ICHIのレビュー・感想・評価
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大体ストーリーは読めるけど
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綾瀬は盲目で剣の達人、それは父に教わったものだった。
孤独の身となり父を探して旅をしていた。
ある時暴漢に襲われ、綾瀬の強さを知らない大沢に助けられる。
というより大沢が逆に殺されそうになった所を綾瀬が救う。
大沢は木刀の達人だが、母を誤って傷つけたトラウマで剣が抜けないのだった。
ある時大沢らは万鬼組の暴漢に襲われ、それを綾瀬が救う。
それを大沢の手柄と勘違いした万鬼組の対抗勢力に大沢は雇われる。
やがて万鬼組と対抗勢力で全面抗争となり、大沢は何も出来ず大敗。
綾瀬は万鬼組のボスが父の行方を知ってると知り、自ら捕らわれて話を聞く。
父は死んだとのことで、さらに綾瀬はボスにボコにされ牢に入れられた。
それを大沢が救い、綾瀬は大沢に恋心を抱くことになる。
そして両組の最終決戦が勃発、綾瀬を愛した大沢は強くなり敵ボスと相打ち。
そして綾瀬に強く生きるよう諭し、死亡。
綾瀬は大沢の剣をその母に届けるためまた旅に出る。
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もう最初のシーンから、大沢は心優しくトラウマがあることが分かったし、
剣の実力が本当は高いこと、最終的にトラウマを乗り越えることが読めた(場)
綾瀬も感情を抑圧してるが最後は愛を知るのだろうってのも読めた(場)
そして実際その通りやったわけやが、でも結構面白かったわ。
こういう心の問題を乗り越える系の話って好きやからな。
綾瀬はこういうクールな役をやっても格好いいし殺陣もええ感じやった。
あと窪塚洋介って好きじゃないが、見るたびにいい演技やなと思ってしまう。
エンタメ時代劇きた
もともと好きなテイスト。正直、観る前には駄作率80%かなあとおもいながらも行ったのですが。面白かった。
パート2作ってもいくない?難しいだろうけど。
それでも手放しで絶賛とはとてもいえない。話は甘いし、微妙な感じもある。
しかしそれをも一瞬こえるような光るものがある。例えば、佐田真由美が画面に浮かんでくるシーン。あるいは頭のほうの、雪が吹きすさぶ中歩くゴゼたちと流れる曲の、ものがなしくも美しい状景。いいと思います!
よくぞいい曲出してくれました!という気分。オーストラリアの作曲家リサ・ジェラルドいい仕事してるわ。
しかしだな、窪塚洋介はひどいね…。観てる間がっくりくるくらいだった。プログラムを読んだら、ちょっと窪塚に謝りたいくらい彼は色々考えて仕事してるんだなあとはわかったものの。
残念ながらその成果をスクリーンで感じない。
一度劇団に入るなり養成所に行くなり、勉強してみてほしい。考えてることの表現の仕方を知れば、一皮むけてくれるんじゃないかな~と期待したい。
ここからは時代劇好きのぼやき。
キャリアのある方々が若手に色々教えたりはしてないのかな?エンタメ時代劇だから衣装とか時代考証とかまでは言わないが、時代劇なら所作ってもんがある。
着物や袴での動き方というものがあるのだ。
その点中村獅童はさすが。大沢たかおと役を逆にしても良かったかも。殺陣は腰が据わっていないとキマラない。それは武道や、日本舞踊などやってる人なら
身についてることだ。これができてる人は、上半身がぐにゃぐにゃしない。
以前陰陽師でも、野村萬歳が山の中を全速力で駆けるシーン。ほとんど上半身がブレないのだ。驚愕だった。あんなに美しい全力疾走てあるもんかと。
中村獅童も通じるもんがあって、悪役やってても上半身がしゃんとしている。これって、落ちぶれても元は剣術師範の家の出、という役にむしろぴったりじゃないかな。
しかしどんな役でも全力で打ち込んでる感じがします。中村獅童はどんどんいい者さんになってる気がする。
大沢たかおは自分の中では不思議な俳優さん。二枚目だ。観ていて感動するほど
うまいとも思ったことないけど下手だとも感じず、邪魔にならず、じゃあ、脇かといわれれば違う気もする。今回もへたれ侍にはちと萌えた。あくが強くないけど、やはりうまいってことなのかもしれない?
真逆に竹内力。楽しかった!いやあ~~~~。濃い!!!!!!!中村獅童を喰う濃さ!映るだけでもうワクワクですわ!
