チーム・バチスタの栄光のレビュー・感想・評価
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うどんをおかずに、蕎麦を食べているんです
映画「チーム・バチスタの栄光」(中村義洋監督)から。
ストーリーと全然関係ないけれど・・
あとから思い出すには、この台詞のメモとなった。
主演の阿部寛さんが、うどんと蕎麦を同時に食べているシーン。
同じく主演の竹内結子さんが、呆れたように話しかける。
「うどんと蕎麦、一緒に食べて美味しいですか?」
その問いに、当然のように答えた彼の台詞が
「うどんをおかずに、蕎麦を食べているんです」。
言葉というよりも、その発想が面白くてメモをした。
濃い焼酎を好む人には「焼酎の水割り」ではなく
「水の焼酎割り」みたいなもの。
もしかしたら「焼酎は、何で割りますか?」と訊かれて、
「焼酎で割って」と答える「焼酎の焼酎割り」。(笑)
レストランで「ピラフ」を頼んで「ライスもつけて」と
いうギャグと同じようなものか。
う〜ん今度、うどんをおかずに、蕎麦を食べてみようかな。
思ってたより真面目な内容でした
映画の宣伝を見て、もっとバカバカしい感じのゲラゲラ笑える映画だと思っていました。でも、意外にも、真面目で、淡々とした感じのストーリー展開で、拍子抜けしました。もう少し、笑える場面があってもよかったのではないかと思います。なにしろ、阿部寛が出演しているのですから。
トリックの医者版
竹内結子のほのぼのした感じと阿部寛のぶっ飛んだ感じが笑える。
トリックの医者版みたいな映画。というか阿部寛はほとんど変わらないような気がする。
二人の個性がなかったら凡な映画になっただろう
結婚できたイヤミな男☆
原作が面白い…!という評判は聞いていたんだけど、
(海堂尊『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品)
いやはや映画も面白い!!(^◇^)よく出来てました。
医療ミステリーでありながら、何気に人情ドラマ風味。
でもどちらかというとエンターテインメント仕上げ?か。
やたら登場する阿部ちゃん演じる厚生労働省の役人が
「結婚できない男」の桑野を上回るほど嫌みな男で(爆)
もう彼にはこういう役しか来ないんじゃないか?という
ファンとしてはやや嬉しい?不安をあおってくれます^^;
あと原作では竹内結子の役は男性医師だったんですね。
バチスタ手術…って最近よく耳にするけど、
実際の手術シーンは見たことがありません(当り前か^^;)
なのでちょっと怖かったけど、素人向けに?田口医師と
一緒に学べるような構成なのが嬉しい。実際にその病で
苦しんでいる人もたくさんいるわけなので、そのあたりの
桐生(吉川)の並々ならぬ意欲がちゃんとこちらに伝わる。
現役医師が書いた原作…ならではの医師としての野望・
苦悩・こだわり・プライドが上手にミックスされている。
もし自分や家族がこの病になったなら、私も桐生医師の
ような先生にお願いしたいと思うし(問題はありましたが)
彼のライバル医師たちも皆、優秀な人達でした(一応…)
まぁ、犯人探しがありますので^^;詳しくは書けませんが。
謎解きがメインの(ややコメディ)話ではありますが、
ぼーっとしている田口(竹内)と、正反対の白鳥(阿部)の
やりとりがストレートすぎて、ある瞬間笑いも凍りつき、
こんな男にうろつかれたら絶対に嫌だと心から思いつつ、
それでもちゃんと決定打をついてくる頭脳明晰なところ^^;
とにかくテンポがいいので、最後まで(ドンデン返しあり)
まったく飽きませんでした。
いや~患者さん役には申し訳ないですが、面白かった!
