劇場公開日 2008年4月5日

  • 予告編を見る

「何事もやりきるって素晴らしい!」クローバーフィールド HAKAISHA live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5何事もやりきるって素晴らしい!

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

そもそもヒューマンドラマ好きのワタクシ。
パニックアクション系の作品は好んで見る方ではありません。

この作品についても
話題作だったので題名ぐらいは知っていましたが
ストーリーも何も予備知識はほとんどなし。

かえってこれが良かったんでしょうか。

思いのほか入り込んで純粋に満足できました。
たぶん製作者側の意図する通りですね。

手法としては低予算のB級作品的なアプローチ。
ハンドカメラでひたすら登場人物目線で事の顛末を追う。
ひと昔前の「ブレア・ウィッチ・プロジャエクト」と同じアレです。

個人的に嫌いじゃないんです。
「メメント」とかにしてもそうですが
低予算で脚本とかアイデアで勝負する作品。

売れそうな原作見つけてきて
若手の人気俳優に主演させて
TVやら色んなメディアとタイアップ。

そんなのに比べたらむしろ大好きです。

この作品については“低予算”ってところからは大きく外れてきますが
首尾一貫して“手法”を徹底的に貫いた姿勢は好感が持てます。

撮影の手法から予告編や宣伝方法まで含めて全般的にアリ。

ストーリー自体はどこかで見たありがちな展開ですが
手法を最後の最後までぶれずに貫いたという意味では骨太な作品と言えるのではないでしょうか。

「見にくい」とか「酔う」とか「自己満足」とか色々言われてますが
個人的にこの手のパニックアクション物としては異例の満足度になりました。

ストーリーは序章で終っている本作。

続編が期待されているとのことなので
手法一発で持っていった作品の続編でどんなアプローチをするのか
変なベクトルで期待してしまう自分がいます^^。

当たり外れは個人差が大きく出ると思いますが
一度観ておいて損はないと思いますよ。

※他サイトより転載(投稿日:2009/02/08)

live_at_luxor