちもワザとらしく感じる。
感染源を探す旅のシーンも予防とか甘すぎで何やってんのって感じ。
恋愛要素に重点置きすぎ。
治療中にテレビ電話に夢中になっちゃう医師とかヤダ。
エイコが死んで雪の中叫びながら歩くシーンはシラケるばかり。
例え明日地球が滅びるとも、今日君は林檎の木を植える
「全世界震撼のウィルス・パニック、日本からパンデミック(感染爆発)」ほどスケールの大きい話ではない(映画ではウィルスの封じ込めは成功していて日本発の感染爆発は起こっていない。正確には「謎のウィルスが日本国内で感染爆発」ってお話)。
リアリティーを出そうとしたファンタジー
TV放映の録画していたのを鑑賞。まず言いたいのは、突っ込みどころがたくさんあり過ぎたこと。
まず妻夫木聡が演じた医師は現実ではありえない超人的な身体能力があるんだと感じた。
主役だから仕方ないのかもしれないが、一番最初に感染者の診察をしたのなら空気感染で感染している可能性が誰よりも高い。
そして感染者の治療をしている中、いきなり海外に行って自らの手で原因究明をしようとする。はっきりいって危険だし、感染者を出している国からなら渡航拒否されるのではないだろうか。
そして島についてから何も装備しないでブラブラ歩きまわる。感染者のいる地帯に入っても、建物に入ってからマスクや眼鏡を装着し、外に出れば外している。常につけ続けていないと駄目じゃないか?病院で研修医にマスクと眼鏡をつけて!って言った割には島の感染者と接触しているのに無防備過ぎる。あそこで普通なら感染していてもおかしくない。
俳優の顔を見せたいのは分かるが、リアリティーを追求したいのかしたくないのか分からずもやもやしてしまった。
あと最初に日本に病原体を持ち込んだのが医師ではなく普通の旅行者とかであれば、咳などを気にせずに帰国してしまったという場面もあるかなと思った。
全体的にはまぁまぁ良い作品だったと思う。少女が助かってよかった。病原体が蔓延する恐怖を描いた映画というより、ヒューマンドラマとしてみればまぁ良いかな。
医療現場最優先な描き方
総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
面白い主題だし医療現場の描き方は悪くなかった。血だらけになり死んでいく人々や、どうしてよいかわけもわからず苦しみ職場放棄すらする医療関係者もいる。強力なウィルス感染についての調査はある程度しっかりとしている。
しかし物語は医療現場に集中していて、その他の観点がかなり軽視されている。1000万人以上が死に4000万人が感染するほどの破壊的な力を持つウィルスがあれば、国は壊滅的な打撃を受ける。経済は破綻し暴動も起きて殺し合いが発生し食料危機が起きて餓死するものが現れ町が破壊され・・・と社会そのものが大混乱してしまうはず。日本を出入国する人の数を考えれば感染を日本にだけ封じ込めることなどできるわけもなく、日本に限らず世界中で社会が崩壊していくだろう。そうなれば病院だけが安全で安定などしていられるわけもなく、おそらく「マッド・マックス」の社会に近い状態になるだろうし、だから当然医者や研究者も医療に集中などできるわけもない。劇中の医療現場と同じくらいに物語を収集がつなかいほどに膨らませすぎているのに、感染した人々と医療現場だけを普通に描いているのには現実性がない。結末も安直。
作り手とみる側の期待感のギャップ
時期的にも、旬だし、この手の作品は数多く作られてきた。なのに、この作品はテーマが、ぶれている。前半と後半ではまるで違っ
た作品になってます。細かいディテールもぐだぐだだし、ストーリー展開も後半つまらなくなる。せっかくの役者が活かされていないと感じた作品でした。個人的にカンニング竹山、なかなか良かったです。好きだな。
ゾクゾク…
映画評価:40点
感染をテーマにしたコンセプトは非常に興味をそそり、人々が感染し吐血をし死んでいくシーン等はゾクゾクと興奮しました。
こういうストーリーは「IF」という視点が、
ある意味醍醐味となります。
リアルでもし起きてしまったら…
リアルで起こりうる可能性が決して0%とは言えない
そういう不安があればある程ゾクゾクします
そこに主人公という自分の分身に代わりに体験してもらい、自分自身は画面の外で高みの見物が出来るのです
これはゲームをプレイする感覚に近くなります
そういう観点から見て、
主人公に感情移入が出来なかった点や、
感染問題がリアルに感じない点
何か嘘っぽく感じてしまう周りの反応
これらを総評すると上記の点数になります。
オチが弱い
私は血が苦手なので、吐血や痙攣など結構グロい印象を受けた。
そんな私でも中盤まではなかなか楽しめた。
徐々に感染者が増え絶望的な状況に追い込まれていくため緊張感が味わえた。
しかし何故か無防備に近い主人公や、分かりやすい死亡フラグにはリアルティを感じられなかった。
ラストのここで泣いて下さいという演出にはうんざり。
ちょっと惜しい部分もある
現実に起こりうる未知の感染症を正面から捉えた力作だと思う。鳥インフルエンザの発生と絡み合わせての得体の知れない感染症の発症に、現実の暮らしがいかに無防備なものかを思い知らされる。
脚本の随所に先を急ぐあまり若干稚拙な展開があるが、作品としてのスピードと迫力が上手くカバーしている。
現実型SF作品である。
何か物足りない
テーマ自体は悪くないと思うのですが、何か物足りないと思いました。
たぶん、ストーリー展開は予想の範囲内だったこと、いろいろとリアリティを感じられない演出があったことなどが原因だと思います。
ドキュメンタリーっぽくするなら思いっきりドキュメンタリーっぽく、サスペンスっぽくするなら思いっきりサスペンスっぽくしてくれた方が受け入れやすかったかも。
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