「ゴーグルも必要だったか。」感染列島 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴーグルも必要だったか。
鳥インフルエンザが異国で猛威を奮い始めた昨今、
なんてタイムリーな作品なんだろうと少しゾッとした。
もちろん突っ込みどころは満載の内容(汗)、でも日本人に
とっても、みぞうゆ…じゃない^^;未曾有の恐怖になるので
悠長に観ていられる内容ではなかった…。それにもう一つ
インフルエンザ患者がたくさん観にきてるんじゃないかと
おかしな妄想が働いてx観に行くのを躊躇ったりもした…。
どうせなら、WHOご推奨のマスクなんかを鑑賞サービスで
付けてくれてもいいのにねぇ…なんて、思ったりもしたが。
可愛い顔した^^;ブッキー医師(妻夫木くん)の病院に、
新型インフルエンザ?と思われる患者が運び込まれるが、
よく見るとそれは昨日自分が診察した患者で、検査は陰性。
どうして?とあたふたしている間に次々と院内感染が起こり、
医師も患者も倒れていく…。このウィルスの正体は一体??
…とそこへ、元カノらしき?壇れいお姉さま(WHOの小林さん)
が到着、この建物を隔離病棟とし、パンデミック(感染爆発)
から日本を守ると宣言、院長らから猛反発を食らうが…。
んん??…なんかこの展開、最近どっかで観たような気が。
あ、あれだ!あの、視界が白くなっちゃうやつ^^;
あの時もひとりだけ?感染しなかったんだよな…主人公が。
今回の「そのヒト」は妻夫木くん。だって、第一感染者と
接触したにも関わらず(マスクも付けたり外したり一貫性なし)
感染しないんだもんねぇ。抗体を持ってる可能性、大です。
でもやはり前述の映画と同様、彼はどこも調べられないのだ。
折しも近くの養鶏工場で鳥インフルエンザ発見され、
工場主がマスコミから猛攻撃される。まだ特定されていないのに、
そこが感染源だと猛威を奮うマスコミと市民。まさに感染爆発。
何が何だか分からない、どうすればいいのかも分からない、
パニック状態で次々と倒れていく様は(やり過ぎ感が拭えずとも)
やはりとても怖かった。人間なんて本当に無力だと思える…。
結局原因は何だったか。それが明らかになるともっと怖いが。
主演の妻夫木くんはまずまずでも、壇れいはちょっと気負い過ぎ。
どこを見ても宝塚丸出し演技で(綺麗なんだけど)舞台台詞多し。
池脇千鶴、国仲涼子は相変わらず上手いが、佐藤浩市は…エ!?
ぐらいで出番が終わってしまう^^;そしてなんといっても藤竜也。
いい役者が揃ってはいるものの、あまり見せ場はなかった感じ。
解せないシーンは雨にやたら何度も濡れるシーン(あり得ない)、
ウィルス蔓延島への医師の渡航(あり得ない)、マスクをしない、
アンタは医師か?嶋田久作!(このヒトがいちばんあり得ない)、
…といろいろあるけれど、人間はパニックに容易に感染するため、
私は冷めることなく、最後まで観ることができた。
観終わって…マスクをし忘れていたのに気がつき、買いに走った。
(予防接種と手洗いうがいを励行、あの宇宙服は着てないけど^^;)