最後に綾瀬はるかはずいぶん頑張りましたね。美しすぎです。多少の頼りなさもうまいこと儚げで。目を開けたままでの盲目殺陣はとんでもなく大変だったと思いますが見事に頑張ってくれてた!これからも期待していきたい女優さんの一人になりました。
自分でも甘いかな~と思いつつも、このジャンルの活性化を願いたく、☆4つ!
はるかちゃんのアイドル映画だった♥
右隻眼なのだから、左利きが有利。だから、右利きどうしが戦っても
左脇腹を刺しても致命傷にはならないはずだ。戦略的には、右に回って、右首の頸動脈を切り上げになるだろう。
ジンがイチになっただけの話なんだね。
殺陣もテレビ用でグロくない。グロくないのは良いが、ストップモーションを多用しているので、迫力がない。
脚本が女性なので、はるかちゃんのアイドル映画だと思ったが見てみた。やっぱり、はるかちゃんのアイドル映画だった。ジジイ的には体当たりのアイドル映画にしてもらいたかった。まぁ、それは無理だね。
リズムなんかないよ、スローモーションだからさ。
これを勝新の「座頭市」と比べるつもりもないですけど^^;
「あずみ」で上戸彩が演じたような、そんなヒロイン版の
ICHIでした。綾瀬はるかは、たどたどしくも凛としていて、
なかなかの女っぷりを魅せてくれますが、なんといっても…
時代劇にスローモーション…っていうのが合わなくてダメx
バッサバッサと人を斬り捨てていくリズム感が、まるで
映像から伝わってこないのです。すごく勿体ない気がする。
立ち回りの面白さを観たいものにとっては、かなり残酷。
まったく違う現代版、主人公を離れ瞽女として描くことで
ストーリーに奥行きを出し、人を斬れない浪人との交流を、
恋愛模様に見立てて成長、ラストは盗賊たちとの一騎打ち。。
話としてはとても面白いけれど、悪党たちの顔ぶれを見ても
どうもコメディ…?と思えてしまって仕方なく。。
竹内力!中村獅童!日本を代表する目つきの悪さですけれど
悪役ってなると、もうこの人たちしかいないのかしら…^^;
期待していた窪塚洋介。。演技派ならではの上手さはあれど、
あのがなり立て方では現代風。チーマーじゃないんだから。
当時のやくざには、もっと品位があったと思うんですが…^^;
と、まぁキリがないことを並べるのはやめにして。
音楽は良かったですねぇ。風景の撮り方もワイドというか、、
アメリカのWBが製作しただけあって、かなりそれっぽいです。
小さな町をデッカク描く!ことに長けている画作りの威力が、
日本の時代劇を改めて魅せてくれる方に繋がるといいですね♪
(最近のヒーローやヒロインは、常に生傷が絶えないな(T_T))
誰だって温もりがなきゃ、凍えて死んでしまうのに
映画「ICHI」(曽利文彦監督)から。
映画の冒頭で、主人公・市(いち)が言い放つ
「なに斬るかわかんないよ、見えないんだからさ」のフレーズは、
勿論インパクトあるのだが、それでは芸がない。(笑)
私が選んだのは、ある場面、先輩の瞽女が口にした台詞。
「別に色恋で男が欲しいわけじゃない」と男に抱かれる前に呟く。
なんだ、言い訳か・・と思いきや、それに続けてしんみりと語る。
「誰だって温もりがなきゃ、凍えて死んでしまうのに」
ちょっとグッときてしまった。
目が見えないというハンデを理由にしたわけではない。
いつの時代だって、どこの国に住んでいたって、
人間なんだから、ぬくもりが欲しい。
異性のあったかい人肌、というリアルなものではなく、
心の温もりでも同じ気がするこの感覚は、大切にしたいと思う。
PS.
主演の綾瀬はるかさん、好きな女優なんだけど、
眉の手入れ、口紅だけはつけていて、ちょっと不自然だったかな(笑)
悪くない
綾瀬はるかちゃん、期待以上ですよ。はなれ瞽女という設定も自然です。窪塚洋介がやっと彼らしく戻ってくれて嬉しかったし、大沢たかおも素敵だったし、中村獅童も怖かったし。疑問に思ったのは、「市」が十馬のことを思い出すシーンです。彼女は目が見えないのだから、フラッシュバックは映像ではなく、音声で表現されるべきでは? 何か意図があってのこと?
『僕の彼女はサイボーグ』よりも出来はいい・・・
17日新宿厚生年金にて試写会。評価としては、僕彼と同様、綾瀬はるかが可愛いだけで、映画としては特に見るところがなし。大沢たかおは駄目男を演じていますが、それよりも竹内力のVシネバリの演技の方が楽しめます。『座頭市』や『あずみ』と比較しながら観たら、多少は面白いかと思います・・・。
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