「K列20番がどんな席か気になる。」K-20 怪人二十面相・伝 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
K列20番がどんな席か気になる。
期待しないで観に行くと(爆)
それ以上の面白さを味わえる作品…うん、まさにその通り!
最近の邦画には、よく出来た作品が多かったけれど、
こういう大人から子供まで楽しめるエンターテインメント系の
娯楽作品でよく出来たものは、少なかったような気がする。。
いや、ものすごく素晴らしい作りというわけではないが^^;
逆にこれほど楽しめるとも思っていなかったので意外(失礼!)
しかもこれが、驚いたことに女性監督…?
申し訳ないけど、これ以外の監督作品は観てなかったなぁ^^;
なかなか男性監督でも、ここまで描けない娯楽アクションを
よく作り上げたなぁーと感服してしまった。もちろん女性らしい
きめ細やかな感情の配置など、感じ入る部分も多かったけど。
さらに映画好きには、あのヒロインにそっくりじゃん♪とか
これってあのシーンと似てるよね?とか、けっこう思い入れが
出てくると思うので、そういう点でも観ていて楽しかった。
日本語がいま一つおぼつかない^^;金城武が、懸命になれば
なるほど応援したくなる女心をガシっと掴みこみ、彼の成長を
目を細めつつ、ニンマリと眺められる幸福感に浸らせてくれる。
いかにも戦後の昭和の風情がムンムン(設定は架空だけど)
彼を助ける詐欺仲間の面々が住む長屋などは、
思わず「三丁目の夕日」を観ているのかと思うくらいだった。
あ、スタッフが同じだからか。。^_^;
ともあれ。。
最近ではなかなかこうは描けなかった邦画の面白さと醍醐味を
かなり軽妙な感じに仕上げてきた手腕は新鮮でイイなと感じた。
キャスト陣も華やかで良いのだけれど(鹿賀丈史とかね~☆)
よく考えながら眺めていくと、ワリとあっさり二十面相の正体は
分かっちゃうかもな…^^;
(松たか子ってやっぱお嬢様なんだ、と再認識できる作品でもある)