「最後がややあっさりとしているのがちょっと残念」ヒトラーの贋札 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
最後がややあっさりとしているのがちょっと残念
クリックして本文を読む
ナチスに捕らわれの身となったユダヤ人収容所での“裏『ホテル・ルワンダ』”
贋札作りのプロである主人公が収容所で贋札作りを命じられる。彼がナチの隊長にこびへつらいながら、自分の身と株)ヤの命を守る為に必死になる内容。
中には資本主義者もいるために《犯罪者》と罵られ、ナチに協力するのを拒む者には、「今日銃殺されるよりも明日ガス室を選ぶ」と諭す。
せっかく貰った大隊長との取引の後で、主人公は元々優秀な画家だった事から、必死になって庇って来た後輩との悲劇の直後の演出は見事でした。
塀の外で繰り広げられていた、やせ細った“靴のテスト隊”が初めてフカフカのベッドと、美しい音楽に触れた時の何とも言えない表情が胸をうちます。
ラストで主人公の男が、昔を思い出して自虐的な行動に出るのですが、ややあっさりした印象になっているのが少し残念なところでした。
(2008年1月22日 日比谷シャンテ・シネ1)
コメントする