TOKYO!のレビュー・感想・評価
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金と電話さえあれば、何でも配達してくれる
映画「TOKYO!」
(ミシェル・ゴンドリー監督/レオス・カラックス監督/ポン・ジュノ監督)から。
NY、パリ、ソウルという大都市で活躍する3人の鬼才が、
独自の視点で東京を読み解く—— というキャッチコピーにつられて観たが、
正直、良くわからなかった。
その中で、なんとか理解できたのは、俳優・香川照之さん、蒼井優さん演じる
「ひきこもり」をテーマにした作品。
私の周りに、あまりひきこもりの人間がいないから驚いたが、
まんざら嘘の話でもないようなので、メモを取った。
ひきこもりが、社会現象として取り上げられて、だいぶ年月が経つ。
その「ひきこもり」を増長させているのが、
「金と電話さえあれば、何でも配達してくれる」システムではなかろうか。
ドアを開けて、相手の顔も見ず、下を向けたまま、お金を払う。
その間、会話はほとんどない。
これでは「コミュニケーション」能力が育つわけがない。
ひきこもりにとって、生活しやすい場所なのだろう、東京は。
ひきこもりの男性が、ひきこもりの女性に逢う方法は、ただ1つだけと知る。
どちらかが、勇気を振り絞って、外へ出るしかない。
映画「幸せの1ページ」と同じだけれど、誰かがそのきっかけを作るのか。
ヒントは、映画の中にあるのかもしれない。
消化不良
NY、パリ、ソウルの奇才が描く「TOKYO」を舞台とした3作品のオムニバスムービー。
それぞれの作品は単発モノで、リンクはしません。
POP CULTUREとしてのTOKYO、
COOL JAPANの中心としてのTOKYO、
そういう視点で描かれていると期待していたのに、なんだかがっかり。
1、2本目の作品はただのB級ホーラー映画みたいで、わざわざTOKYOを舞台にする必要はないのでは?
内面的な部分でTOKYOを描いたのであろうか?
東京人としてイマイチ伝わらなかった。
終わり方も中途半端で・・・むーん、難解。
2作目のラストシーンは「ダンサーインザダーク」なんじゃないかと思ってしまいました。
3作目、これは蒼井優が出てくるお話で、JAPANESE HIKIKOMORI、「引きこもり」のお話で。
これが一番良かったです。
日本を学んでますね。
ただ、「引きこもり」はTOKYOに限ったことではないですからね、「オタク」というよりは「引きこもり」のほうに焦点を当ててたのでなんだか消化不良。
全体的に消化不良な映画でした。
結局、3作品ともにテーマが別にTOKYOじゃなくてもいい気がするのです。
無理矢理TOKYOを押し込んだ感じがしてなんか消化不良。
まぁその消化不良感が、海外から見たTOKYOのイメージなのかもしれない。
と綺麗にまとめてみたものの、うーむ。
期待しすぎたからかもしれないけれど、あまりPOP CULTURE TOKYO!って感じの作品ではない。
なんだか地味だし。
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