007 ゴールデンアイのレビュー・感想・評価
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シリーズの再始動を象徴する美しいアバンタイトル。
ピアース・ブロスナンがジェームズ・ボンドに就任した一作目は、後に『007/カジノ・ロワイヤル』も担当して「シリーズのリニューアル職人」として伝説化するマーティン・キャンベルが監督。映像的にも美しいアバンタイトルのダムジャンプからのツカミが素晴らしく、ブロスナン時代の幕開けに相応しい。
さらにファムケ・ヤンセン扮するゼニア・オナトップという、シリーズでも屈指の悪女が印象深い。アバンとファムケばかりが記憶に焼き付いてしまっていたが、改めて見直すと見せ場満点だし、ヒロインポジションのナターリアの背景も(比較的)しっかりしていて、1995年当時のアップデートが施された完成度の高いボンド映画だと思う。
ショーン・ビーンに裏切りキャラが定着したのも本作がオリジンな気がするが、これについてはビーンのフィルモグラフィーをちゃんと点検して確認してみたいところ。
五代目襲名‼️
ブロスナン版ボンドのファンの方には申し訳ないが、私の中では歴代ボンドの中でも最下位のボンド‼️他の5人に比べてものすごく小物感が漂う‼️ハンサムだし、体のキレは歴代ナンバーワンかもしれないし、なぜだろう⁉️多分4本の作品がどれもイマイチだから‼️他の5人に比べて一番作品に恵まれなかったボンド‼️第一作であるこの「ゴールデンアイ」もボンド作品として可もなく不可もなくといったところ‼️見どころはオープニングのタイトルバック‼️これは素晴らしい‼️そして歴代のボンドガールの中で、最も凶暴なファムケ・ヤンセン‼️
ピアース・ボンド
60周年記念リバイバル上映にて、映画館で観賞。
久しぶりに、2回目の観賞です。
シリーズ17作目で、1995年の作品。
5代目ジェームズ・ボンドをピアース・ブロスナンが引き継ぎ、
ピアース・ブロスナンによるジェームズ・ボンドは初めての作品ですが、
すごくボンド役に合ってる、バッチリしっくりハマってる。
これは、名ボンド♪
ジュディ・デンチによるMもハマリ役、カッコイイ♪
今回が2回目の観賞で、ほとんど忘れてたんですが、再観して、映画館で観て、正解だったと思います。
コメディ色うすいクールな作風で、あっと驚く脚本も良い。
特撮技術は、今ではチープですが…
名作だと思います。
やたら面白い。まるでミッションインポッシブルを見てるよう (007ゴールデンアイが先)。 ボンドガールのイザベラ・スコルプコが主役張りに大活躍。5代目ボンド役ピアース・ブロスナンもとても良い。Mが若い
見ていてまるでミッションインポッシブル(M:I)のようだと思った。特に崖から落下するセスナを追いかけてバイクと共に落下、セスナに追い付き乗り込んで急上昇なんて、正に「M:I」のようだと思った。
だけど実は「007ゴールデンアイ」の方が 「M:I」より6ヶ月早い。
・007ゴールデンアイ. 1995年11月17日🇺🇸公開、
・ミッションインポッシブル. 1996年05月22日🇺🇸公開
トム・クルーズも007シリーズに刺激を受けて参考にしたハズだ。もちろん逆に007シリーズもM:Iを参考にしてるだろう。お互いが刺激しあって面白い映画が出来れば、見る方としてはバンバンザイだ。
ボンドガールが自立していて、まるで主役のように大活躍する。これ迄のようにボンドに守られ助けられるだけではない、ボンドを守り、助けたりもして共に闘っている。本職はプログラマーなんだけど、軍事基地に配属されてるからか銃の取り扱いもバッチリだ(彼女が個人的にガンマニアだった可能性や、ロシアは射撃訓練もさせるのかも)。
今まで007シリーズはダニエル・クレイグのシリーズしか見てなかったが、007映画60周年記念ということで、今回のゴールデンアイの前に「ロシアより愛を込めて」(1964)、「007は2度死ぬ」(1967)、「女王陛下の007」(1969)を見た。3本とも1960年代の作品なので、今よりアクションが、おとなしめの感じがした。
今回の「ゴールデンアイ」は1995年公開ということで、セクハラなんて言葉も登場してより現代に近い。とは言え28年前だ。Mのジュディ・デンチが若い。恐いのは同じ。
コネリーボンド+ムーアボンド=プロスナンボンド
