相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソンのレビュー・感想・評価
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無駄にこりすぎ
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アジアの危険な地域に支援活動に行っていた男が、テロリストに捕まる。
テロリストは日本国に身代金を要求するが、国は見殺しにする。
事件の数日前に避難勧告を出したのに無視したのが悪い、と、
マスコミを使って煽り、この男が悪者のようになってしまった。
しかし事実は違っていた。
避難勧告が現地に通達されるのが5日ほど遅れており、
この男は通達を知らないままに捕らえられて殺されたのだった。
その辺りの事情が国家の機密文書に書かれており、
この男の父親がこれを白日のもとに晒そうと事件を起こす。
結局マラソンの開催日を狙って事件を起こそうとするが、
水谷豊の鋭い読みの前に見破られ、捕らえれてしまう。
が、捕らえられたのはワザとだった。
この父親は余命幾許かで、早くに起訴され、
証言台で陳述することにより上記の目的を果たそうとしていた。
が、国はこれを知って起訴を引き伸ばしにかかり、父親の死を待つ。
もう駄目かと思った時、急に女弁護士が記者会見を開いた。
そして上記文書の存在とその内容を白日のもとに晒した。
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うーん、犯人がチェスに見立てて犯行を行うとか、
あまりにも嘘くさくてアホみたい。意味ないやろ。
水谷演じるこの刑事はインテリっぽく、チェスを熟知してそうだが、
そういうキャラを定着させるためのものか?
おれ的には全くいらん茶番やったけど。
で、最後の弁護士の急な記者会見も意味不明。
こうなるなら、この親父のやってきたことって・・・・
あと、警察がテロの可能性が高いと知っていたマラソン大会が、
普通に開催されるってのもありえんやろうに。。
唯一無二の特命係
2008年GWに公開された『相棒』の劇場版第1作目。
この年のGWは不作で本作も当初はさほど期待されていなかったが(興行10億円~15億円いけば万々歳)、蓋を開けてみれば44億円超えの予想を大きく上回る大ヒット。元々TVシリーズで人気あったが、映画でも“『相棒』=ヒットコンテンツ”を確立し、ブランド力を一層高めた記念碑的作品と言えよう。
当時『相棒』を見ていなかった私。設定などを何となく知っていた程度。
たまたま試写会が当たり観に行き、私にとっては本作が“初『相棒』”。
これが面白かった。以来TVシリーズも見るようになり、今に至る。
劇場版でも本作が一番のお気に入り。何度も見ている。
では、何故今頃になって再見し、レビューも書いたか…?
間もなく始まるseason21で、本作に登場する人物のサプライズがあったから。
その発表があったのは6月の事でその時レビューしても良かったのだが、直前の今まで待っていた。
言わずもがな、
前seasonで卒業した冠城=反町隆史。歴代最長相棒を努め、個人的にも初代に継ぐ相棒だっただけに残念。
5代目相棒は誰か…?
あれこれキャスティングの噂が飛び交う中発表されたのは、“5代目”ではなかった。
だってまさかまさかの…
亀山薫=寺脇康文のカムバック!!
2008年のseason7半ばで卒業した初代相棒が、14年ぶりに帰って来る!
暫くその事ばかり考えてたくらい、興奮した!
後任相棒たちも各々魅力あったけど、やっぱり何だかんだ言って、薫ちゃん!
元々『相棒』は、寺脇が敬愛する水谷豊との共演を果たす為にスタート。降板理由も水谷との不仲説や水谷から更なる役者としての飛躍を推進されてなど、色々あって、それらを経て、再びーーー。
薫ちゃんが帰って来る!
