「第二次世界大戦を回避した1949年の日本」K-20 怪人二十面相・伝 ringoさんの映画レビュー(感想・評価)
第二次世界大戦を回避した1949年の日本
予告編を見て気になっていた作品。あまり前評判を聞かなかったのですが、「いまさら怪人二十面相?!」と思いつつ、予告編の映像を見るかぎりスパイダーマンかバットマン並に本気で映像化している印象でした。
私が子供のころは、本屋の子供向け書籍棚のけっこうなスペースを、ポプラ社の江戸川乱歩シリーズが占領していました。うちでは兄がこのシリーズを何冊か持っていて、私も読んだ記憶があります。
また、『少年探偵団』というTVドラマがあって、平日の夕方の再放送を何回も見ていました。このドラマでは団時朗が二十面相を演じていました。
私にとって二十面相は懐かしくもあり、でも古くさくて、とても今の時代感覚とマッチしているとは思えませんでした。
映画の舞台は、第二次世界大戦を回避した1949年の日本という架空世界。この設定にはやられました。そもそも異世界なので、古くささが古くささに感じない。ルパン三世などのマンガ、アニメ的な要素も感じつつ、なかなか魅力的な世界観とダークヒーロー像を作り上げていたと思います。
金城武くんは、んー、決して悪いわけではないんだけど、両作品とも、何か物足りない感じがしました。何だろうなあ。感情表現が弱いのかなあ。
コメントする