劇場公開日 2008年4月5日

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「くだらないことに一生懸命になる、これこそ青春だ!1979年アイテムがわかれば更に楽し!」ぼくたちと駐在さんの700日戦争 ジョルジュ・トーニオさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5くだらないことに一生懸命になる、これこそ青春だ!1979年アイテムがわかれば更に楽し!

2008年4月6日

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<ストーリー>
ある日新しく赴任してきた駐在に、原チャリのスピード違反で切符を切られた高校生の西条。怒り収まらず高校の仲間に話していると、通称ママチャリが仕返しをする方法を考える。それも合法的な方法で・・・それから彼らの長い戦いが切って落とされる。

<個人的戯言>
全く何の役にも立たないことに全エネルギーを注ぐ、この青さが素晴らしいです。1979年という時代的なネタは、若い人にはわかってもらえなくて残念ですが、そこも個人的にはかなりツボでした。

最初はちょっとして悪戯心がエスカレートしていくのですが、そのどれもがとってもしょぼくてくだらない!でも本人たちは面白がりながらも極めて真剣そのもの。何とか駐在さんに一泡吹かせてやろうと必死です。でも考えることがしょぼい。だから可笑しいですけどね。これもブログからの映画ということで、何と半分はほんとの話だとか。どこからかほんとで、どこからかがフィクションかわかりませんが、もし駐在さんがあんな感じならかなり大人げないです。これまた子供みたい。

1979年の話ということで、その辺りの表現を意識した映像(でももしかすると1979年でも既にそんな表現使わないでしょう?的なものもあったような)や、個人的にはそのアイテムや台詞はかなりのツボでした。この辺り少しパンフには解説があるのですが、もっとツボになるところが他にもあるはずなのに、その辺りのことが書いてないのは残念です。

ラストはバカばっかりやっている「ぼくたち」が、一つはいいことをしようと、これまたない頭で考えたような計画で突っ走ります。基本ネタバレするしないが重要な作品ではなく、「そんなアホな」をひたすら一所懸命やろうとする、その青さこそがキラキラしたものであると思わせてくれます。それに付き合ってくれる駐在さんはほんとは大人なのかも。でも手段は子供。

ジョルジュ・トーニオ