でも、観終えてから、ふと考えさせられました。
どんな才能も疲労が溜まれば気がふれるというか(汗)
人間にはやっぱり、安息日が必要であるということを。
そして田口医師がそうであるように、くだらない愚痴や
不満を聞いてあげる人間が、やはり必要であることも。
こうあるべき!という立場に置かれた人間が犯す犯罪は、
通常の精神状態ではあり得ない事件ばかりですから。。
私なら、まず映画を観てストレス解消♪なんだけど^^;
(医療の現場を分かりやすく再現、怖くも親近感アリ。^m^)
設定変更もまずまず
原作読者としては、主人公が女性になって竹内結子が演じる…というところからして不安でしたが、思いのほか違和感なくてよかったです。ただ、専門分野が違うとはいえ、仮にも医者なんですから、主人公にはもう少ししっかりしてほしい気が。原作の主人公は、飄々としながらも、わりとちゃっかり…というタイプだった気がするのですが、映画の女性主人公はほんわかしすぎ。
阿部寛も原作からするとルックスがだいぶ違う気がしましたが(阿部博ではイケメンすぎ)、しかし、この手のキャラを演じさせればお手のものという感じで、見ていておもしろかったですね。
あとは可もなく不可もなく? 手術シーンの緊張感もそこそこに。全体としてはこぎれいにまとまっていたと思いますので、この映画版のキャラ設定で続編も見てみたいと思いました。
ただ、淡々と・・・。
半径10センチ以内に複数の容疑者。
ミステリーでは、かなりそそられる題材。
しかし、映画はただ淡々と謎を解いてゆく。
本当に淡々と進むので、残念ながら謎解きのカタルシスは少ない。
どうしてか、と考えてみると、監督の伏線をいかにも「回収してますよ」的な展開と、チーム・バチスタの凄さが伝わらないからじゃないだろうか・・。
バチスタ手術については、ほんのドキュメンタリー仕立てのシークエンスで語られるだけ。
桐生先生(吉川晃司)をはじめとするチームの面々がどれだけスゴイのかをもっと深く掘り下げられていたら、どれだけこの事件が大変なことなのかを訴えることができたはずだ。
桐生先生と垣谷先生(佐野史郎)の手技(糸結びをはじめとする数々の手技)感心していただけに、非常に残念。
チーム・バチスタがもっと深く掘り下げられていたら、もっとクライマックスにかけてカタルシスが得られたはず。
田口先生(竹内結子)が観客代表と言うスタンスは悪くは無いのだが、あまりにも医師として無知すぎるのには閉口してしまった。
彼女の可愛さがせめてもの救いか。
みんなで楽しんで下さい
2006年第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞の同名ベストセラーの映画化です。
小説は随分前に読んだので、かなり内容を忘れていました。
成功率60%と言われる心臓手術「バチスタ手術」を26回連続で成功させていた“チーム・バチスタ”に、3度続けて術中死が発生する。
チームのリーダーである桐生恭一(吉川晃司)は、原因究明の為に内部調査を依頼する。
ひょんな事から診療内科医の田口公子(竹内結子)が、内部調査を任される事になる。
しかし外科手術などまったく判らない彼女は、ひとりづつ聞き取り調査を開始する。
第一助手の垣谷(佐野史郎)は、「看護士が代わったせいだ」と語る真面目な努力家
第二助手の酒井(玉山鉄二)は、「手術が失敗して一番よろこんでいるのは垣谷だ」と愛する看護士大友(井川遥)を庇う自信家
臨床工学技師の羽場(田口浩正)は、一見温和だが電話で妻に対して高圧的な態度に変貌する二面性のある男
麻酔医の氷室(田中直樹)は、いくつもの手術を抱えて、昼食もアイスキャンディだけという生活に疲れて、かなりのストレスを抱えている。
看護士大友(井川遥)は「新しく入った自分が悪い」と号泣する
そして病理医で桐生の義理の弟である鳴海は、犯人説を唱える。
一通りの調査を行った田口は、特別な問題無しとして調査を終了しようとするが、、、
しかし、そこに現れたのが厚生労働省の白鳥圭輔(阿部寛)が、「これは殺人事件だ!犯人はチーム・バチスタの7人の中にいる」と断言する。
再調査を開始する田口と白鳥コンビは、果たして真実を暴く事が出来るのだろうか、、、
田口と白鳥コンビのやりとりが、とても楽しいです。
医療ドラマでありながらも難しくないので、誰もが楽しめる作りになっています。
