JUNO ジュノのレビュー・感想・評価
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ほっこり気分になる
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主人公の高校生ジュノが、付き合ってるかわからん男との間に子供を妊娠する。
育てるわけにはいかないので、親に告白し、里親を探す。
こうしてある不妊の夫婦と巡り合い、親交を深める。
特にダンナの方は考え方が若く、音楽関係にも詳しいため、親しくなった。
しかしこのダンナ、精神的に幼く、いざ出産という段階になってヒヨる。
父親になるのが怖くなったのだ。これを機にこの夫婦は離婚する。
ジュノはこういった傷つく経験を通して愛に気付き、
子供の父親にあたる男とよりを戻す。
結局赤ちゃんは婦人に引き取ってもらった。
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まあいい話で、主人公の奔放さと苦悩も伝わってきて、
何となくほっこりとした気分になれた。嫁は寝てたが(場)
しかし子供をもらう段取りが出来てながら直前にヒヨる男、
離婚した後でも養子を取ってシングルマザーになる婦人、
両方理解はできんかったなあ、アメリカにはそんな人多いのかな?
でもジュノの両親は非常に理解のある人々で素晴らしかった。
特に親父はどこまで冗談かわからないいいキャラをしていた。
少し違和感を感じました
作品自体は良い作品です。
女子高校生の妊娠という重めのテーマを時には笑いを交えつつ、結末まで描き切っています。
描写に少し違和感を感じたのが以下です。
これは私が日本で生まれ育ったことによる感覚の違いか、
それとも育った時代の違いか…
・子供の父親(男子高校生)
一応子供の父親本人には報告するのですが、あくまでも本人にサラッとジュノの決断を話すだけ。
彼の両親に話す描写はなかったと思います(彼の母親は少し出てきますが、ジュノを煙たがっているような描写が少し出てきます)。
ジュノの家庭は決して貧困家庭ではないと思われますが、出産の費用や医療費の負担などを子供の父親(とその両親)と交渉しなくて良いんだろうか…と少しモヤっとしました。
映画を通してちょいちょい出てきた彼は、最後にも登場します。
彼は、ジュノの妊娠の前後で何か変わったのだろうか…?
・養子先を地域のフリーペーパーで決める
これは「映画だから」と思いたいです。
犬や猫の里親募集(里子先を探している人が出している)はたまに見るのですが
人間の赤ちゃんの募集、それも養子に取りたい側が出しているのがちょっと不思議でした。
・子供が生まれるまでの間、養子に出す側と養子に取りたい側が定期的に情報交換
養子に取りたい夫婦の要望で、子供が生まれるまでの間に何度か夫婦の家を訪ねます。
「これは映画なのでやり取りを描かないと作品にならない」と言われればそれまでですが
こんなにがっつり対面でコミュニケーション取るのが少し意外でした。
・臨月まで(多分)普通に高校に通学しているジュノ
授業中のシーンはほぼないのですが、学校帰りに臨月の大きなおなかで
ジュノ自ら車を運転し、養子に取りたい夫婦の家まで行くシーンがあります。
体調不良で休んだりしないんだろうか…?
若くて体力あるからどうにかなってしまうんだろうか…?
