「船酔い」クローバーフィールド HAKAISHA odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
船酔い
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撮影手法を売りにするPOV映画ということを除いたら無意味どころか苦痛を強いる拷問映画だった。タブーを破る取組みは若者には受けるのだろうが映像のもたらす不快感と恐怖感を混同しているようだ。
あらかじめCGでのコンテで製作後、撮影に臨んだらしいがその割には苦労が報われていないようだ。着想は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999)」からだろうし、手持ちカメラで臨場感を売りにするのは香港映画「恋する惑星(1994)」でも話題になったので斬新と言うほどの新しさもない。
ホラー映画では低予算がもてはやされるが気味悪がせるのにはあまりお金がかからないということなのだろう。まして疑似ドキュメントだから辻褄など蚊帳の外、やりたい放題の暴挙は怪獣ではなく監督の方だろう。低予算の魅力はあるだろうが皆が真似をしないのは製作者の良心というかプロとしての矜持があるからだろう。
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