ハァ…、放送が待ち遠しい…。
と言う事で、気分を盛り上げる為に本作を再見。
やっぱり一番しっくり来るね。
静の右京と動の薫。
右京が犯人からのチェス見立て勝負に頭を使い、薫がマラソンの中走り回る。
犯人のアジトの爆破に巻き込まれた右京。助けに向かう薫。
右京の手を薫の手が掴み、引き上げ、その際にテーマ曲のアレンジverが流れる。個人的に本作のハイライトの一つと思っている。
息のあった連携プレーやコンビネーション、絆は、立場や歳の差を超えた“相棒”。
話もこれぞTHE『相棒』。
SNS上の処刑リストから標的にされた著名人の猟奇殺人事件が続く。
標的の場は東京ビッグシティマラソンにあるとされ…。
大勢のランナー走る中、犯人と爆弾探し。シティマラソンを絡めたスケール性は劇場版ならでは。
捜査と推理を深めていく内に、数年前に起きた邦人人質殺害事件が関係している事を突き止める。
遂に逮捕された犯人の悲しき復讐理由。政府の隠蔽と“Sファイル”とは…?
本作の数年前に起き、賛否吹き荒れた邦人人質事件をまじまじと思い返される。
責任は本人にあるのか、国にあるのか…?
“報道”だけを見てバッシングしか出来ない我々国民も同罪なのか…?
どんな理由であれ、最悪の事態になってしまったら取り返しは付かない。
劇中では退避勧告が出ていたのにも関わらず、それを無視して残り続けた青年へバッシング。殺されたのも自業自得。が、実際は現地の混乱で勧告は届いておらず、知らなかった。時の総理や政府はこれを“Sファイル”として隠蔽。それまで加熱していたバッシング報道もピタッと止まり…。そんな事件忘れたか、そもそも無かったかのように…。
遺族がそれを知ってしまったら…? ただ黙っているなんて出来ない。西田敏行の悲演が胸を打つ。
ちと過剰に描かれ過ぎな気もする。『相棒 劇場版』は『Ⅲ』のように過剰になり過ぎる時もある。
西田演じる犯人も悲劇の遺族ではあるが、恐ろしい知能犯でやり口はサイコパス。
粗い点やご都合展開、あのクセで犯人が一発で分かっちゃう難点も目立つものの、
警察組織の腐敗や不正、時には国の陰謀にも真っ直ぐな信念と正義で立ち向かっていく特命係の姿には、興奮と感動を感じる。
『相棒』が訴え描く、社会派エンタメ!
久し振りに見ると、たまき=高樹沙耶は諸事情で降板し、三浦や米沢も卒業し、小野田官房長は殉職し、津川雅彦も実際に鬼籍に入った。
改めて、22年の歴史の長さを感じる。
シリーズを去った者、レギュラーメンバー、そしてファン…。
皆の思いと期待に応え、
右京と薫の“ベスト・オブ・相棒”が、いよいよ…!
劇場版第1作ということで右京さんが活動的。もっと冷静沈着なイメージ...
劇場版第1作ということで右京さんが活動的。もっと冷静沈着なイメージがあるのだが…実は相棒ほとんど知らんけど。
次々と深まる謎がよくできている。怖いのは高木沙耶のシーンが全カットされてるらしいこと。もはや彼女は存在してはならない人物になってしまったようだ。
ABC
相変わらずミステリアス
水谷豊扮する特命係杉下右京は、木村佳乃扮する片山雛子議員の警護を命ぜられた。処刑サイトに片山雛子議員の死刑宣告が載せられていた。チェスの駒置きになぞらえてマークが現場に残されていて、東京マラソンをターゲットにしている事が分かった。相変わらずミステリアスで様々な要素がからんで面白かったよ。西田敏行が出て来て以前見た話だと思い出したな。
実際にあった事件を思い出させる
実際にあった事件を思い出させる社会派な映画です。巧い役者が揃っているので引き締まった仕上がり。
そんなに犯行のヒントをたくさんだす犯人なんかいるわけないと途中までちょっとしらけては観ていたのですが、そういう理由だったのか。
ちょい役にも有名人がゲスト参加というのも劇場版ならではで楽しめました♪
日テレにチェックメイトをかけたテレビ朝日?
