ラスト、コーションのレビュー・感想・評価
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余韻に浸ってしまいます
タン・ウェイがとにかくすごかった。
スクリーンの中で変貌していく姿が、女性としても驚きだった。
ストーリーの展開も自然に引き込まれていき、2時間38分という長作だがあっという間だった気がする。
終わった後、なんともいえない気分になって、その世界をひきづってしまったが、それだけ、映画に引き込まれていたことがわかる。
見て2日経つ今もこの世界に浸ってます・・・
タン・ウェイがステキでした
新人女優だなんて思えない…素晴らしい演技でした。
女性ってお化粧であんなに変わるもんなんですね。
ノーメーク(?)の顔もかわいらしいですが、
チャイナドレスを着こなし、バッチリ化粧をして
マイ婦人になった彼女はため息が出るほど美しかったです。
あの妖艶な視線で誘惑されるのですから…
冷徹なイー(トニーレオン)だってあっという間ですわ。
当時は脇の処理てしなかったんですね、、
ちょっとびっくりしました。
ストーリーとして、何で普通の女学生だった彼女が
あそこまでスパイ活動にのめりこんでいったのか、
そこが釈然としませんでした。
過激なセックスシーンだけが話題になっていますが・・・。
年度末ということもあり、仕事が非常に忙しくなかなか観に行けなかったのですが、ようやく観る事ができました。
久々に良い映画を観たなあ、と上映終了後しばらく余韻に浸りました。
主演の新人女優タン・ウェイ、この映画の中では、正に「映画女優!」といった貫禄さえ感じられる堂々たる演技です。
対するトニー・レオンもまるで「カサブランカ」でのハンフリー・ボガートを彷彿とさせる、渋い、寡黙な名演技。
過激な(?)セックスシーンがとても話題になっていますが、実際観てみると、過激というより、緊張感を孕んだ、痛々しいまでに、ふたりの人間の孤独感を表現しているシーンでした。本当に、観ているこちらの胸にまで突き刺さってくるような。
(一般論で言うと)セックスは、どちらかというと「癒し」に似たようなものだと思うのですが、彼らふたりのそれは全く異なったものとして描かれています。
2時間40分、と観る前は少し尻込みをしそうな上映時間でしたが長さはあまり感じず、むしろ堪能した、という感じです。
上海、香港の当時の状況を再現した美術も必見です。再現というより、本当に当時の上海や香港でロケをしたような臨場感がありました。
音楽も「静謐でありながら、サスペンスを盛り上げる」絶妙なものでした。是非ともサントラを購入しようと思っているところです。
文句をつける所はありません。稀にみる完璧な映画ではないかと思います。ベネティア映画祭グランプリ受賞も偶然ではないですね(なんとまあ、偉そうな物言いだこと)。
大絶賛になってしまいましたが。
余韻に浸って
きわどい性描写ばかりが話題だけど、この映画にはそれ以上のものがある。美しい女性スパイの視点から全編描かれていて、素朴な少女がなぜ危険な任務を選び、いかにしてターゲットと深い関係になったのか。そして、どのような結末を迎えるのか。すっかり映画の雰囲気に呑まれて、158分という上映時間もあまり長いと感じなかった。
まずは主演二人に拍手。それと、ワン・リーホンのダメ男ぶりにも。小柄なトニー・レオンはこの役がぴったり。彼の老けメイクには驚いたが、40代半ばにしてこの色気、すばらしい。タン・ウェイの若い美しさとの対比も見事。
敵同士の二人が中国語の歌を通して初めて心を通わすシーン
人力車をつかまえられない焦りと孤独
くるくる廻る風車
トニー・レオンの涙、最後の表情
見所は数えあげてもきりがない。
ノスタルジックな映画の風景にも感服。良い仕事する。上海が舞台なだけあって「赤」色の使いかたが見事で印象的。しばらく余韻に浸っていたい作品。
美しい〜
とにかく、アン・リーは映画の終わり方が美しいと思いました。(ブロークバック・マウンテンといい)
特に印象的だったしシーンは、女性達が麻雀に興じる所で、その女性達が美しいです。
主演女優のタン・ウェイは当時のメイク、衣装が映えて美しかったし、
体当たりの演技もよかったです。あと脇役ながらトニー・レオンの妻役のジョアン・チェンの含みのある演技がスパイスがきいてよかったです。
この映画の原作も読んでみたくなりました。
色に戒められる。
チャン・アイリンの短編を『ブロークバック・マウンテン』の
アン・リー監督が映画化したサスペンス・ドラマ。
最近の監督は"禁断の愛"がお得意のようだけど、今回はまた
過激な性描写を加えて、戦時下の抗日運動を繊細に描いている。
やたらボカシが入る^^;ラブシーン目当てでか?劇場は満席!!
