「藤沢作品の清々しさ」山桜 bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
藤沢作品の清々しさ
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庄内地方と思われる山野の四季折々の美しさ、題名にある立派な山桜。日本の原風景をぜひ訪ねたい気持ちにさせる。
そんな土地を背景に、嫁ぎ先になじめず苦悩する主人公と、苦しむ農民たち。弥一郎という男の志が、主人公や農民たちに勇気と希望を。山桜の美しさと重なって清々しく爽やかに終わる。
田中麗奈は芯の強く自立しようとする主人公に似合っていた。夫に戒められる厳しい視線と信頼できる家族や用人たちとの優しい眼差しを見事に使い分けている。時代劇、和服の仕草や歩き方、彼女の役柄にさらに幅ができた印象を受けた。ここで、富司純子か、というのも良かったな。
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