これもまたTVシリーズの劇場版ということで、期待も全くしていませんでした。TVドラマをちょっとだけ豪華にした程度だろうと・・・。ところが、この劇場版が選んだ題材と、西田敏行のいい演技によって泣かされてしまった。忘れてはならない、あのバッシング。日本国民は一体どうしたんだろう?と悩んでしまった事件を思い出さずにはいられませんでした。そして、“この映画はフィクションです”というエンディング後の言葉がまた痛烈だ。
いつものごとくTVドラマ版は一度も見たことがないのですが、映画に感動した割には改めて見たいとも思えませんでした。 杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)のコンビとか、サスペンスや推理の部分もそれなりに面白いけど、魅力を感じるまでには至らない。それよりも犯人側の背景や動機、そして政府の誤った発表やそれを隠ぺいしようとする裏の世界をまるで社会派映画のように観客に訴えかけてくるのです。
観たいと思っているのに未だ実現できないでいる『バッシング』がどのような内容なのかは知らない。ただ、実際にバッシングを受けた本人や家族たちの内面に迫るよりは、こうして犯人側の怒りと復讐を見せるだけで自己責任論に沸いた当時を顧みることができるのかもしれません。映画では有森裕子も参加している“東京ビッグシティマラソン”で無差別テロが行われるのではないかというサスペンスがメインになるように仕向けてあり、実は・・・という展開。Sファイルの謎、チェスの棋譜、インターネットのSNSを使った有名人の死刑宣告サイト。特に書き込みに関しては、先日観た『ブラックサイト』よりも身近に感じてしまいます。
平幹二朗が小泉元首相にそっくりな風貌だったために、ますます当時の出来事を思い出すのですが、テレビ朝日が作った映画だと考えると、世論を誘導したマスコミの責任まで追及できなかったところが残念ではあります。それに木村佳乃演ずる衆議院議員が怪しげな法案を提出している割に気概のある代議士だったという違和感もあった。その点では津川雅彦演ずる政治家の性格は上手かったかも。
東京でのシティマラソンという大規模なエキストラ数といい、忘れてはならない愚行をテーマにしたことといい、映画作りの姿勢は買う。だけど、演出がイマイチだったり、細かなところに粗がありました。特に捜査陣の描き方が・・・。自分で自分をほめることなく、これからもいい映画を作ってほしいと願うばかり。まぁ、それでも満足でした。ステール・メイト!
大スケール!首都壊滅へのカウントダウン!!
「相棒」劇場版シリーズ第1作。
テレビ朝日開局50周年記念作品。
「日曜洋画劇場特別企画」で鑑賞。
ノベライズは既読です。
SNSを利用した連続予告殺人が発生。警視庁特命係の杉下右京と亀山薫は、犯人の目的が東京ビッグシティマラソンを狙った大規模爆破テロであることを掴み、犯行を阻止するために東京中を疾走! 緻密に練られた犯行計画や二転三転する真相に翻弄されながらも、未だかつてない難事件に挑む―
大人気刑事ドラマが待望の映画化!―初の劇場版と云うことでキャストやスタッフもかなり張り切っているのが画面越しにめちゃくちゃ伝わって来ました。
張り切り過ぎて空回りしている部分があることは否めませんでした。しかし、そんな些細な引っ掛かりなんて本作の面白さの前にはあって無いようなもの!
シリーズ史上最も知能に長けた犯人と右京さんとの丁々発止の頭脳戦や、亀山くんの類稀な運動能力を生かした東京中を駆け抜けるアクションが炸裂していました。
国を標的としたテロと云う大スケールの事件に大興奮!―テレビの枠に収まらない迫力があって、劇場版シリーズの中でいちばん映画らしい映画ではないかなと思いました。
実際に起きた邦人人質事件をモデルに、犯人の動機が構築されていました。政府や国民がいかなる態度でその事件に向き合っていたかを糾弾し、復讐のためにテロ事件を起こしてしまうと云う怒りと悲しみに満ちた犯人像でした。
西田敏行の名演もあり、シリーズ史上最も切ない犯人じゃないかなと思いました。家族への愛故にこの国を憎み、自分たちがどう云う想いで生きて来たのかを知らしめようとした…
ですが、どれだけ同情に値するような動機だったとしても、右京さんは自らの信念に従い正義を執行しました。犯人の最期の目的を果たさせてやりたいと云う願いも虚しく、国家権力の壁が立ち塞がり、またもや後味の悪さが来るのか、と身構えたところに雛子嬢の救いの一手が。ありがとう!―どうせ出世の踏み台にするんやろなぁ、と云う想いはありましたが(笑)。
右京さんと犯人が対峙するシーンは、両者の演技合戦が思わぬ相乗効果をもたらしていて、シリーズ屈指のエモーショナルな名シーンではないかなと思いました。何度観てもその想いは変わりません。劇場版ならではの豪華な配役だなと感じると共に、出演してくれてとても嬉しかったです。「相棒」もついにここまで来たかと、感慨深いものがありました。
※鑑賞記録
2010/? ?/? ?:DVD
2010/12/19:日曜洋画劇場特別企画
2012/04/29:日曜洋画劇場特別企画
2013/03/24:日曜洋画劇場特別企画
2013/10/20:日曜洋画劇場特別企画
2017/02/12:日曜洋画劇場特別企画
2019/05/12:日曜プライム
2021/01/22:TELASA
2022/01/12:地上波放送
※リライト(2021/01/06)
BS朝日/楽しめました。ドラマの「相棒」が好きなので。劇場版らしい...
