劇場公開日 2008年7月19日

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「好みなので☆5。精神安定剤。」百万円と苦虫女 るろさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0好みなので☆5。精神安定剤。

2019年3月21日
iPhoneアプリから投稿

2年前に初めて見て、そこからは映画の中で間違いなくいちばん好きになりました。
すずこちゃんという人間が実在するかのような気持ちになって見てしまう。彼女の考えにすごく共感して、勝手に分かりあって嬉しくなった。すずこちゃんの方がきっと私よりめんどくさい部分が少ないので、一緒にすんなと思われそうですが。
自分のことを何も知らない所で生きて行きたい、分かりすぎる。人間関係リセットしたくなる事が多いので、すずこちゃんの生き方は憧れであり実行できるところがかっこいい。働き始めて100万円貯めることを第1に目標にしたところも同じで、共感できることへの喜びが大きかった。ひとりが好きだし、誰かに好きとも嫌いとも何でも思われることが苦手なわりに、思考が似た人と分かり合えることは好きなので、自己肯定感満たしてくれるすずこちゃんとこの映画が大好き。自信なくなってつらくなってもう全部辞めたいって思ったら必ず見る。1人になれるけどひとりじゃないって思える。わたしは間違ってないって思っていいって思える。
細長い手足、華奢な体、ぼんやりした表情に、苦笑い。夏の匂い、素朴な家庭菜園、可愛らしい恋、すれ違いあっさり終わったみたいな関係、ドーナッツ。全部が生々しくて生き生きしてる。
弟だけは、心配で心残り。社会生活でどん底から立ち上がれるような気持ちになった時がいちばん危ない時期だと思うので...。最後の手紙でより不安が煽られ、弟の将来のしあわせを願うばかりです。
ラストの笑顔は爽やかで、思いっきり吸い込みたくなりました。本当に見られて良かった~これからもお世話になります。

るろ