007 ゴールデンアイのレビュー・感想・評価
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ピアース・ボンド
ここから先とこれより前は別モノ、くらいの方向転換
ハチャメチャブロスナン、デビュー作
公開時劇場鑑賞からの2回目。
当時は強すぎるエンタメ感に、オモチャめいた印象が強くピンと来なかった。
今見るとそれもこれも文脈だなぁと思えている。
なので「空気を読む」感覚で、こうした路線なのだと思えばハチャメチャの豪快さが
一点突破で秀逸だった。
初見時は若かったせいで社会情勢に関心なく、
ソ連崩壊後のロシアロケも今振り返るとなかなか目玉映像、
かなりの冒険だったのではと感じられる。
(しかも戦車で爆走だし)
006に、ダニエルグレイグ版でのブロフェルドやシルヴァ、
顔の傷などサフィンの元ネタが詰まっているように感じた。
一見ハチャメチャも、彼との因縁のやり取りがあるせいでピリリ、締まっていい。
そして何より「カジノロワイヤル」と同じマーティン・キャンベルがメガホンを取っているということに、これほどテイストの違うものを撮っていたんだと驚く。
だから、いずれも今回はこういう路線で、という文脈の中で監督は全力を投じているんだなぁとしか思えない。
また二十五年前のコンピューター界隈がとても懐かしく、
ネットが電話回線を使っているというのは今やもうあり得ないだけに時代を感じた。
しかしながら兵器として登場する、衛星からの電磁パルス攻撃は今でも通用しそうで先見の明か、とうなずいてみたり。
時代と言えば、本作よりジュディ・ティンチがMに。
女性の扱いへの言及がこの頃から出始めている。
敵キャラにもかなりエキセントリックな女性が配置されており、
「強い女」をどう登場させるかの試行錯誤はここから始まったのだな、
と振り返った。
(え、確率するまでトータル二十年くらいかかっていたという事か)
痛快!タンクアクション(笑)
実はこれ以降のボンドはすべて観た事がない。今回、初鑑賞となる。
当時は1日16時間平均、休日は3カ月に1日くらいのペースで働いていたので映画どころではなかったのだなぁ。
ブロスナンがボンドだったのは、ジャッキー・チェンの「ザ・フォリナー」で知ったくらいでw
うん、フォリナーのブロスナンと全然違うね。若いね。当たり前だけど。
恒例、高所アクションはダム。懸垂下降するのかな?と思ったらいきなりのバンジー!
いや、シューティングの反動で減速してたからバンジーではないかもだけど。
確かにフリーフォールが1番速いやね、あの壁 降りるのはw
そして、共闘する006。いつも他の00エージェントって殺られちゃって、ボンドが情報を回収ってパターンだったから、ここまで活躍するのは珍しいなぁ、と思っているうちにあえなく退場。(伏線おてんこ盛り)
続いてカーチェイス。ユアアイズオンリーはリアル「カリ城」だったけど、これ「イニシャルD」じゃないかなぁ?いや、穿ちすぎじゃなくマジにパロディで。製作陣、絶対イニD知ってると思う。
いくら名車とはいえ、1965が最終製造のDB5が最新のフェラーリ355に歯が立つワケがないでしょう?
しかし!ダウンヒルならば!
