「松ケン、頑張ったねっ!!」カムイ外伝 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
松ケン、頑張ったねっ!!
原作は読んでいません。
特に、松山ケンイチさんのファンというわけでもありません。
でも、私は結構楽しめました。
香港映画を思い出させるようなワイヤーを使った忍者アクションが楽しめる。
やっと、忍者の動きを楽しめる映画ができたんだな~。
幼い頃親しんだ忍者漫画の中の、土中の術、分身の術、手裏剣、ちょっとした仕掛けなど。
懐かしくて、面白くて。
アクション俳優でもない松山ケンイチさんが、忍者として見劣りしない、違和感のない、躍動感あふれる動きを見せてくれた。
そりゃあ、怪我もするよね、と納得の動作。
非人として生まれた宿命を持ち、孤独感、虚無感あふれるカムイ。
追い詰められたカムイの俊敏な動き、息使い。
生きたいという思いが、体全体で叫んでいるかのよう。
苦しみぬいて演じたという松山ケンイチさんに拍手。
ストーリーで、抜忍が追忍に追われる理由を、「決まり」とだけ言うのでなく、≪裏切り者≫となってしまう意味を、もっと伝えて欲しかった。
それと、差別の意味、もっと掘り下げて欲しかった。
わかりすぎるCGには、ちょっと興醒め。
血生臭く感じるシーンがあり、苦手な方もいらっしゃると思う。
脇を固める、佐藤浩一さんと土屋アンナさんのイヤラシサ。
小林薫さんの深い愛。いいな~。
伊藤英明さんは、画面に登場するだけで見栄えする。
エンディング曲の倖田來未の歌声には、反対。
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