「どれくらい寛容になって観れるか」崖の上のポニョ ミスノンさんの映画レビュー(感想・評価)
どれくらい寛容になって観れるか
父の船とライトで信号送ったり、おもちゃの船に乗ったり楽しい部分もありました。
でも正直あれれ?って思ってしまうところもたくさんあってちょっと残念だったなと思ってしまいました。
途中で現代の日本じゃない、違う世界の話だと分かるのですが、ベースが日本っぽいのでファンタジーを観るときのような常識を振り払った気持ちで観るのは難しかったです。
ストーリーは途中からちょっと規模が大きくなった人魚姫のような展開になりますが、前半を観てるとわかるようにソウスケがポニョを拒絶するはずがないので淡々と終わってしまった感じはします。
魔法に関してはもう、最初からなんでもありな感じだったので抵抗感があるとすれば、魔法をみてもそこまで動揺したりしていない人間たちの方に違和感を持ちました。
あとポニョの父は昔人間だったと言っていますが、今はなんなのか疑問です。海で亡くなった仏様とか……??
ポニョが人面魚だったので、父は人間、母は魚かな?と思ったのですが、観音さまのような母が途中で登場して普通に喋っていてもうなにがなにやら……。
なんでポニョは魚だったんだろう他の子たちよりなんで大きいんだろう……。最初子持ちかと思った。
知らない女の子を家にあげるリサも、台風だから家にあげるのはいいのですが何でその子の親を探したりしないのかとか、何でポニョ(金魚)だって信じるんだとかもういろいろと。まぁそこは人柄なのかな?息子の言うこと信じるとか。
でも、5歳の息子と知らない子を残して老人ホームに向かうのは謎です。
千と千尋は違う世界に迷い込む話だったから違和感なかったし、ハウルは元々魔法ある世界だから不自然はなかった、人の感じ方次第ですが自分的にはあれれ?と思ってしまうとこのほうが多くて見終わったあと面白かったーとはなりませんでした。
かといって違和感ないように普通のストーリーを普通にやられても微妙なんですけどね。難しい。