マンデラの名もなき看守のレビュー・感想・評価
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マンデラの事をもっと知りたくなる映画
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マンデラの事はそれほど描かれていない為、社会的背景や人物像を知らないと消化不良になるかもしれない。
主人公の看守が特筆すべき活躍をしたわけではないが、着任当初の誇らしげな場面が時代を感じさせるなど、時代考証的な価値はあると思う。
ダイアン・クルーガーが出ていたのが、個人的に嬉しかった(笑)
マンデラに会えばわかる
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映画「マンデラの名もなき看守」(ビレ・アウグスト監督)から。
マンデラとは、もちろん「南アフリカ初の黒人大統領となった
ネルソン・マンデラ」のこと。
彼の担当となった白人看守が、彼の発言・行動に触れることで、
人間の大きさ、懐の広さを感じたのだろう。
「昇進より大事なことがある」と言い切り、昇進を棒に振る。
妻に「なぜ、こんなことになってしまったの?」と問いつめられた時、
「マンデラに会えばわかる」と言い返すシーンがある。
この場面が、私には一番印象的だった。
その後も彼は「黒人びいき」と白い目を受けながらも、
マンデラの理解者として、看守と接していくのだが、
反政府運動の指導者の魅力に惹かれていく姿が映し出される。
そして1990.2.11、27年ぶりの自由を得たマンデラを、
看守の奥さんが初めて目にするシーンへと続く。
その時、夫の言った「マンデラに会えばわかる」の意味が
彼女には理解できたのだろう、とても優しい顔になっていた。
派手なアクションもない、静かな映画だが、素敵な作品である。
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