ドラテク次第じゃ充分バトル可能って事ですよね?このコンセプト思いっきりイニD&しげのですよね。(バリ伝でカブでナナハンぶち抜く頃から変わらん)
ボンドにかかると、恐ろしく豪勢なイニDになりましたねw
ゼニアもボンドガールかな?と思ったけど、ブロスナンボンドの趣味ではなかったようですね。ファムケ・ヤンセンは「ネバーセイ・ネバーアゲイン」でNo12を演じたバーバラ・カレラを彷彿とさせるキレっぷりも悪くなかったです。
バイク、飛行機いろいろ、ヘリ、車いろいろ、列車と出てきましたが船は?と思い返してみれば、タイガーヘリ盗まれたのフリゲート艦でしたね。
今回は「乗り物大集合」な作品でしたが、個人的にはサンクトペテルブルクの街中をタンクでモスクヴィッチ(なんて自動車メーカー、知らんかったけど)を追いかけ回すシーンが1番インパクト大でした。巻き込まれて可哀想なペリエのトラックなど、すっかり自由経済化してましたね。
多感な小学生の頃、ロンドンの街中をケーニヒスティーゲルの大隊が行軍する(しかも薔薇の花背負って)少女漫画に大爆笑。その後、同作者の作品で怪盗のフェラーリ捕まえる為にわざわざレオパルド2を持ち出すNATO少佐に初恋w
それを実写で演ってくれるのですから甘酸っぱいノスタルジーに浸った爆笑シーンなのでありました。
T-72かと思ったけど、T-54にゴムスカートやら爆発反応装甲やら付けた撮影用車だったのですね。
列車はロシアのミサイル列車を想定してるんでしょうか?軍用列車はよく知りませんが、列車の食堂車って好きです、狭いけどw
当時、MI5のトップが本当に女性だったというセンセーショナルな報道を受けてMは女性に。こんな事なら初代マネーペニー役のマクスウェルの希望を叶えてあげられたのに、とも思うがブロスナンボンドにはジュディ・デンチで良かったと思う。データ主義、数字主義の上司っていますわーw
今回から本当のMI6てかSIS本部が使われているそうで、へぇ〜×20
歌はティナ・ターナーかぁ!
すでにいい歳では?と計算してみると、この時56歳!
今も頑張っておられるけど、いやはや凄い。
ボンドとナターリアが大滑り台したパラボラアンテナのアレシボ電波望遠鏡。よく撮影許可が降りたなぁw
世界最大の望遠鏡。ヘルクレス座に宇宙人探しのメッセージを送ったり、万が一 小惑星が地球衝突するなんて時もアレシボなら観測可能という、ワクワクする存在だった。(こんなところで滑り台するなんて、うらやま、、、けしからんじゃないかw)
2020年、中国にこれを上回る巨大望遠鏡が完成するのと同時期に崩壊したのは不思議な思いがする。(中国って、国際的な宇宙探査に協力しなさそうで不安だなぁ)
東西冷戦を描いた作品を現代に継続させるのは難しいが、本作は見事にソ連崩壊前と後を繋いだ。
「黄金銃を持つ男」では、空想上の近未来兵器でしかなかった衛星兵器が「ゴールデンアイ」ではすでに旧ソ連軍の遺物となっている事が感慨深い。
興行成績も007シリーズ過去最高。
21世紀への架け橋として、時代に合った作品へのバージョンアップに成功したのである。
26年前の映像とは思えない!
新作が気になったため007シリーズを初めて視聴しました。アマプラで見たのですがとても映像が綺麗で感動しました!
アクションシーンも迫力たっぷり。本当に20年以上前の作品とは思えなかったです。
やっぱりスパイものって素敵ですよね。仕掛けのある時計やベルトって小さい頃からかっこいい憧れのものだったので、見てるだけで童心に戻れました。
最強のエージェントのボンドが綺麗な女性には弱い一面もとても人間らしく、最後まで面白かったです!
ショーン・ビーンは
ボンドもピアース・ブロスナンに交代し、Mが女性のジュディ・デンチへと変更。全く違和感がないけど、どことなくトム・クルーズに似ているためミッション・インポッシブルと区別がつかなくなってしまった。カメラの視点は監督が替わったためか、斬新に思えてしまった。
やっぱり裏切者がよく似合うショーン・ビーン。なんとコサックの息子だったんですね!あのとき6分を3分に変えやがって・・・と、復讐要素も満載。また、強敵のファムケ・ヤンセンは男をベッドで殺す恐ろしい女だ。同じく裏切り者のアラン・カミングもいいキャラしてる。
冷戦終結後のボンド作品だけあって、設定にも苦労のあとが見られるのですが、国の対立がどうなってるのかさっぱりわからない。中盤で中だるみがあるものの、ロシアでのカーチェイスシーンが凄い。なんたって新ボンドのブロスナンが戦車でロシア内を走り回る。町中を破壊しまくり、ドリフトも決めてくれるのだ。それにモアイ像みたいな重々しい列車を戦車砲で破壊!ワクワクドキドキ・・・
自分にとっての007
Q以外一新!(007⑰)
正しい方向性に戻った名作
素晴らしい!
