劇場公開日 2008年3月22日

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マイ・ブルーベリー・ナイツのレビュー・感想・評価

全60件中、41~60件目を表示

3.5ノラ・ジョーンズのアップにぐっときた

2010年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

幸せ

萌える

2007年香港・フランス合作映画。95分。今年15本目の作品。好きな映画監督の名前を上げろと言われれば、まず浮かぶのはコーエン兄弟。つぎにパトリス・ルコント、フェリーニ・・・そして本作の監督、ウォン・カー・ウァイもその内の一人に必ずいれます。

内容は;
1、NYの下町レストランで働く男は失恋したての女に恋する。
2、女はそれからブルーベリーパイを食べに店に訪れるようになる。
3、しかし女は突然男の前から姿を消し、手紙だけが男に送られるようになる。

さいきん偶然にも女性向けの映画が続いています。本作はガールズ映画もしくはカップル映画です(だから劇場で観なかった)。ウァイ監督にとっては広東語以外の初めての作品ということで懸念もありましたが、観てみるとそんな懸念はあっさり消えました。

ウァイ監督ほど薄汚れた下町を綺麗に描ける監督さんは他にはいないと言い切っていいでしょう。

酔っぱらいや彷徨ってる人、何らかの事情でそこから出られない人、隠遁してる人・・・そんな人々が毎日のように喧嘩をしている姿をここまでウィットかつユーモアに満ちた眼差しで描ける監督さんはなかなかいないです。

そんな雑多な世界のなかで芽生える男女の恋というものも華には簡単にはならない。男は追いかけ、女は逃げる。一筋縄ではいかないが、これこそ男女の駆け引きというものを観てると、何故か心が和むんだな。本作はこんな感じの作品です。

なによりも「花様年華」「2046」と深遠な世界を旅してきたウァイ監督本人が、本作の舞台となる小さなカフェのような所で心を休ませたかったのかもしれません。それは彼の作品を観つづけてきたわたくしも同様。

次回作は必ず映画館で観ますよ。

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あんゆ~る

4.0大人の夜を漂わせるロード・ムービー

2010年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

寝られる

ほとんどが夜のシーン。粗い粒子が夜の孤独感を強調し、コマ送りが時間の流れを錯覚させる。ひとコマひとコマが絵画的で、登場人物の細かな心情を浮き彫りにする。
ストーリー自体はたいした内容ではないロードムービーだが、構成とカメラ・アングルが巧い。色づかいもいい。大人の夜を漂わせる。
警察官役のデイヴィッド・ストラザーンが巧い。その妻役のレイチェル・ワイズ、すぐには本人と気づかせない表情で登場するあたりはさすが。
これで、肝心なブルーベリーパイの美味しさがもっとうまく伝わっていたらよかったのにナ。

p.s. ポスターの色使いが綺麗。2008年公開作品のなかでは群をいく。

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マスター@だんだん

2.0カーウァイ監督だから見たんだが、ちょっとがっかり

2009年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 この作品は「別れ」を描いているのに、温かいものが胸にこみ上げてくる、人の情感に訴える好編に仕上がっている。

 しかし、カーウァイ監督の作品が好きで、ほとんどの公開作を観てきている私には物足らない内容だった。なぜ物足らないと感じたのか。その疑問にいみじくも、キネ旬4月下旬号「マイ・ブルーベリー・ナイツ」特集の監督インタビューの中で、カーウァイ監督が「欧米人の表現はストレートだから、映画もわかりやすいものになった」と答えている。
この作品が、他のカーウァイ監督の作品と大きく違うのは、説明的なセリフが多すぎることだ。どうしてそうなったのかは、撮影監督が息の合ったクリストファー・ドイルでなく、いつもの流麗でキレのある映像美ができなかったこと、そして、初めてのアメリカ映画ということでアメリカ人にわかりやすいものにするために、監督自ら妥協した結果ではなかったかと思う。これまでのカーウァイ監督の作品は、人間の心の揺れを繊細に表現することに神経を使うがために、セリフではなく美しい映像や役者の一瞬の表情の移り変わり、そして独特の細かな演出の機微で観客を惹きつけていただけに、この作品における映像表現の切り替えは、とても残念に感じた。
 カーウァイ監督がこの作品を撮ったのは、私個人の憶測だが、アメリカのロードムービーを撮りたかったからではないだろうか。これまでのカーウァイ監督の作品は、どれも香港などに舞台を限定しているが、登場人物は外国からやってきた者たち、あるいは外国へ流れていく、一種の流れ者のような背景をもっている者が多い。カーウァイ監督作品の根本にアメリカのロードムービーのエッセンスが見えるだけに、この作品は本場で挑戦したいと思う監督の向上心の表れと解釈すると、この挑戦は決して失敗ではないと思わせるだけの作品に仕上げている点では、カーウァイ監督の手腕はさすがと言うべきだろう。