BS朝日/楽しめました。ドラマの「相棒」が好きなので。劇場版らしいスケール感に仕上げてきてあって、観客を楽しませてくれる作品だと思いました。
映画化で張りきっちゃった~
映画だからこその派手さもイヤミな感じがなかったし、途中で飽きたりダラけた気分になることは1度もなく楽しめた。
ただちょっと、2時間の中にいろいろ詰め込みすぎの感があったかな。
ドラマの方で感じた、緻密さ・裏付け・謎解き・どんでん返し…そんなストーリーの立体感とか奥行がもうちっとあったら、満足度アップかな。
45点
映画評価:45点
ドラマ版は1年に1、2回見かける程度です
ただ右京さんは独り歩きしているので、相棒に対しての知識はそれなりにあります
今回の事件はザックリ言えば、フルマラソン会場に爆弾が仕掛けられたため右京さんが推理して爆弾を撤廃させようとする話です
単純です
でも実際に映画では、わざわざ難しく見えるように表現されています
更に言えば、何故自殺した?黒幕の心情と行動の矛盾、何がしたいの?みたいな1回観るだけでは理解不能なところも多く
期待していただけに少し残念でした
次作に期待します
脚本が杜撰すぎる
予想通り映画化作品として、ドラマ版とは一線を越え様とスケール感を出そうとはしているが。所詮はドラマの枠組みを越える事は無く、粗ばかりが目立つ。
しかしテレビシリーズのファンならば2時間の上映時間内をそこそこ楽しめる様には作られている。
だからこそレイトショーでの観賞にも係わらず、劇場内はかなりの混雑振りで、ファンの多さには驚いた。それだけ最近の映画にはお金を払ってまで観たい作品が無いのだなぁ〜…と。
特に大人の観賞に耐えうる内容の映画が…。
今後はこの層を引き留めるだけの出来の良い作品を連発して欲しいところです。
先ずは第一に脚本から見直して欲しい。
幾ら社会性が売りでも底が浅い内容ではいずれは観客からソッポを向かれるのが目に見えている。
第一級の殺人犯を相手にしていながら、単独行動が許されてしまう。(だか、そこが売りでもあり、またダメダメなところでもある)
一般社会及びマスコミの扱いが余りにも杜撰。
殆どの出演者やカメラ・演出に、映画的拡がりや工夫が皆無。
その他諸々。数え挙げたらきりが無い。
その中でも特に酷かったのが、まるで犯人が用意していたのか?とさえ思わせる様なチェスの盤の大きさに加えて、捜査室内にある都内の地図が寸分違っていない凄さ!
馬鹿でしょ、この脚本。
他にも沢山あるんですが…、尤もそんな事は先刻承知の介で観なければいけないのでしょうが。
(2008年5月4日楽天地シネマズ錦糸町/スクリーン1)
圧倒的な演技
鉄塔に吊るされた殺害遺体が発見された。特命係の杉下は東京近郊で起きる事件に繋がりを見つけ…。
劇場版1作目。筋こそ通っているがツッコミどころのオンパレードな物語に今観ると少々引っかかるが、犯人役の圧倒的な演技が秀逸で杉下との対峙シーンには引き込まれました。
全40件中、1~20件目を表示