劇場公開日 2008年6月28日

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歩いても 歩いてものレビュー・感想・評価

全80件中、21~40件目を表示

1.0陰気な映画

2020年7月4日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

寝られる

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M hobby

5.0自分もまた本作の父や母のように老い、子供がまた家族をつくって行くのだということ

2020年6月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

タイトルの意味は劇中で語られます
1968年12月発売のいしだあゆみの大ヒット曲「ブルーライトヨコハマ」の歌詞の一節です

樹木希林の演じる母が、そのシングル盤を主人公の良多に掛けさせます
父は母が、通販で昭和の歌謡なんとか30巻セットを騙されて買ったんだと言うのですが、それでは有りません
そのレコードは死んだ長男の机の引き出しに大事に隠してあったシングル盤です
その歌はあまい恋の歌です

彼女は夫を追及します
あなたに関係ない歌なわけ無いでしょう
良多をおぶって板橋の夫の浮気相手の女のアパートに行った時、部屋の中から♪歩いても~と歌うあなたの声が聞こえたのよ
邪魔したら悪いと思ってそのまま帰って、次の日に駅の西口のレコード屋で買ったのですよと

背筋が凍るような話です
40年昔の事を恨んで、声を荒げることもなく淡々とそれをいうのです

そして、そのすぐあと兄の命日に毎年、助けられた今では成年した少年を呼ぶ理由を彼女は明かすのです

女の恨みは深く静かで消えないものだということです

そのレコードが何故、長男の遺品の机の引き出しに入れられていたのか
長男が危篤の時も、自分の患者を優先したことを非難していたのだと思います

良多は子連れの妻と結婚したこと、失業したこともあり実家にはあまり近寄らなかったようです
この日も日帰りで帰ろうと言い出したりします

しかし妻はそうはいきません
そんな中でも懸命にこの家族の一員になろうと頑張っています

自分の妻もこのように苦労していたのだと今更ながらチクチクと胸が痛みます

このように本作では女性が強いです
というかこれが日本の家庭の普通なのでしょう
男はそうした隠された感情が小出しにされて、オロオロするばかりです
家族を作り繋いでいくのは母、娘、嫁です
男はなんの役にも立たないのです

良多は、隣の急病人に対して無力をさらけ出した父の老いを目の当たりにして何かが変わったようです

主人公良多の妻の連れ子のあつしは、父と死別したことに衝撃を強く受けていることが次第に明らかになってきます
彼はこの一晩でこの家族の男の立場を見て何かを感じています
良ちゃんを父として受け入れようという気になったようです
この一泊で彼も何か成長したようです

親孝行したいときには親はなし
生きているときは、説教されるのが疎ましく実家には近寄りもしないものです
お相撲さんの名前をバスがでてから思い出すように、人生にタイミングよく物事が進むことはなく気が付いたときにはもう手遅れの場合が多いようです

ラストシーン
良多と妻の間には女の子が産まれもう4歳位のように見えます
あつしは中学生ですから5年後のようです
姉の夫から買ったであろう車が走り去ります
娘も作り、車も買え免許も取っているのだから仕事もすぐ見つかり生活は安定しているようです

しかし良多は血のつながった孫娘を見せることも、母を車に乗せることも、父とあつしとでサッカーにも行けなかったのです

家族との濃密な関係は時に疎ましく、自由でありたいと感じるものです
しかし、自分が家族を持ち、子供が育ってくるとどうしても家族のつながりを求めたくなるのです
それは自分もまた本作の父や母のように老い、子供がまた家族をつくって行くのだと、やっと思い至るからだと思います

その時に、いしだあゆみの歌のようなエピソードがふとした時に妻から飛び出して来ないように、おかしなことにならないように気を付けていたいものです
もう手遅れかも知れませんが

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あき240

4.5家族版スタンドバイミー

2020年6月16日
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Eeee

4.5心に響く名作

2020年5月4日
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俳優陣の演技&配役が完璧で、
演出も見事で秀逸な作品。

見る人の心境や立場によって
捉え方が変わってくる作品。

心にじんわりくる、
これぞ日本映画と思う作品。

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run

3.5名作。

2020年4月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

楽しい

日本の家族の全てが詰まっていると言っても過言ではない。徒然なるままに描かれる少しだけ特別な1日が、しかし緻密な演出の上で紡がれていることを知る。樹木希林は、意図した台詞も、意図しない表情も、全てが芯を得すぎていて怖い。田口智也さんが大事な役で出演してた。

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みな

4.5劇的でなく格好良くもない素晴らしい映画

2020年4月6日
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最後まで何も起こらない映画だった。良い意味で。

主人公(阿部寛)の兄が亡くなったりと事件はあったが、それも劇的には描かれない。全てがリアルだ。だから抵抗なく観ているヒトの心に届く、感じる。

胸に響く含蓄のあるセリフがたくさん出てくるのだけれど、どれもサラッと流れていく。自らの経験に結びつかない、感じないセリフは多分気づかない。僕もたくさん気づかずに逃していると思う。でもそれでいい。観たヒトそれぞれち届く言葉、シーンがきっとあると思う。