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こもねこ

4.5初めてのアメリカ

2008年12月17日

ウォン・カーウァイ版「パリ、テキサス」。ストレンジャーが観た初めてのアメリカ映画は、大抵の場合刺激的。ダリウス・コンジはポートマンをキンスキーの如く撮る。あらためて、映画に国境はないと思った。

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EC07

2.0俳優陣は豪華だが・・・

2008年6月4日

単純

 予告編がよかったし、キャストが魅力的だったので期待して観たが、あまり感動できなかった。ウォン・カーウァイは初めてなので、新鮮な気持ちで観られたのだが、ヒロインの気持ちが何だかうじうじしていて共感できなかった。ジュード・ローの見せ場が少なくて残念だった。それに、旅先で出会う人たちが、極端な人すぎてついていけなかった。映像はスタイリッシュな感じでかっこよかったが・・・

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瑞

3.5ロマンティストな彼

2008年5月4日

悲しい

知的

幸せ

ところは変わっても、W・カーウァイが作った映画は、W・カーウァイにしか作れない。ということの証明。ちょっとしたしぐさや、間の取り方は独特のもの。時おり現れる静寂が、心を締め付ける。彼がとびっきりのロマンティストであることの証拠。 初めて彼の作品を観た人には、ぜひぜひ『恋する惑星』や『天使の涙』をすすめたい。

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ウエイトレス

1.5ジュードを見たかったんだけど

2008年4月25日

単純

寝られる

主演はジュードのはずなのに、ノラが出ずっぱりでしたねぇ。
レディスデイで私のようにジュードLOVEの女性がたくさん集まってましたが、
終わってから同じような声が聞こえてきましたよ!!

ストーリーは・・・
内容があるようなないような。。。
ジュードが出てるから見に来たけど、ジュードじゃなかったら寝てたかも。

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keromi

4.0ベリー心地良いナイツ。

2008年4月15日

悲しい

寝られる

この監督の作品って、私的にすごく眠くなるんです(=_=)
なにを観てもそうだったんで…今回はどうかなぁ~と。。

多分今までで一番観やすかったですね。
心地良い眠り…に誘われそうになったのはアリですが^^;
でも、つまらないから?とかではなかったです。今回。
最初ニューヨークで始まる恋物語も、すぐロードムービー
にカタチを変え、そこから近況を語るというシステムに。

いきなり変わる場面と展開。
…何故?どうして?なんていう愚問は、
この監督の場合通用しないので(爆)ただ観るしかない…。
主人公の気持ちがだんだんと解されていく様子が克明に、
とはいえ失恋を癒す旅なんてロマンチックの極みだなx

主人公を演じるのは、グラミー賞受賞歌手N・ジョーンズ。
相手役はJ・ロウ。他にもN・ポートマンやR・ワイズなど、
大御所がズラリ。。なので演技の上では観応え十分です。
でもなぜか一番心に残ったのは、
妻にフラれたアル中警官、D・ストラザーンでした。
痛みに簡単に勝てる人間なんて、そうはいない。
どこへ逃げようが、何を棄てようが、切なさはどこまでも
付いてまわるもの、ことに恋愛や家族の絆なんて普遍的な
問題に踏み込んでいるので、当り前といえば当たり前か。

それを抜群の音楽センスと流れるような映像で語り、
独自の世界観に浸らせることができる…という
監督の手腕は、やはりタダモノではないのでしょうねぇ。。

ブルーベリーパイに対する解釈が、私は面白かったです。
それでも毎日作り続けていれば、やがてそれを美味しいと
喜んで注文してくれる人が訪れるのかもしれない。
つまらないものがつまらないままとは限らないわけです。
なんか人々の夢を準えているようで…。グ~♪(^-^)

(今回のロウ氏、自然体で良かった。優しい役も似合うね。)

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ハチコ

3.0想像していた以上でも以下でもない

2008年4月14日

単純

画面はキレイ。話もどこかファンタジー。そんなわけで、想像していた以上でも以下でもない、ウォン・カーウァイな映画でした。ノラ・ジョーンズも初めての映画ということですが、特に違和感なく。ただ、レイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンという本業の女優と並んでしまうと、なんだか存在感で負けていますが、その素朴さ加減が逆に狙いなのかもしれません。レイチェル・ワイズがえらいキレイだったなぁ…。

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α

3.5アート系ですね

2008年3月31日

知的

幸せ

ストーリーそのものよりも、映像の美しさに圧倒されます。間の取り方などに監督の特徴が出てる。ノラ・ジョーンズの演技がいまいち情緒的でなかった。

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eigazuki

4.5まったりします

2008年3月30日

幸せ

ウォン・カーウァイの映像が大好き
ノラジョーンズの曲が大好きの私としては
この映画ははずせない。ストーリーとしては
退屈でしたが、カフェでまったりとするような
いい気分になります。 ジュードロウが出ている
ところがつぼかも。彼の登場で、映像が美しくなります。

