ICHIのレビュー・感想・評価
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原作は子母澤寛の「座頭市」である この映画では座頭市は女性となっていて主演は綾瀬はるかである。
動画配信で映画「ICHI」を見た。
2008年製作/120分/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2008年10月25日
綾瀬はるか
中村獅童
窪塚洋介
利重剛
佐田真由美
杉本哲太
横山めぐみ
渡辺えり子
手塚とおる
柄本明
竹内力
大沢たかお
原作は子母澤寛の「座頭市」である
この映画では座頭市は女性となっていて主演は綾瀬はるかである。
旅をしながらいなくなった父親(杉本哲太)を探し求める市だが、
見つからない。
宿場町ではヤクザ(窪塚洋介)たちと
野党集団(中村獅童)たちの抗争が起こっていた。
市と旅の浪人十馬(大沢たかお)は抗争に巻き込まれてしまう。
ヤクザの親分(柄本明)と息子(窪塚洋介)がかっこいい。
腕は立つはずなのにPTSDのために実戦で役に立たない十馬だが、
ラストシーンで見せ場がある。
2024年の今からすると16年も前の映画だが、
綾瀬はるかは今とあまり変わっていないような気がする。
今も昔も変わらず美しい。
殺陣のアクションも人間的なドラマもある
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
綾瀬はるかが 良い
獅童から拭えないヤンキー演技のVシネ
最初の50分くらいは素晴らしかった。 「トンマ。ねえちゃんより強い...
最初の50分くらいは素晴らしかった。
「トンマ。ねえちゃんより強いんだな」後くらいからペースダウン。登場人物に対して話が弱く、後半があんまりよくない。宿場町もっとギュッと出来たと思うし展開ベタ過ぎる。わかってんだから木刀使えよなって思った。綾瀬はるかはすごい女優だと思った。
竹内力!
道中にて藤平十馬(大沢たかお)という浪人と出会うが、彼は刀を抜けない臆病者。野盗どもにからまれ、結局は市が居合抜きにて一刀で数人の相手を斬り倒す。十馬は勘違いした白河組二代目虎二(窪塚)に用心棒として雇われた。野盗どもを束ねる万鬼(中村)と伊蔵(竹内力)。
八州見回り役が宿場町を訪れたとき、万鬼一味が襲いかかる。幼き頃、抜いた剣のために母親を失明させたことがトラウマとなっていた十馬は、簡単に気絶させられ、市が助けに入るのだが、彼女は探している人を尋ねたいがため自ら捕まる。子分どもはあっさり斬り捨てるが、万鬼には簡単にやられてしまった・・・圧倒的に強い勝新オリジナルとは違う展開。
曽利監督といえば『ピンポン』。俳優も中村獅童と窪塚洋介が出ているし、スローモーションを多用するなど、VFXの雰囲気も似ている。浅野妙子の脚本には若干期待もかけていたけど、やはり彼女は女性中心のドラマが向いている。大沢たかおがダメ男だったために男臭さが全く感じられなくなってしまった・・・ただ、竹内力の怪演は買う!だから、女性目線ならそれはそれで綾瀬はるかをもっと前面に出せばマシになったと思う。
シリーズ駄作を見よう! 綾瀬はるかはいいんです。今日本一アクション...
違った視点の綾瀬はるかを観られる
派手な剣術ではなく、悲しい繊細な盲目剣士に魅了された
総合:70点
ストーリー: 60
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 75
時々出てくるちょい役の人々の科白や演技にわざとらしいところがあって気になった。特に大沢たかおの最初のほうのへっぴり腰ぶりの演技は大袈裟に感じて不自然だった。普通は若い女優が女だてらに殺陣まわりをやると弱弱しい動きで迫力がないものだが、スローにしたり動きの速さを変えたりする撮影方法に工夫をしたりした部分も見受けられて、綾瀬はるかの剣術は健闘していた。抜いた剣を撃ち合う撃剣ではなくて、鞘から刀を一気に抜いて相手を斬る技術である居合を使っているのも、力の弱い女性や盲目の人には向いているかもしれないだろうから、わざわざそれを採用しているのも工夫が見られた。
物語は黒沢映画の「用心棒」をなぞっているだけで目新しさはない。物語だけでなくてけっこう他にも文句のつけどころもあったのだが、心に傷を持つ悲しい過去を持った美しい女座頭市の繊細な雰囲気が印象に残って、悪くない作品だった。綾瀬はるかの儚い薄幸の美女には正直魅かれたので、ここの部分で評価は高め。
でも剣術を中心にするならばやはり中村獅童の登場場面とかのほうが迫力がある。細身の綾瀬はるかは無理して女座頭市やるのでなくて、他の役柄の設定だったほうがもしかするとより良い物が出来たのかもしれない。
美しい自然を情感的に使う映像は好感が持てた。そのような雰囲気にあった音楽もやはり美しかった。あまり日本的ではないと思ったら、作曲者は外国人のようだ。日本の時代劇だからといって和風の音にこだわるのではなく、こういう寂しく悲しい音もいい。
惚れた!
美しい時代劇
圧倒的な強さがない・・・
北野たけし監督の「座頭市」をみて勝手に期待しすぎた感があるので、
ちょっと期待はずれでした。
とりあえず、「市」はすごく強い!!
と思っていたのでバッタバッタと圧倒的に勝つのかと思いきや、
案外弱かったりもして、爽快感がありませんでした。
また、市の人物設定も複雑な過去があり、訳ありの旅をしているという
とにかく弱々しさがにじみでていて、痛快アクションより人情映画の部分が大きいです。
どうしても泣ける映画にしたかったのでしょうか。
それに「市」よりも「とうま」の方が主人公っぽい感じで、
座頭市として見るとどうかと思います。
どうしても北野監督の作品と比べてしまいますが、
それがなければ人情時代劇として十分楽しめる作品だと思います。
個人的には綾瀬はるかさんのファンなので物語以外の部分で楽しかったです。
松山容子の「お市」シリーズを思い出す
綾瀬はるかの動きがいい。世を捨て自身の殻に閉じこもった鬱憤を晴らすように抜き放たれる仕込み刀の切れ味がシャープだ。
反面、刀を抜くことができないほどのトラウマに苦しむ侍・十馬を大沢たかおが、ひょうきんに演じてみせる。このふたりの対比がいい。十馬には、最後にきっちり見せ場が用意されている。
悪党の中村獅童と竹内力は常套だが、宿場町を治める親分の息子・窪塚洋介がいい。親父には頭があがらないが、いつか越えてやろうという若者の少しばかりの狂気を伴った野望と活力が滲み出ている。
スローモーションを多用していないのが好感。使い過ぎは下品だ。殺陣で市が踏み込んだ足元をアップにしたカメラがいい。効果的だ。音響も効いている。全篇を通して画面にムダな遊びがない。
シリーズ化を狙っていたのだろうか。ストーリーの主軸に十馬を据えて、市に半歩退かせた演出だ。今作限りとしても、この演出で作品に落ち着きが出た。
エンタメ系の時代劇としては、最近のものではいちばんのデキ。
松山容子の「お市」シリーズ(69〜70)を思い出す。
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