私もつい息を呑んで観てしまったけれど^^;ロマン度は皆無に近く
過酷な運命を背負ったヒロインと仲間達の激しい描写からしても、
これは明らかに戦争映画で、愛よりも憎しみが先んじている。
トニー&ワン狙いのファンは大ウケしそうなカッコ良さだけど^m^
もともとタン・ウェイが演じるワン・チアチー(マイ夫人)は、
ワンが演じるクァン・ユイミンのことが好きで、その延長上で
抗日運動に加わったようなものだから、かなりの悲劇を予感する。
憎しみを持たない運動家が相手を殺せるはずなんてない。
敵組織のボス(トニー)に気に入られるため、色仕掛けで迫った
結果がだんだん深みにはまるにつれ、好きな男との距離も広がる。
一度目が失敗に終わって二度目、もうその時点で以前の彼女の
愛らしさが完全に失われており、やっと女スパイとしての任務に
実感を見出したところで、クァンが今さら愛の告白…なんてさぁ。
なーにぬかしてんだよお前、今ごろ!もう遅いわい!ってなもん。
まったく色男は、タイミングというものが分かってないよな。(汗)
ま…私の私情はいいとして^^;
逢瀬を重ねる度にボスの虚無な生き方に惹かれるマイ夫人だけど、
それはそれでとても理解できる。すべて嘘で塗り固められた世界で
唯一実感出来るのが、人肌のぬくもりだけになってしまったからだ。
変な言い方だけど、身体だけは嘘をつか(け)ない。ってやつ?^^;
結局は不倫という、公に出来ない間柄であり(妻は分かってるよな)
だからこそという気持ちもあるだろうけど、如何せん時代が時代で
切羽詰っているために、どこをとっても痛々しく感じられてしまう。
ホント、まさに色に戒められているという感じが圧倒的なのである。
ラストの悲劇は、そうなることが分かっていてもやはり辛かった。
…長丁場を、熱く演じ抜いた二人に大拍手。
(体当たり演技ってこういうことなのかしら。かなり痛そう~(+o+))
ただのエロス映画ではない!
映画の日のせいもありましたが、初回のチケットが完売していました!
(最後の1枚をゲットできました!うしし)
性描写の激しさのせいもあるのか、あまりの盛況にびっくりしました。
ただのエロス映画ではなく、孤独なトニーレオン、学生運動に青春を捧げるタン・ウエイの若さ、そしてしだいに本気で引かれあっていく2人の悲しい結末。時間を忘れるぐらい引き込まれました。もちろん、性描写も想像以上に過激でしたが、不思議といやらしい感はなく、どこか悲しげで切なくなりました。
トニーレオンって、こんな演技もできるんですね!ちょっとびっくりです。
時代の雰囲気がわかる
映画の中盤までは、何が起きるのかドキドキしたけれど、お仕置きシーンには、何じゃこれ?
ストレス発散?愛欲シーンのトニー・レオンは、痩せすぎの上お尻がまっ赤で、とっつあんくさい。ヒロインがまたスーパーモデルな体格なのでよけい。
とはいえ、演技と演技のガチンコ勝負と思いきや、せっかくの熱演もボカシだらけ。R指定が付いていて何でこうなる映倫さん!
ヒロインは、ちょっと鼻ペチャだけど、宝塚の男役みたい。上海の街を歩くシーンや英語を喋るシーンは、堂々としてカッコイイ事この上ない。
「こんな女に抱かれてみたい!」とおっちやん身震い。
当時の上海と時代の雰囲気がよく分かる風景がすばらしかった。
無修正のDVDが出たら、もう一度鑑賞したい映画だ。
けっして、すけべ心からでは無く、俳優という物語を体言していく職業に尊敬と憧れを込めてである。
愛にグレードはつけられない。肉の愛、同志への愛。
スリリングで、エロティックで、切ない映画です。
髪をなでつけ、スーツで決めたトニー・レオンは相変わらずカッコいい。ヒロインも初々しく魅力的で、チャイナドレスや戦前のファッションに身を包むと、トニー・レオンならずとも恋におちてしまいそうです。
重い内容で、あの結末なのに、こんなにも余韻が残るのは何故。
主人公ならずとも、しばらく思い出に耽りたい気分です。
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