90年代初のボンド作品が出来た背景には東西冷戦終結により相次ぐ社会主義国が解体され軍事兵器の横流しや犯罪組織によるテロ等が起き始めている中での過去の遺物とも言えるスパイがどう活躍するかがありそれがプロスナンボンドになり上手く反映されていた。
今作のボンドのイメージはハードかつウィットな会話を嗜むボンド像になっておりコネリーもムーアもプロスナンボンドには絶賛していたそうである。
プロスナンに変わりアクションや銃撃戦がそれまでのボンド映画より派手になり街中で戦車で追いかけ回し敵から鹵獲した銃器も撃ちまくり弾が無くなれば躊躇なく捨て更に鹵獲しまた撃つという目立たないスパイとしてのマニュアルを無視して行動をする。
そんなボンドをサポートするMも初の女性を起用し、Qの秘密兵器もしっかりと活用しているがこの時ボンド御用達のアストンマーチンはプライベート用で公務にはBMWが使用されていたりと本来のイメージにはない路線で製作されていたが結果的にはプロスナン演じるボンドには合っていた。
ここから先とこれより前は別モノ、くらいの方向転換
ボンド君もM先生もメインタイトルも演出の方向性も全てがガラリと変わりました。解説によると近代化を図った、ということですが確かにこの頃は冷戦も終わっているし、翌年からスパイ大作戦がシリーズ化されるし、いつまでも古典的な娯楽大作続けてる場合じゃないだろ、ってとこです、
ブロスナン選手はコネリー、ムーア両巨頭に比べると見劣りはするものの、原作のジェームズボンドには一番近いような気が個人的にはしています。
しかし戦車のカーアクションとはよく思いついたもんですね。
ハチャメチャブロスナン、デビュー作
公開時劇場鑑賞からの2回目。
当時は強すぎるエンタメ感に、オモチャめいた印象が強くピンと来なかった。
今見るとそれもこれも文脈だなぁと思えている。
なので「空気を読む」感覚で、こうした路線なのだと思えばハチャメチャの豪快さが
一点突破で秀逸だった。
初見時は若かったせいで社会情勢に関心なく、
ソ連崩壊後のロシアロケも今振り返るとなかなか目玉映像、
かなりの冒険だったのではと感じられる。
(しかも戦車で爆走だし)
006に、ダニエルグレイグ版でのブロフェルドやシルヴァ、
顔の傷などサフィンの元ネタが詰まっているように感じた。
一見ハチャメチャも、彼との因縁のやり取りがあるせいでピリリ、締まっていい。
そして何より「カジノロワイヤル」と同じマーティン・キャンベルがメガホンを取っているということに、これほどテイストの違うものを撮っていたんだと驚く。
だから、いずれも今回はこういう路線で、という文脈の中で監督は全力を投じているんだなぁとしか思えない。
また二十五年前のコンピューター界隈がとても懐かしく、
ネットが電話回線を使っているというのは今やもうあり得ないだけに時代を感じた。
しかしながら兵器として登場する、衛星からの電磁パルス攻撃は今でも通用しそうで先見の明か、とうなずいてみたり。
時代と言えば、本作よりジュディ・ティンチがMに。
女性の扱いへの言及がこの頃から出始めている。
敵キャラにもかなりエキセントリックな女性が配置されており、
「強い女」をどう登場させるかの試行錯誤はここから始まったのだな、
と振り返った。
(え、確率するまでトータル二十年くらいかかっていたという事か)
痛快!タンクアクション(笑)
実はこれ以降のボンドはすべて観た事がない。今回、初鑑賞となる。
当時は1日16時間平均、休日は3カ月に1日くらいのペースで働いていたので映画どころではなかったのだなぁ。
ブロスナンがボンドだったのは、ジャッキー・チェンの「ザ・フォリナー」で知ったくらいでw
うん、フォリナーのブロスナンと全然違うね。若いね。当たり前だけど。
恒例、高所アクションはダム。懸垂下降するのかな?と思ったらいきなりのバンジー!
いや、シューティングの反動で減速してたからバンジーではないかもだけど。
確かにフリーフォールが1番速いやね、あの壁 降りるのはw
そして、共闘する006。いつも他の00エージェントって殺られちゃって、ボンドが情報を回収ってパターンだったから、ここまで活躍するのは珍しいなぁ、と思っているうちにあえなく退場。(伏線おてんこ盛り)
続いてカーチェイス。ユアアイズオンリーはリアル「カリ城」だったけど、これ「イニシャルD」じゃないかなぁ?いや、穿ちすぎじゃなくマジにパロディで。製作陣、絶対イニD知ってると思う。
いくら名車とはいえ、1965が最終製造のDB5が最新のフェラーリ355に歯が立つワケがないでしょう?
しかし!ダウンヒルならば!
