劇場公開日 2008年9月13日

「ちょっとブラックな和製ドリームワークス」パコと魔法の絵本 ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ちょっとブラックな和製ドリームワークス

2008年9月9日

笑える

楽しい

幸せ

試写会で見てきました。
観客は主人公と同年代と思われる層が多かったです。
でも、子供はもちろん、大人もとっても楽しめる映画に仕上がっています。
(そこここに散りばめられた 監督の趣味と思われるガンダムとかのネタは
 R35世代の方が楽しめるでしょう)

とある病院の中で繰り広げられる ちょっとの間の物語。
病院、というと 白いとか暗いとかいうイメージありますが、
そういうのとは全く違うカラフルな世界が繰り広げられていた・・・。
個性的なキャラクター達と、優しさにあふれたストーリー。

キャストの皆さんが本当に楽しそうに演じていてそれが伝わってきました。
その素晴らしい演技を生かすメイクや衣装もインパクトがあってすごく良かった。

主人公のパコを演じるアヤカ・ウィルソンちゃんは 本当に天使のような笑顔!
役所さん演じるオオヌキが心を動かされるのも当然です。
ストーリーテラーでもある阿部サダヲちゃんは、期待通りの変人ぶりで笑えます。
個人的には小池栄子ちゃんと、事務所的にOKなんだろうか!?と
ちょっと心配になるくらいの妻夫木くんのキレた演技がお気に入りです。

CGと実写との融合!とのことで どんなものになるのか
若干心配だったのですが、ファンタジックなストーリーにしっかり合った
使い方で、違和感無く絵本の中の世界が表現されていたと思います。
若干サイケデリックで、でもかわいく、カッコいいCGにアメリカ製アニメの
ような大仰な音楽。それがまたいい感じ。

ここのサイトでも意外にも「見たい度」が低いですが、
「子供向け」と思って見ないでいると、ちょっと損しちゃうかも。
そのくらい、楽しめる映画です。
ちなみに 試写会場では最後に拍手が起こっていました。
珍しいですけど、納得。

ゆきだるま