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akki

4.0細かいところですが、

2008年3月30日

ジュード・ロウのお店の、殺伐としてて必ずしもきれい(日本のファーストフード店とかカフェみたいな)ってわけじゃないんだけど、みんなが集まってくるような、いかにもアメリカって感じの雰囲気が個人的には好きです。
作品全体に漂っている幻想的な色合いもよかった。観た後になんだか幸せな気分になりました。

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ちゃりんこ娘

4.0しゃれた恋愛映画

主演する俳優陣も魅力的だし、映画の雰囲気もハリウッド映画ながら、監督のおかげか、少しアジア風の魅力のある恋愛作品に仕上がっていてよかった。

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デルフィニューム

3.0王家衛らしい

2008年3月25日

久々に起承転結物語の流れがハッキリしている(いや、そうでもないか)王家衛作品。彼の初期の作品の味わいがある。よって、お人好しなジュード・ロウが金城武に見え、慟哭するレイチェル・ワイズがマギー・チャンに見えたりもする。

 デタラメに作っても艶とハートがあるのが王家衛。この作品でもそこは外していない。映像はドイルでなくダリアス・コンジだが、全くの王家衛世界。ノラの存在感がまた良く、後味はいい。

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The Dude

4.5良い意味での肩透かし

2008年3月22日

泣ける

幸せ

良い意味で脱力で、良い意味で斬新でなく、良い意味で肩透かしを喰った映画でした。

きっとこんな雰囲気の、あまり内容のない、ポワ~ンとした映画って駄目な人には駄目なんだろうなあ。でも、否定的な人達の意見も分からなくはないんスよね。つまらないってのは分かる気がする。逃避行中のエピソードも、もう一つくらい入れられるだろうとも思ったし。

でも、俺は好きなんだなあ。このダラけた雰囲気。いや、良い意味でね。鮮やかな色使いや、ザラついたフィルム感、変なタイミングのスローモーション、そして何よりこの映画の華、ノラ・ジョーンズ。
ノラには驚いたなあ。演技慣れはしていない…かといって下手でもない。自然体?…でもない。なんだろう。きっと観客の前でパフォーマンスをするっていうのと、演技するっていうのは彼女にとって大差なかったのかも。アプローチの違いなのかな。

肩肘張らずに観るにはうってつけの一本ですな。

それとノラジョーンズとレイチェルワイズが並んだ時はまるで姉妹みたいだった(笑)。

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ロロ・トマシ

4.5彼が素敵

2008年3月21日

幸せ

萌える

切ない彼女から展開しはじめる物語。ジュード・ロウがなんとも素敵。映像も不思議な感じあり。雄大な自然も時折いいアクセント。待つ男も東洋風?ウォン・カーウァイぽい?いくつかの人生を垣間見て帰る彼女に 甘い甘いアイスがとろけるブルーベリーパイ。食べた~いって気持ちでいっぱいになります。

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shinmimi

2.5ジュードロウ格好良い☆

2008年3月19日

知的

難しい

幸せ

ジュードロウが格好良いです。
それ以外の感想はあまり残りませんでした。

最初にあらすじを頭に入れてみたほうが分かりやすいと思います。
公式サイトか何かに行って、あらすじを頭にいれておくことをオススメします。

そうでないと何がなんだか分からない映画です。

でも、雰囲気とかはかなり良いです。
音楽とかも含めて。

ブルーベリーパイが食べたいです。

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きむ@56

2.5おしゃれ~軽い~浅い~

2008年3月18日

単純

とにかくストーリーが軽い!
ジュード・ローを見たくて見に行きましたが、なんだか不完全燃焼でした。
おしゃれ~な感じには仕上がってましたが、ちょっとあまりにも内容がなさすぎる。Teenager向きの映画です。

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tamar

2.5見せない部分がないカーウァイ

2008年3月18日

単純

カーウァイの作品の特色は、「花様年華」を代表として、見せない部分を感じさせるところにあると思う(すべて見ているわけではないが)。「愛の神、エロス」も3人の監督のうちで、もっともヌードとかを出したアントニオーニの作品がもっともエロチックでなく、もっとも見せないカーウァイの作品がエロスを感じさせたのも、彼の特色であるだろう。
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のもっとも悪い点は、「見せない」部分がなく、そのため、非常にうわべだけの描写となってしまったところだろう。英語作品のため、演技指導がしにくかったのだろうか。主役のノラ・ジョーンズも正直何を考えているのか、という感じで魅力的なキャラクターを作ったとはいえない。ジュード・ロウ、ポートマン、ストラザーン、ワイズなどの脇の人物とのかかわりも浅すぎる。
ロウの店に残されている「鍵」の扱いもいま一つだ。
途中途中でブルーベリーパイと思われるもののクローズアップが映されるが、内臓みたいで気持ち悪い。

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mtripfountain

4.5ウォン・カーウァイらしい

2008年3月17日

楽しい

初期の頃から、基本的には何も変わってないなぁ、と改めて思わされる、若い頃のウォン・カーウァイを思い出すような、サラっとした恋愛映画でした。

とりあえず、ブルーベリーパイが食べたくなります。

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trish