ミステリーなのでこれ以上は書けませんが、チェックしておくと楽しいのは、桐生と田口の握手シーン(計3回あります)と手術中のみんなの視線、そして何故子供の手術は成功するのかという点に注意しておくと楽しいかと思います(^o^)
中村監督は、「アヒルと鴨のコインロッカー」でも良質なミステリー作品を提供してくれましたが、今作も素晴しい演出で、楽しませてくれました。
今後、この監督の作品は、見逃せないと思います。
期待外れ
竹内結子&阿部寛,
この主演の二人だけが見所。
バチスタ手術で起こった不審死の真相,
終盤の謎解きは納得させてくれはするものの,
「だから何?」という感じ。
命が失われているのに深刻度低いドラマと,
アップの多用,
わかりやすく煽る音楽などの安っぽい演出が,
現代医療が抱える問題を際立たせず沈ませている。
メッセージ性は,見えるだけで伝わらず,
観賞後に残るのは,感じの悪さだけ。
終わり方も陳腐で不満。
田口先生が患者に励まされる場面で終わった方が・・・。
大ヒットの予感がします。
僕も原作は読んでいません(もしかすると今から読むかもしれませんが、まだ分かりません)。
一言で言うと・・・、結構、ヒット作になるのでは、という予感がします。
コメディとしても一級品(竹内結子+阿部寛の好演によるところが非常に大きいですが)でもあり、重いテーマ(=医療の現状、実は僕はよく分かっていませんが)を上手く伝えているし、また、なにより、すごかったのは、バチスタ手術(=簡単に言うと、非常に難易度の高い心臓手術です)のシーン。血とか肉が苦手な人(殆どの人だと思いますが)にとっては、正視に耐えないシーンでしたが、実は、物語の鍵を握る重要なシーンでもあります(ネタバレにつながるため、これ以上は言いません)。
僕は、東京・有楽町・日劇2での初日舞台挨拶に駆けつけました!
吉川のみ、地元の舞台挨拶で欠席でしたが、それ以外の俳優+監督+原作者まで、登壇の非常に充実したものでした。
なかでも、一番、印象に残っている言葉は、佐野史郎が言った「非常に年齢層が幅広い観客が集まっているので、大ヒットの予感がします。」でした。
僕も、正直、そう思います。
是非、もう一度と言わず何回でも観たいな、と思う作品です。
少しでも興味がある方は、是非、ご覧ください。
シリアスな内容を、コミカルに上手く描いています。
原作は、第四回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品。現役医師による医療ミステリーだけに、素人がちょっと勉強しただけでは書けない臨場感を感じます。
ほぼ原作どおりの映画化ですが、原作では男性であった田口が、女性に変更になっているのが主な変更点。映像の無い小説としては白鳥・田口は男男の組み合わせでも問題ないのでしょうが、映像化する場合、やっぱり男女の組み合わせのほうが映像的にはよいと言うことなのでしょう。
田口役の竹内結子がいい演技しています。お人好しで、素直と言う設定の田口を見事に演じきっています。本人は「この映画は、ずっとコメディーのつもりで撮っていました。」と言っていたようですが、まさに、そう言うつもりで演技しているのが伝わってきます。それが、病院内での殺人事件という重いテーマの映画を、コミカルな映像作品に見事に昇華させています。
そしてもう一人の重要人物が、白鳥役の阿部寛。「白鳥をやるならこの人しかない!」と思っていましたが、みんなそう思っていたようで、まさにはまり役。って言うか、本人の地ではないのでしょうか(ウソ)。
その他、名のある俳優人の中、おわらい芸人から田中直樹が出演しています。実は重要な役なのですが(って言うか、原作を読んだ人はどういう役柄か分かると思います)、きちんと演じています。パンフレットの写真では、俳優顔なので、まじめに演技すればいい演技が出来るようです。ただ、ちょっと滑舌が良くないかな。言葉が、若干はっきりしないところが残念。
上記の通り、田口の設定のほか物語の結末も原作とは異なっています。これに関しては、賛否があるかもしれません。また、原作にない設定として、何故だか、田口がソフトボールが趣味のようです。これに関しては、必然性はないのですが、必要なんでしょうかね?
原作を読んでも、読まなくても、楽しめると思います。非常にシリアスな内容(本当の話だったら、とっても怖い)の映画ですが、時々笑い声が上がるほど、コミカルなところもある映画です。面白いです。
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