「テンポ良いチャーミングな映画」僕の彼女はサイボーグ ちはれさんの映画レビュー(感想・評価)
テンポ良いチャーミングな映画
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「僕の彼女を紹介します」の監督が手がけた作品、「僕の彼女はサイボーグ」。
全体的に、テンポよくチャーミングな作品だった。カメラ回しも迫力があって好き。正直ひいてしまうような暴力シーンや犯罪シーンも多かったところはマイナスかな。犯罪シーンは置いておいて、殴るシーンが多かったのは、韓国人の監督が撮っていることを考えれば自然なことなのかもしれない。というのも、高3の頃韓国映画が好きで、「私の名前はキム・サムスン」や「華麗なる遺産」などを必死に見ていたが、それらもやたらと暴力シーンが多かった。この間みた映画、「息もできない」もそうだ。そのため私はなんとなく韓国人は日本人より「殴る」ことが当たり前なのかな?と思っている。まぁ決めつけはいけないので、韓国出身の友人に聞いてみるとします。あ、ラストはちょっと・・・あの・・・ドラえもんの影響を受けてるんだろうなぁと感じた。小出恵介、のび太じゃないの。ありゃま。
さて、この映画のキモは東京大震災のさなか主役の二人が愛を確かめ合うシーンなのだが・・・見ていられなかった。どうしても、東日本大震災で見た「現実」の過酷さや惨さが甦ってくるからだ。TVで見ただけでも、「現実」は比べものにならないほどもっと凄まじかった。被災地から遠く離れた京都にいる私も、言いようもない不安におそわれていた。そんな「震災」での恋愛シーンに感動するなんて申し訳ない・・・そんな風に本能的に感じていた。
ちなみに、この映画の震災のロケ地は福島県いわき市。あぁ、本当に映画シーンを見て感動することを罪に感じてしまう。・・・純粋に映画を楽しむって難しいね。
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