「人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない。」とても胸に響くセリフでした。ラストシーンは静かに涙ぐんでしまいました。

それぞれの人間の、それぞれに対する表の顔と本音が繊細に描かれている映画だった。ものすごい映画です。日本映画らしい良さが生きていて大好きです。

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けんと

4.0自然すぎて恐ろしい

2020年3月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

出演者皆さんの演技が素晴らしすぎてドキュメンタリーかと思うほどだった。特に樹木希林さんとYOUさんの親子の会話はセリフを読んでる感や演技をしている感が全く感じられなく実際の他人の家を覗き見しているかの様だった。 ただただ役者って凄いな恐ろしいな、と思わせる作品だった。

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みー

4.0自分の家みたい。

2020年3月3日
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鑑賞方法:VOD

映画館で見逃していたので、アマプラで鑑賞。自分は町医者の息子(自分も医者だが)なので、家の映画の中の会話が自分の家での家族の会話みたいだった。原田芳夫のリタイアした医者も本物のそれだった。阿部寛、樹木希林、YOU、原田芳雄、夏川結衣のすべての役者が良い。既に二人が他界しているのが惜しい。

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hanataro2

3.0良く見てる

2020年1月6日
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鑑賞方法:VOD

身内の集まりに行くと良くある「おだて」「恨み節」「謙遜」の使い方が既視感ありありで、人前や公では決して分からない日本人の性質がリアルに表現されていました。日本人の謎を良く理解できる作品だと思うので、外国の方や帰国子女の方に、今作の感想を聞きたくなってしまいました。

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ミカ

4.0家族の何気ない会話で進む展開。

2019年12月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

幸せ

阿部寛が演じる家族が里帰りし実家での母親、(樹木希林)と父親(原田芳雄)と妹家族との何気ない会話を通じて物語が展開し里帰りの理由やそれぞれの家族関係が糸をほどいていくように理解できるようになる。

町医者の実家での家族の会話が中心で進む展開に飽きてきた時にパッとしない青年が訪ねてきたことで家族の抱えてきた秘密が明らかになっていく。

気の長い人でないと飽きてしまうかも知れません。
阿部寛、樹木希林 YOU 原田芳雄 夏川結衣それぞれいい演技でした。

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チャックファスナー

4.5所作の描写が絶妙

2019年12月15日
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怖い

知的

難しい

行き場のない想いを、日本の風習を通して鋭く切り取った傑作だ。
これらを表現した俳優、監督、スタッフの方々の力量たるや!
あゝ、私日本人ダナァ、と思わせてくれた作品。

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blank3s

3.0小津のオマージュですか?

2019年11月11日
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これ見る順番間違った、、、
先に「海よりもまだ深く」見ちゃったから
クソな阿部寛のイメージ拭えない
あんなかっこいい阿部寛なのに

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mamagamasako

3.0関わり合いで見えるもの

2019年11月5日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

ほのぼのしているようで、実はけっこうじっとりした雰囲気。
特に樹木希林が演じるお婆ちゃんの、黒い感情を吐き出すシーン。
まさにダークサイドって感じの撮り方で、情念の恐ろしさに震えた。

全体を通して何か事件が起こるわけでもなく、
とらえようによっては地味な映画。
だけどね、こういう何気ない時間の積み重ねを通して
人生ってのはできていくもんだろうし、
時にはどうしようもなく損なわれてしまうものってのもあるんだろう。

主人公の「いつだってちょっと間に合わないんだ」ってセリフが印象的で
大事なものだろうが何だろうが、
よく考えたらいつかは失う前提で成り立ってるんだよな、と。

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mar

4.0個人と、家族

2019年9月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

知的

何でもない日常なんだが、
その切り取り方が、「是枝」品質。
淡々としてる。でもその絵で語る。台詞はない。
入る台詞も、刺さる言葉が多い。
ホントにどこでもあるシーンだけど、
どこでもみんなこんな事思ってるのかと思うと、
やっぱり人間が一番怖いなと。
でもだから人間なんだなと。
強いて言うなら、男は小さいし、女は強かだ。

「この世に社会はありません。あるのは、個人と、家族だけです。」
(マーガレット・サッチャー)
この言葉を思い出した。

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クリストフ

4.0直接は伝えない

2019年9月5日
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もりり

4.0なぜか自分の家族と重なる

2019年7月8日
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泣ける

悲しい

幸せ

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あかお

3.0情緒的〜

2019年7月6日
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骨太のドラマやテンポのいい物語も好きだけど、こういう静かで情緒豊かな映画も大好きです!
ご飯が美味しそうな映画は名作の法則。

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ハワイアン映画道の弟子

3.5あえてドラマティックではない映画

2019年6月13日
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あえてドラマティックでなく、淡々と家族が描かれています。
役者の皆さんも是枝監督の狙い通り演じている様をまったく感じさせずに自然体なのがすごい。
たから刺激的な映画ではないけれど、じんわりと共感できます。
ラストシーンがとても素敵でした。

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光陽

5.0是枝監督×主演・阿部寛が描く大家族の物語

2019年6月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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HIDE Your Eyes