ドラテク次第じゃ充分バトル可能って事ですよね?このコンセプト思いっきりイニD&しげのですよね。(バリ伝でカブでナナハンぶち抜く頃から変わらん)
ボンドにかかると、恐ろしく豪勢なイニDになりましたねw
ゼニアもボンドガールかな?と思ったけど、ブロスナンボンドの趣味ではなかったようですね。ファムケ・ヤンセンは「ネバーセイ・ネバーアゲイン」でNo12を演じたバーバラ・カレラを彷彿とさせるキレっぷりも悪くなかったです。
バイク、飛行機いろいろ、ヘリ、車いろいろ、列車と出てきましたが船は?と思い返してみれば、タイガーヘリ盗まれたのフリゲート艦でしたね。
今回は「乗り物大集合」な作品でしたが、個人的にはサンクトペテルブルクの街中をタンクでモスクヴィッチ(なんて自動車メーカー、知らんかったけど)を追いかけ回すシーンが1番インパクト大でした。巻き込まれて可哀想なペリエのトラックなど、すっかり自由経済化してましたね。
多感な小学生の頃、ロンドンの街中をケーニヒスティーゲルの大隊が行軍する(しかも薔薇の花背負って)少女漫画に大爆笑。その後、同作者の作品で怪盗のフェラーリ捕まえる為にわざわざレオパルド2を持ち出すNATO少佐に初恋w
それを実写で演ってくれるのですから甘酸っぱいノスタルジーに浸った爆笑シーンなのでありました。
T-72かと思ったけど、T-54にゴムスカートやら爆発反応装甲やら付けた撮影用車だったのですね。
列車はロシアのミサイル列車を想定してるんでしょうか?軍用列車はよく知りませんが、列車の食堂車って好きです、狭いけどw
当時、MI5のトップが本当に女性だったというセンセーショナルな報道を受けてMは女性に。こんな事なら初代マネーペニー役のマクスウェルの希望を叶えてあげられたのに、とも思うがブロスナンボンドにはジュディ・デンチで良かったと思う。データ主義、数字主義の上司っていますわーw
今回から本当のMI6てかSIS本部が使われているそうで、へぇ〜×20
歌はティナ・ターナーかぁ!
すでにいい歳では?と計算してみると、この時56歳!
今も頑張っておられるけど、いやはや凄い。
ボンドとナターリアが大滑り台したパラボラアンテナのアレシボ電波望遠鏡。よく撮影許可が降りたなぁw
世界最大の望遠鏡。ヘルクレス座に宇宙人探しのメッセージを送ったり、万が一 小惑星が地球衝突するなんて時もアレシボなら観測可能という、ワクワクする存在だった。(こんなところで滑り台するなんて、うらやま、、、けしからんじゃないかw)
2020年、中国にこれを上回る巨大望遠鏡が完成するのと同時期に崩壊したのは不思議な思いがする。(中国って、国際的な宇宙探査に協力しなさそうで不安だなぁ)
東西冷戦を描いた作品を現代に継続させるのは難しいが、本作は見事にソ連崩壊前と後を繋いだ。
「黄金銃を持つ男」では、空想上の近未来兵器でしかなかった衛星兵器が「ゴールデンアイ」ではすでに旧ソ連軍の遺物となっている事が感慨深い。
興行成績も007シリーズ過去最高。
21世紀への架け橋として、時代に合った作品へのバージョンアップに成功したのである。
26年前の映像とは思えない!
新作が気になったため007シリーズを初めて視聴しました。アマプラで見たのですがとても映像が綺麗で感動しました!
アクションシーンも迫力たっぷり。本当に20年以上前の作品とは思えなかったです。
やっぱりスパイものって素敵ですよね。仕掛けのある時計やベルトって小さい頃からかっこいい憧れのものだったので、見てるだけで童心に戻れました。
最強のエージェントのボンドが綺麗な女性には弱い一面もとても人間らしく、最後まで面白かったです!
