「POVがもたらした功績」クローバーフィールド HAKAISHA にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
POVがもたらした功績
記憶の中では、やはりブレアウィッチプロジェクトだと思う。
ネット内にあるサイトが作られ、
これは本物か?いや映画のプロモーションだろ?と、
煽って最高潮に達した時点で映画公開で大ヒット
・・・ていうニュースで知ったから、
日本公開時はなんだか肩透かしを感じた。
どうせやるなら世界同時公開にしてほしかった。
そしてクローバーフィールド。
久しぶりに見たが、臨場感、緊張感は半端ない!
でも、それだけの映画。
当時からPOVという手法で呼ばれていたか覚えていないが、
今日ほど一般的な言葉ではなかったと思う。
”ブレアウィッチショック”から数年、類似作品は
多く生まれたが、一人称視点映画の決定版。
みたいな触れ込みだったと記憶している。
残念ながらPOVだけではブレアウィッチを越える衝撃を
与えられなくなってしまっている。
しかし、映画の要素としてPOVをうまく取り入れた
良作も生まれ手法の一つとして定着した。
そしてさらに、漫画やゲームといったジャンルに
及ぼした影響は計り知れない。
ついにはVRゴーグルというギアの発明により、
POVはもう一度「これは現実なのか?」という
原点に戻ってさえもきた。
ゴーグルで本作を見たら、当時の衝撃を
越えるかもしれない。
VRゴーグルを外したその日、
現実の世界は平穏な日常であってほしいと
せつに願うばかりである。
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