「なんかわかんねーけど面白い!!」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 といぼさんの映画レビュー(感想・評価)
なんかわかんねーけど面白い!!
アマゾンプライムで鑑賞。アマプラには同じ映画をチャットしながら鑑賞できる機能がありますので、その機能を使って友人と一緒に語り合いながらの鑑賞です。
一応私のエヴァ知識は、テレビアニメは未鑑賞ですが漫画版は既読した程度。過去に一度本作鑑賞済みですがあんまり覚えてない状態での鑑賞でした。
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正体不明の敵である"使徒"と汎用ヒト型決戦兵器であるヱヴァンゲリヲンを操る少年少女の戦いを描く物語。前作にも登場した碇シンジ(緒方恵美)と綾波レイ(林原めぐみ)、そして新たに式波・アスカ・ラングレー(宮村優子)が加わり、三人の子供たちと使徒との戦いが描かれる。
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1995年にテレビアニメが放映され、今なお人気が衰えない化け物コンテンツである『新世紀エヴァンゲリオン』の新劇場映画の二作目にあたります。神話を織り交ぜた難解なストーリーが魅力の作品で、ファンの間では考察や議論が絶えない作品でもあります。
エヴァを語る際は自分の「エヴァ歴」を語った方がいいかもしれません。良くも悪くも、アニメから追っている熱心なファンと新劇場版しか見ていないファンとでは、感じ方が違う作品だと思いますので。
私個人としては、正直そこまで熱心なエヴァファンというわけではありません。95年のアニメは私の世代ではないため観たことがありませんし、当然97年の旧劇場版も未鑑賞です。私がエヴァを知ったのは2000年を過ぎたあたりで小学生の頃に読んだ漫画版です。出血を伴う描写や3巻に登場するレイのセクシーなシーンなどを見て「これは大人の漫画だ!」と衝撃を受けつつも、迫力のある使徒との戦いに釘付けになったのを覚えています。その後新劇場版が2007年から始まりましたが劇場に足を運ぶほど熱心なファンではなかったため、公開から一年くらいして金曜ロードショーだかでテレビ放映されたのを観た程度です。そのため、「漫画と比べてここが変わっている」というのは分かりますが、「アニメ版と比べてここが変わっている」とかは正直分かりませんし、旧劇場版から新劇場版を10年待っていたという方々とは熱量は劣ります。
そんな私の本作の感想は、「なんかわかんねーけど面白い」です。褒め言葉です。
前作「序」は比較的分かりやすい内容でしたし、内容は漫画版(テレビアニメ版)に忠実な内容でした。アニメ版と比べて映像技術が格段に向上し、ストーリーを知っていても楽しめる素晴らしいリメイク映画に仕上がっていました。
しかし本作「破」は、漫画版には登場しないキャラクターであるマリが物語に絡んできていたり、ダミーシステムのストーリーに改変が入っていて、大まかなストーリーを知っている私からしても「これはどういうことだ?」と理解できない場面がありました。ストーリーの大幅な修正によって、ストーリーの難解さが上がっている気がします。
でもストーリーわかんねーけどめっちゃ面白いんです。これはアニメーションの力が大きいと思いますが、ストーリー難しくても最後まで飽きずに集中して観ちゃう魅力がこの作品にはあると思います。
とりあえず、観てください。観れば面白さが分かります。オススメです。