両親が素晴らしいと思う
自由奔放な女子高生。
性に関しても自由過ぎるし、その後のセリフや行動にもイラッとすることも。
養子縁組を希望する家にひょいひょい行ってしまう(奥さん不在なのに)ところでも、え?と思ったが、そこはちゃんと嗜める継母。
打ち明けられた時も取り乱さず、すぐに娘の体を気遣うところとか、両親の対応が素晴らしいと思った。
とまぁ、本作品では明るく描かれていたけど、同じアメリカでもやはり悩み苦しむ女の子はいるんだなと感じさせられた作品(17歳の瞳に映る世界←邦題がいまいち)もあるな、と。
アメリカ人みんながジュノやジュノ家族みたいではない。学校の対応も然り。
ペット欄の横にある(笑)養子縁組。いろいろ法的にも大変らしいが、日本よりずっと一般的なこと。
たまに痛ましいニュースを耳にするが、日本もジュノのように養子縁組という選択肢を選べたら…相手は無傷?というのは万国共通のようだけど。
内容とは関係ないが、陸上部の走るシーンが季節やシーンが変わるごとに出てくるところとか、オープニングとか、自分好みだった。
戸惑いながらも自ら決断し逞しく生きる16歳の少女
エリオット・ペイジが、主人公の少女JUNOを、愛くるしい表情、パンチの効いた台詞で魅力的に演じていた。
愛情深い父親(J・K・シモンズ)、理知的な継母(アリソン・ジャネイ)、友人に支えられ、逞しく奮闘する姿が愛おしい。
「私だけ」の台詞が胸に刺さる。
16歳少女の望まない妊娠という重いテーマを扱っていますが、家族や友人に支えられ、明るく爽やかな印象が残る作品。
フジTVを録画にて鑑賞
良い勉強になりました。
私が大好きな人に「高校生のうちに見ておくべき映画」を聞くと、この映画を教えてくれたので 即拝見👀
結果、やっぱり観ておいて良かったなと思う。
未成年が妊娠してしまった映画となると、
親に言うこと・当然だけど周りにバレること・そして彼の反応。
こういうことが課題になってくると、今まで観てきた作品から勝手に思い込んでいたので 今作で あっさり両親に打ち明けていたり 友達がすんなり理解していたり 彼が味方であったりということに驚いた。
そこは、やはり日本とは違うのかなぁと思ったけど、正直 ああいう環境に恵まれるってジュノが羨ましいな。周りにジロジロ見られてしまうのはどうしても仕方ない。にしても、直接悪口を言う人がいなかったので、やっぱり恵まれてると思う。
赤ちゃんの親になるはずだったあのカップル。
夫の方と気があっていっていくのを観るうちに、(危ないんじゃないの?!)と思ったけど、ジェノはわたしより大人だったなぁ(笑)
本当あの男ムカつく😇女性の敵ですね。。
最終的に 奥さんひとりで赤ちゃんを育てる決心をしたけれど、産んでなくとも やっぱり母親は強いなぁと感心した。幸せになって〜🥺!!
重い題材なのかと思いきや、主人公の性格もあって いい意味で気楽に観きることができた。
継母が超音波検査の先生に言い返すシーン、特にかっこよかったなぁ🙂
それと、日本も もう少し性教育に積極になった方がいい!
そうならないのが1番だけれど、自分がもしあの状況に立たされた時 どうすれば良いのか 全然分からないから。
この映画は ぜひ友達にすすめたいな。
最近 失恋をして落ち込んでいたけど、これからも素敵な恋愛をしたいと思える作品でした!
素晴らしかった
ジュノの決して弱音を吐かなくて常にブラックなユーモアで応じるのがかっこいい。最初に見てからずいぶん時を経て2回目で、妊娠させた男の立場、不妊治療で子どもができなかった立場、養子を心から欲しがる立場、父親になることに不安な立場など自分にも経験があり、ありありと感覚を共有できるようになっていた。特に、うちの下の子は妊娠中から里親としての打診があって、そのママさんはジュノの立場で、このような交流はなかったのだけど、身近に感じた。
どの立場もリアルに丁寧に描かれていて、素晴らしい映画だった。
確かにお母さんになりたい一心で周りが見えてないところがあったけど、...