これでこそ007
本作は前作消されたライセンスの失敗により、シリーズは6年もの空白を余儀なくされた後、製作陣、配役を一新したリブートです
見事にその反省を生かし正しい方向性でシリーズを再起動させてくれました
ピアース・ブロスナンのボンドは実にボンドらしい
ボンドが言うであろう軽口を期待通り言ってくれ、取るであろう行動をとる
ダルトンとは違う
甘い顔が余裕のある物腰にマッチして上流階級らしさが漂う
そして敵もボンドが相手するに相応しく、彼が防ぐ危機も麻薬戦争のような下世話な話でない
殺し屋もネバーセイネバーアゲインの女殺し屋を彷彿とさせる魅力的なキャラだ
舞台もボンドが現れて欲しい場所ばかり
音楽もガンバレルのところから、現代風に変えて来ており劇伴も一新された
ティナ・ターナーの主題歌も良い
彼女も前作の主題歌のグラダィス・ナイトと同じくソウル界の大物歌手だが時代に合わせた楽曲で歌唱の雰囲気も今風だ
メインタイトルはモーリスビンダーが亡くなった為、替わっているがイメージは踏襲しつつも新しい感覚がある
Mもマネーペニーもボンドガールも刷新され、女性が強く描かれる
時代に合わせた対応でこれで正解
男が女性にうるさくこずかれる現実世界を映画にも投影して、その中でボンドも苦労するがその鼻をあかして見せ、ボンドガールは強くてもやっぱりすぐになびく
そうなるからこそ日常の鬱憤はらしになる訳です
マネーペニーとボンドの関係性は前作では軽視されておかしくなっていたが正しく修正されました
ピアース・ブロスナンのアクションはキレがありスピード感が溢れて現代的です
それでいて旧世代のボンド達のようなユーモアも忘れていません
題名がまた良い
秘密兵器の名前は実は何でもよいのです
ヒッチコックがいうところのマクガフィンなのですから
ゴールドフィンガーとかダイヤモンドは永遠にを思わせる、007らしいネーミングでありさえすればよいのです
それをキチンと分かって付けています
これが前作からの最大の修正点と言えるでしょう
アクションシーンも見飽きたようなシーンは無くし戦車の爆走シーンを目玉に据えています
これは本当に見応えのあるシーンでした
見飽きたようなものでも、照れずにそんなアホな!というぐらいまで徹底的にやるその潔さが胸をスカッとさせてくれます
つまり製作陣が007とは何か
それを、その魅力はどこから生まれて涌き出てくるものなのかを、考え抜いて作ったということなのです
こういう007シリーズをみんな観たかったのです
大ヒットしたのは当然と言えるでしょう
17作目は旧友006と女傑オナトップ
・5代目ボンドのピアース・ブロスナンはジョーク好き
・衛星兵器のゴールデンアイを食い止めろ
・軽快なトークやオチをつけた展開が個人的に好きで一番楽しく見られた
・男に股がり足で絞め殺す女テロリストのオナトップが、ヘリ落下によって木に吊るされる死に方も含めてキャラが立ってた
・街中を戦車がドリフトでカーチェイスしたり、お約束の地下の秘密基地爆破もあった
・女性の上司Mが初登場
あんまり、らしくない
十七作目 五代目ボンドのピアース・ブロスナンとジュディ・リンチ登場
総合:70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
ピアース・ブロスナンが五代目ボンドとして登場、銃撃戦に格闘戦となかなかきれのいい活劇をみせてくれる。それからM役にジュディ・リンチが初登場、女性であることに加えて威厳のある態度と外見で強い印象を残した。
サンクトペテルブルクでの戦車での追撃はかなりの迫力。しかしBMWもボンド用の車として初登場するが、全くといっていいほど見せ場はない。BMWも自社の車のためにかなりの金を出しただろうが、それでこの程度の登場というのは元が取れていないだろう。
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