P.S.アイラヴユーのレビュー・感想・評価
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ヒラリー・スワンクはイメージを変えたかったのか?
▽ 死んでしまった最愛の夫から、消印のない手紙が届き始め、 その手紙の謎を追って、驚愕の結末が!!なんて話ではないです。 ヒラリー・スワンク が主演でもそんな話ではない。 ヒラリー・スワンク がロマコメの主演という方が驚愕?だったりして。 ホリー(ヒラリー・スワンク)は 最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を脳腫瘍で亡くし、 絶望に打ちひしがれ、失意の中で電話にすら出られずヒッキー状態。 そんな彼女の30歳の誕生日にホリーの元に届いた贈り物の箱の中から テープレコーダーに入ったジェリーからのメッセージが。 そのプレゼントに驚き、喜び、翌日、 メッセージの通りにジェリーから手紙が届く。 次々と消印のない手紙がホリーの元に届くようになり、 ホリーは手紙に助けられ、 徐々に前向きに生きていく力を取り戻していく。 元アイルランド首相を父に持つ女性作家セシリア・アハーンが、 21歳で書き上げた ベストセラーになっているというデビュー作を映画化。 2度のアカデミー賞を受賞しているヒラリー・スワンクと、 ジェラルド・バトラーが共演し、突然愛する者を失った悲しみと、 新しい人生を生きていこうと悲しみを乗り越え、 葛藤しスタートを切るまでを、 周囲の人々はどのように接したらいいのかを、 ニューヨークとアイルランドを舞台に描く。 アイルランドの広大な風景は美しい。 監督の リチャード・ラグラヴェネーズ と ヒラリー・スワンク は フリーダム・ライターズに続いての組み合わせなわけですが、 フリーダム・ライターズ はよかったのに、好きなのにと思ってしまう。 ヒラリー・スワンク はロマコメでも オスカー女優としての力を要所で魅せてくれる。 悲しんでいる姿も、ビックリも戸惑いも、 冒頭の口喧嘩のシーンもそれなりに、 女友達3人でのボート上でのなんとも言えない表情も、 作品には合わないと思っていてもいい演技をする。 でも、最近の フリーダム・ライターズ や リーピング や ミリオンダラー・ベイビー の印象の強い作品に比べると、やっぱり、 ちょっとの違和感を感じ、 怪我をして病院のベッドに居る姿がシックリきてしまう。 なんだかなぁ。 ジェラルド・バトラー はいいです。 女性がメロメロになりそうな 大きく包み込んでくれそうな男を好演してるんだけど、 気なるのは、アメリカでの公開はこの作品は昨年の12月で、 幸せの1ページ は今年の4月です。 撮影は他の作品を間に挟んだのか分からないけど、 同じ様に存在しないのに寄り添う演技が多くて、 どうして俺は同じ様なことをやってるんだろうと、 思ってたのではないか、などと考えてしまう。 友人のデニース(リサ・クドロー)とシャロン(ジーナ・ガーション)と ワー、キャーと騒いでる場面は3人組だけど、 デニースの男に対する貪欲な姿勢といい、 独身?ゲイ?仕事は?そして、キスの相性を、 というのは面白かったけど、 テレ東でこの前まで放送されてたのを何度か見たぐらいで、 おもしれぇ~と思ってただけで、詳しくは知らないけど、 セックス・アンド・ザ・シティ を強く意識してるようでもあります。 あと、アイルランドで出会う男性のウィリアムを演じた ジェフリー・ディーン・モーガン が ハビエル・バルデムに見えてしょうがなかった。 どうしてこんな感想ばかりなのかは察してください。 僕としてはイマイチな感じで、 手紙が届くことで 余計にジェリーを思い出させて苦しませているのではないか、 ジェリーの予知能力もすごいけど、 その手紙から導かれたであろう出来事も、 ちょっと理解できない展開もあったり、 それに締め括り方が散漫な印象を受けてしまったのが大きいでしょうか。 原作どおりかもしれないけど、友情か、愛情か、 映画的にはどちらかに絞っても良かったのではないでしょうか。 母親の キャシー・ベイツ で、 もう一笑い取りたかったのはよく分かるけどさ。 それなりに笑えるところは笑えたけど、面白かったけど、 ヒラリー・スワンクが主演で、死んでしまった最愛の夫から手紙が届き、 その謎を追って驚愕の結末が、というストーリーでも、 急にテイストが変わって、怒涛の展開になってもよかったかも。 そしたら、絶賛してたのに、 もしくは、もっと酷い評価をして楽しめたのに。
2度のオスカー女優ヒラリー・スワンク が主演!
・・・ということで期待し、彼女と見に行きました。9/18半蔵門東京FMにて試写会。しかし、何故だろうか、所々、泣けそうなシーンもあるのですが映画にのめり込めない・・・感情移入ができない。ヒラリー・スワンク は『ビバリーヒルズ青春白書』でチョイ役、『ベストキッド4』でコケながらも、その後にブレイク!名女優になりましたが、悲壮感漂う役柄には定評がありますが、彼女のゲルマン的ないかつい顔を見ると、どうも怖い・・・というか、この役にはどうしても合わない気がします。いわゆるミスキャストとでも言うのでしょうか?監督の手際、脚本や編集もイマイチなせいで、感傷を盛り上げながらすぐに落とすというシーンが目立ち、見終わった後に消化不良が残ります。 ちなみに、アイルランド男を演じたJ.D.モーガンはハビエル・バルデムによく似ています。彼女も「彼は『ノーカントリー』の人だよね?」と終わった後に、私と同じ勘違いをしていました。ジェラルド・バトラーも『オペラ座』『300』と印象に残る名演でしたが、本作といい『幸せの1ページ』といい作品に恵まれていないようです。 それと、映画会社の人に言いたいのですが、安易に若手のタレントを声優に使用したり、無理やり日本人にハリウッド映画の主題歌を歌わせたりするのは止めてもらいたいですね。どうして本作の主題歌を徳永英明に歌わせるのか意味不明、映画と合っていません。また、吉永小百合の『卑弥呼』の主題歌がセリーヌ・ディオン?本来は逆でしょ!?無理繰りな話題作りは映画のイメージを逆に損ねると考えるのは私だけでしょうか・・・?
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