確かにお母さんになりたい一心で周りが見えてないところがあったけど、わたしはヴァネッサに1番感情移入
最後、ヴァネッサがお母さんになれてほんとによかった
日本との文化の違いに感心
★2.8
産んで里親に出すなんて、こんな事態になったとき日本人にはなかなかできない発想だなぁと感心。
いつかジュノと彼とでちゃんと子供育てられたらいいね。
宗教や倫理観をからめない家族の話
興味本位の初体験で妊娠してしまったジュノだが、いたってノリが軽い。親に内緒でこっそり中絶しようとするが、赤ちゃんにはもう爪がはえていることを知ると産む決心をする。それでも高校生の自分には育てられないから、さっさと子供を欲しがっているセレブ夫婦に里子に出すことにする。「デリバリーのピザみたいに(赤ちゃんを)届ける」とか、超音波写真を見ると「シー・モンキーみたい」とか、心配事といえば「いつジーンズのウエストにゴムをつけたらいいか」ということだけ。いかにも現代っ子らしい言動だが、ジュノには彼女なりの善悪の認識や責任感をちゃんと持っている。本作がとても温かいのは、ジュノが前向きだからだけでなく、周囲の“大人”たちの反応が温かいことだ。両親は彼女の意見を尊重し、責めることなく応援するし、多少の好奇の目にさらされるが、大きなお腹を抱えて学校にだって普通に通っている(日本だとまずこれは考えられない。親が味方になってくれたとしても、教師やPTAが許さないはずだ)。これらと多少なりとも違った反応を見せるのがキーパーソンとなる里親候補の夫婦。お金持ちで洗練された美男美女のカップル。当初ジュノの目には完璧に見えた2人、しかし神経質な妻はジュノには少し窮屈に見える。反対に高校生の自分と話の合う夫は理想の男性だ。だが中盤を過ぎると、この2人に対する認識が逆転することが最大のポイントだ。話の合う夫は、単に大人になりきれない無責任な「夢見る夢男くん」だっただけ。本当は子供など欲しくはないし、妻のこともジュノのことも理解していなかった。反対に神経質な妻は、子育てに大きな不安を抱えているだけで心から子供が欲しいと思っている。彼女がジュノのお腹に触るシーンはジュノだけでなく、世の中の女性なら絶対グっときてしまうはずだ。子供を産むということ、そして育てるということは親としての責任を担うということ。しかし親になるよりも前に、夫婦として互いを理解するということの大切さを本作は教えてくれる。子供は産んだけれど、ジュノは「親」ではない。しかしこの経験が彼女を少し大人にした。妊娠が先という逆バージョンの恋を始めたばかりのジュノと、新米ママにエールをおくるポップな青春映画の良作。
子どもは退屈だから、セックスをする
映画「JUNO/ジュノ」(ジェイソン・ライトマン監督)から。
16歳の主人公が、同級生とエッチして妊娠。
それ自体は、今の世の中、珍しいことではなくなった。
しかし、その子どもを産んで、欲しがっている夫婦にあげちゃう、
という発想は、ちょっと出来なかった。(汗)
でも、どうしてこんなに若い人たちは、
将来も考えず、妊娠してしまうのだろうか。
私の疑問を解決してくれたのが、この一言。
「子どもは退屈だから、セックスをする」だった。
そうかもしれない・・と思ったから。
昔の子どもは、遊び方は単純だったけれど、
「退屈」ということはなかった気がする。
いつだったか「子どもに『ゆとり』をもたせたら、
ろくなことにならない」・・と言った人がいた。
することなくて、気持ちいいことなら、
「退屈」だからを理由にセックスもするわけだ。
子どもを退屈にさせない方法、真剣に考えてみようっと。
家族=愛の証。
2007年度アカデミー賞、脚本賞を受賞した本作。
本を書いたディアブロ・コディが元・ストリッパーと
いうことで、やたら話題になったけれど、内容が
良いのだから?過去の仕事が何よと思うんだけど、
同時にそれは、ここで描かれるジュノに通じるのだ^^;
このジュノという女の子、見ようによっては何だこいつ?
なのであります。冒頭からジュースをタンクでガブ飲み、
何かと思えば、トイレでこれから妊娠テストをするために、
おしっこをためていたわけなのね(爆)
ある意味アメリカ風で現代的。友達だと言い切る男の子に
自分からセックスを仕掛けて、その結果が妊娠。
最初は中絶の道を選ぶも中止、その後里親を自分で見つけ、
サッサと面会に行く…という^^;まぁストレートなのだ。
さらに大人も顔負けなほど、口が達者。
これだけしっかりしているのに、何で避妊しなかったの?
