「大統領になる前のマンデラ。監獄の中での過激さに驚く。」マンデラの名もなき看守 はるさんの映画レビュー(感想・評価)
大統領になる前のマンデラ。監獄の中での過激さに驚く。
そう、ラグビーワールドカップ南アフリカ大会のマンデラ。孤独から生み出された寛容のオーラーに包まれた天使のマンデラ。憎悪からは何者も生まれないと言い放った男の謎。憎しみによって生まれる連帯、一体感ほど空しいものはない。頭の中では分かっている。しかし、憎しみは共感を呼びまるで強い絆が生まれたような高揚感に包まれる。獄中のマンデラもそうだったんだ。実は、ホントは、ちょっとだけ安心したんだ。マンデラも普通の人であったことに・・・・。
しかし、この看守の行動には驚かされた。当時の南アフリカの社会のなかで、このようなマンデラ擁護的な行動がとれたということが、ある意味不思議だった。黒人は人ではなく家畜だと心底信じていた人間とその家族たち。何が変えたのかは、この映画では粗をされていないような気がした。僕が見逃しただけなのかもしれないが、それが残念なだけだ。
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