ショーン・ビーンは
ボンドもピアース・ブロスナンに交代し、Mが女性のジュディ・デンチへと変更。全く違和感がないけど、どことなくトム・クルーズに似ているためミッション・インポッシブルと区別がつかなくなってしまった。カメラの視点は監督が替わったためか、斬新に思えてしまった。
やっぱり裏切者がよく似合うショーン・ビーン。なんとコサックの息子だったんですね!あのとき6分を3分に変えやがって・・・と、復讐要素も満載。また、強敵のファムケ・ヤンセンは男をベッドで殺す恐ろしい女だ。同じく裏切り者のアラン・カミングもいいキャラしてる。
冷戦終結後のボンド作品だけあって、設定にも苦労のあとが見られるのですが、国の対立がどうなってるのかさっぱりわからない。中盤で中だるみがあるものの、ロシアでのカーチェイスシーンが凄い。なんたって新ボンドのブロスナンが戦車でロシア内を走り回る。町中を破壊しまくり、ドリフトも決めてくれるのだ。それにモアイ像みたいな重々しい列車を戦車砲で破壊!ワクワクドキドキ・・・
自分にとっての007
犯罪組織ヤヌスを追うボンドはソ連が秘密裏に開発していた衛星兵器ゴールデンアイの存在を知り…。
シリーズ17作目。5代目ボンド始動作。シリーズの一新を意図して作られておりド派手な演出は観ていて楽しい。ゲームの印象も強く自分にとっての007はこの作品です。
Q以外一新!(007⑰)
ボンド、M、マネーペニーなどのキャストの他、監督、脚本なども一新された、シリーズ17作目。
世代的には、ピアース・ブロスナンの007の世代なんだけど、全く見てこなかったので、ブロスナンの007を見るのは初めて。こんなに動きが良いとは思わなかった(゚ロ゚)
ボンドもカッコイイし、ボンドガールも美人だし、アクションも見事なんだけど、ストーリーがイマイチ…
ちょっと残念な出来でした(^_^;)
それにしても、ファムケ・ヤンセンって、こんなにキレイだったのね♡
ボンド、ピアース・ボンド
シリーズ17作目。1995年の作品。
6年の休止を経て、スパイ任務再開!
旧製作陣が死去や退陣し、新製作陣による新体制。その他スタッフやキャストも多くが一新。
まさしく、再スタート。
ティモシー・ボンドのような現代的な要素を残しつつ、作風はかつてのショーン・ボンドやロジャー・ボンドのような面白さやゴージャス感を取り戻し、作品は大ヒット。再びドル箱シリーズに。
その要因は多々あるが、最大の功績者は無論、この人。
5代目ボンド、ピアース・ブロスナン登場!
ボンドは世代によって推しがあるが、私にとってミスター・ボンドは、ピアース・ブロスナンである。
劇場で初めて見たシリーズは次作だが、本作もリアルタイム・ボンド。
それに、超ハマり役なんだもの!
ピアース・ボンドは歴代の魅力全て兼ね備えていると言われる。
ショーン・ボンドのようなセクシーさ、ジョージ・ボンドのような哀しみの一面、ロジャー・ボンドのようなユーモアさ、ティモシー・ボンドのようなシリアスさ。そこに、カッコ良さ、スマートさ、ナチュラルさ。
もう、完璧と言っていい。
4代目の時、ティモシー・ダルトンより先に決まりかけていたというのは有名な話。
Q役のデズモンド・リューエンは、「ショーン・コネリー以来最高のボンド」。
トム・クルーズのイーサン・ハントのモデルは、このピアース・ボンド。
ファンだけではなく、業界内にも影響を与え、魅了した。
ピアース・ボンドが一番のお気に入りという人は、思ってる以上に遥かに多いだろう。
さて、ストーリーは…
ソ連崩壊前、ソ連の化学工場で任務に就いていたボンド。任務は達成するも、盟友であった006=アレックが犠牲になってしまう…。
9年後、国際犯罪組織“ヤヌス”を探る任に当たっていたボンド。ヤヌスは最新鋭戦闘ヘリを奪取し、北極圏のロシア宇宙兵器管理基地を襲撃。あらゆる電子機器や防衛システムを無力化させる事が出来るディスク“ゴールデンアイ”を奪い去る。
ボンドは唯一の生存者の女性プログラマー、ナターリアの力を借りてゴールデンアイの行方を追うが、彼の前に現れた黒幕は、衝撃の人物であった…。
落下するヘリにバイクでダイブして乗り込み、間一髪脱出。プレ・シークエンスからいきなり圧巻のアクションを見せ、ボンド復活を謳い上げたと言っていい。
中盤はボンドが街中を戦車で追跡するビックリチェイス。迫力とユーモアのアクションの見せ場の一つだが、ボンドさん、目立ち過ぎです…。
アクションもCGも進歩。初登板のマーティン・キャンベル監督がダイナミックに。
クライマックスは敵基地のパラボラアンテナ上で。
攻撃目標を定めた衛星を止めなくてはならない。
迫るカウントダウンもスリリングだが、それ以上に、立ちはだかる思わぬ敵…。
黒幕は、死んだ筈のアレック。
同じ00エージェントなので英国人かと思いきや、そうではなかった。
祖国や両親を裏切り苦しめた英国や世界へ復讐。
友の為に私的な感情で復讐に燃えたボンドが、今度はかつての友と闘わなければならない。
シリーズで初めて00エージェントが敵に。
敵役に定評あるショーン・ビーンがさすがの巧演。
ボンドガールは、イザベラ・スコルプコ。
九死に一生に遭いながらも、ボンドに同行。プログラマーの腕を活かしてボンドをサポート。それに、仄かな色気漂う魅力的な美人さん。
まだホグワーツの森の番人になる前の“ハグリット”や「俺は英雄だ!」のアラン・カミングら周りも個性的。
だけど本作は、時代なのか女性キャラが一際印象に残る。
マネーペニーが3代目なら、Mも3代目。しかも、初の女性M。演じるは、言わずと知れた名女優ジュディ・デンチ。
元々シリーズの大ファンだったそうで、二つ返事で引き受けたとか。その就任もミーハー感じではなく、さすが後のオスカー女優、ディムの称号。歴代で随一と言っていいくらいの存在感。某英国首相のような鉄の女でありながら、ボンドを信頼。尚自分にとって、このお方の数々の名演や役の中でも、やはりM役がお気に入り。
そしてこの『ゴールデンアイ』を語る上で忘れちゃいけないのが、女が上…いえいえ、オナトップ! 殺人に快楽を感じ、SEX中に狂喜しながら相手を絞め殺す!