ってなもんですけども…(汗)
だけどそんな、一見小生意気に見えるジュノが、
やはり普通の高校生なんだと、だんだん思えてくるのです。
何より彼女のイイところは、自分に正直なところ。
こういう場合、双方に責任はある。男にだって、、ねぇ。
彼女とボーイフレンドのポーリー(これがまたイイキャラ♪)
の関係は、特に妊娠しても変わらない。。。彼は本当に
ジュノが好きでそうなったのに、ジュノがはぐらかす為、
ちょっとひねくれたりするのだけど、まだまだ子供なので
彼ら二人の行動が、まったくもって素直なのだ。
誰かをすごく好きになって、互いの子供が欲しいと思う。
そんなごく普通のプロセスをすっ飛ばしてしまった彼らには、
互いを駆け引きして試すだけの度量がない。だから。。。
「好きだよ。」「私も大好き。」に落ち着けるのだ。
いちばん大切で当たり前の感情を、彼らが示してくれてホッ。
淡々と物事をやりこなすような彼女には、彼のように、
どっしりと構えてボ~っとするくらいゆとりのある子がイイ^^;
そして、ジュノの両親。父親は離婚して今の母は後妻だ。
この両親が素晴らしい!(いないぞ、実際にこんな親は~)
J・K・シモンズとアリソン・ジャネイの名演に支えられて、
ジュノは無事に出産を迎える。。
里子に出すはずの夫婦が、実は上手くいってないと判明し、
それを聞いて泣きじゃくるジュノが痛ましかったxx
自分も両親の離婚を経験しているのだから、辛かったろう。
でもこの件で、世の中そうは甘くないことも分かる…。
実際に子供を産むということは、こんなに甘くはない(爆)
だけどそれが、大変だからと切り捨てられることでもない。
日本でも高校生が、学校のトイレで産んだとか、産んだ後
処置に困ってコインロッカーに入れた、という事件があった。
もしもこの子たちが、誰かに打ち明けて助けを請えたなら…
今作を観て、とてもそう感じた。大切な命を粗末にしないで。
ジュノの両親のようにはなれなくても(汗)
打ち明けてもらえる親でありたいと、心から願った自分…。
…そしてその後。
ジュノは普通の生活に戻り、彼とも順調に過ごしている。
一見何ごともなかったように見えるかもしれないけれど、
自分の産んだ子供を手放したことは、
いずれ彼女の心に深く突き刺さるときがくると思う…。
それを糧にして、これからを大切に生きるべきなのだ。
冒頭の脚本家が成功したのは、自分の過去を葬り去らず
大切に表現できたからだと思う。ジュノは彼女かもね。。
(しかしエレン・ペイジ!!オバハンの貫禄がすでにある^^;)
人種の違い!?
とにかく主人公のジュノがカワイかった♪
16歳で妊娠をしてしまい、お腹の子供をどうしようか?というアットホームドラマ。
アメリカ人ならではの思考と、日本では考えられないオープン的な養子制度に、一見、邦画ならこんなストーリーに発展しないのでは???とちょっとビックリしてしまいました^^;これは不意打ちでした。
初めは冷たい両親かと思いきや、ジュノに対する愛情の深さや、肝心な時にいつもそばにいてくれるジュノの親友に心を打たれました^^
ただ彼氏との関係が思いのほか淡々としてたかなぁ。。。そこがちょっと残念だったかも^^;
もう少し、ジュノと彼との絡みがあってもいいかな・・・と^^;
でもアットホームで泣けてよかったです♪
日本での反響はどうなのだろうか?
アメリカの友人5人の集団で見に行きました。笑って泣ける良質コメディでアメリカでは単館映画系なのに爆発的大ヒットを記録し、私も皆と一緒になって笑っていました。と、同時に日本ではどう受け止められるのだろう?と考えてしまいました。
そもそも妊娠中絶というのが、違法な州(レイプや近親相姦で出来た子供でさえ!!)があるくらい、キリスト教国家であるアメリカでは、タブーなこと。避妊ピルがポピュラーであり、大統領選挙でも民主党と共和党で真っ向から戦われるくらい妊娠中絶は微妙な問題。この辺が日本とは大きく違うところで、産む方向に向かうJUNOの行動は好ましいと捉えられるのがアメリカの一般世論(のような気がする)とすると、日本人の感覚からしたらどうだろう?なんか、暗い方向へいっちゃいそうな気がします。日本人の親だったら、産むことにこんなに理解しめせないんじゃないかなー。
JUNOに共感できるかどうかで、楽しめるか、否かが変わってくるような気がしますが、男なのでよくわかりません。(だったらコメントするな!)
脚本のディアブロ・コーディはもとストリッパーという経歴の持ち主で見事オスカー受賞しました。エレン・ペイジが演じる飄々としたJUNOはやっぱり素晴らしいです。彼女の演技がなければ、この映画は駄作になっていたかもしれません。(個人的に大竹しのぶに似ているような気がするのですが。)彼女の戦慄のデビュー作「ハード・キャンディ」もあわせておすすめします。
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