「ストーンズは「ストーンズ」というジャンル音楽である」ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーンズは「ストーンズ」というジャンル音楽である
2008年アメリカ映画。122分。今年32本目の作品。ザ・バンドやボブ・ディランの実録ドキュメンタリーを撮ってきたマーティン・スコセッシ監督が、次に英国の伝説ロックバンド、ローリングストーンズのライブを映画化した作品。
内容は;
1、スコセッシ監督は2006年にNYのビーコンシアターで行われるストーンズのライブを映画化することに。
2、それでミック・ジャガーと事前打ち合わせでセットリストを要求するが、一向にリストが送られてこない。
3、そのようにして当日のライブ撮影はぶっつけ本番で行われた。
ストーンズは今まで何故か止まることのなかった音楽で、本作を観るにあたっての予備知識はほぼゼロでした。そして観終わっての感想は、
とにかくカッコイイ。
このカッコイイにはもちろんストーンズの音楽やバンドとしての魅力がすべてです。そして、その魅力を最大限に撮ったスコセッシ監督の映像技術が影の主役なのでしょう。
作品全体としては、スコセッシ監督によるディランの「ノーディレクションホーム」にあったロック史を俯瞰できるような教養性はあまりなかったというのが印象。ただ、ひたすらライブにおけるストーンズのパワーを最大限にとらえようとしている印象が強いです。
だから、本作は肩のこらない、でも圧倒されるエンターティメント作品だと思います。とりあえず、わたくしとしては本作をきっかけにストーンズの音楽にしばらく浸ってみようかなと思いました。
ストーンズファンの方が本作をどう観たのか知りたいところです。
コメントする