演じたファムケ・ヤンセンの美貌とセクシーさと役柄のクレイジーさが見事にマッチ。強烈な印象を残した。
イイ女…いや、イカレ女? やはりイイ女…いやいや、やっぱりイカレ女?
劇中でMに皮肉たっぷりに言われたように、女性軽視の太古の恐竜の冷戦時代の遺物。
しかし、新しい時代。
ボンドもたじたじになるようなオナトップ(=女が上)。
SFチックな悪の組織でもなく、冷戦時代も終わり、コンピューター時代。
そんな時の流れでもボンドが尽くすのは、祖国と女王陛下の為、任務の為、そして自分の為。
変わらぬ魅力と全く新しい魅力を重ね合わせて、007の新時代と新しい任務が始まった!
GOLDENEYE 意外とコメディよりだ!
2020年公開の第25作に向けて観直し007。ダニエル・ボンド最終作のコロナでの延期にショックを受けていたのですが、それならばと開き直って過去のボンドに進んでいこうと決意しました。と言うわけでブロスナン・ボンド編第1回です。
観直して始めて気が付きました。なるほど、007ってアクションコメディだったんですね!思ってたよりコメディ要素が強かった!!そりゃ、ダニエル・グレイクの時にいきなりリアル路線になったらビックリされるわ。登場人物もロシア人でも皆英語喋ってたりしますし、90年代ってまだあまりそういう事気にしない時代だったんだなぁ。
ジュディ・デンチのMは既に本作の時からMだったんですね。ここから観てればスカイ・フォールももっと感動できてたかも?おじいちゃんQの工房が楽しいですね。変な道具を作ってて、とりあえず爆発する物が多いです。後ろでいっぱい失敗してるのが面白い!あの謎の光線が出る腕時計1つ欲しいです。
そして、今では「生きる死亡フラグ」として有名なショーン・ビーンがまだ若い!「死亡フラグ」の称号を得る前ですね。でもこの006、なかなかダメなボスだと思います。自分で動かないと気がすまないボスって、トップとしての自覚に欠けてます。いくら因縁があったとはいえ、わざわざ自分で007を追いかけなくても良いのでは?更にわざわざラダーを下ってトドメ刺しに行こうとするし、返り討ちにあっちゃうし。ああいう時には上から物を落とせばいいんだよ!っと教えてあげたい。
ファムケ・ヤンセンってX-menシリーズのジーンの優等生イメージだったのですが、本作では180度違いますね。エキセントリックなオナトップ役も、とても似合ってました。下手すりゃショーン・ビーンよりインパクトあるかも?太ももで挟んで人を圧死させる技って、夜な夜なレッグマジック(足を開いたり閉じたりする健康器具)で鍛えたのでしょうね。
街中を戦車でカーチェイスするシーンは面白かったです。戦車に追っ掛けられるとか本気で怖いわ。全体を通してやたらと物が爆発してたのが90年代アクションって感じでした。最後のアンテナはどう考えても爆発する要素ないのに、とりあえず爆発させとけみたいな。
それにあの秘密基地、デスクワークしている所の近くに爆発する可燃物大量に置いてちゃダメですよね。あまつさえ液体窒素があるとか職場の安全管理が全くできていません。きっとあの基地はISO認証されなかったに違いない。
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