P.S.アイラヴユーのレビュー・感想・評価
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手紙の役割が生きてなく、予定調和のごとく主人公のホリーが動いていく様に、ちょっと期待はずれ
死んだはずの夫から、消印のない手紙が未亡人となった妻の元に届くというミステリアスな要素がウリのラブストーリー。
ネタバレしないけれど、肝心の手紙の役割が生きてなく、予定調和のごとく主人公のホリーが動いていく様に、ちょっと期待はずれしました。手紙の届く仕組みももう少しひねりがほしかったです。
映像面でも、せっかくアイルランドロケを行っているのだから、もう少し映像美が活かせたはずです。宣伝で使っている紅葉一面のなかで愛を語り合ってるふたりの絵のようなシーンが本編にもあってもいいのではないでしょうか。
脚本はイマイチでも、ヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラーの競演は、さすがです。大喧嘩したかと思えば急転直下ベッドシーンに変わる感情の起伏が激しい二人の台詞の応酬を感情込めて演じきっていました。なかでもたびたびホリーの幻想の中で、復活する夫のジェリーの演じどころは見事です。生きていた頃とは、明らかに違うのだけど、明らかに幽霊でなく、存在感を感じさせるような演じ方でした。
ジェリーが生きて話しかけているかのような映像が出てくるからこそ、余計にホリーの喪失感が強調されて伝わってきました。
夫を亡くしたホリーの1年間の心の軌跡は、婚約を解消したセックス・アンド・ザ・シティのキャリーに似ている気がします。葛藤という点では、キャリーの方が深刻さがよく描けていたのではないでしょうか。その点、ホリーは夫が残してくれた数々の置き土産といえるようなイベントを楽しんでいる余裕も感じさせるものがありました。
ホリーが悲しみを乗り越え、乗り越え新たなスタートを切るのは仕事か、恋なのかその辺のところも中途半端で、ワクワクされてくれないところに不満が残ります。
但し、面白いのは、登場人物が恋やセックスに積極的なこと。
ふたりの初めての出会いの時からジェリーは、熱くキスをホリーに迫っているのですね。単刀直入に、好きだ、キスしたいとバトラーが熱く口説のって、たぶん女性の観客には多いに感情移入してまうでしょう。
しっとりしたラブストーリーを連想していたひとが大半でしょうが、実際は結構アクティブな恋の駆け引きが描かれているのです。
きっとこんな口説かれ方をされたいと願うご婦人方の願望を叶える作品としてはぴったりだと思いますね。
その点で。バトラーはとにかくセクシーでマッチョな男性として描かれております。対するスワンクは、チャーミングで時にセクシーな一面を見せる女性として魅力的でした。
こういうのって、女性は大好き。
もう大変、冒頭の二人がケンカして、仲直りするシーンから泣いてました・・・。
亡くなった夫から届くラブレターやサプライズプレゼント・・・。何故!?
・・・でもそのナゾを追うサスペンスでもスリラーでもなく、
NYの喧騒と のんびりとした緑豊かなアイルランドを舞台にして
ふたりの軌跡を追い、彼女が自分を取り戻すまでを描くラブロマンス。
全編に渡って(手紙が届くたび)泣いちゃう映画でした。
人によっては多分「えっ?そんなに感動的か?」と思うでしょう。
自分も別の機会に見ていたら ふ~ん・・・って感じで冷静に観ていた
かもしれません。
今回は 今の自分の状況と 色々重ねて観てしまったから、
普段以上に感情移入してしまったように思います。
(別に夫と死別した訳ではないですが)
ウチの夫は 同じ状況になっても こういうことはしてくれないだろうなー・・・。
最愛の人を無くすのは辛いことですが、それでこれまでのふたりの愛が
無くなってしまうわけじゃない。むしろ、それは多分美化されて
残された人のココロに残っていくのでしょう。
あ~、しかし泣くのって気持ちがいい・・・。
こういうセンチメンタルなの好きな女性って 多いだろうなー。
私の「泣きたい時に観る映画」リストに追加決定!!
ヒラリー・スワンクはイメージを変えたかったのか?
▽
死んでしまった最愛の夫から、消印のない手紙が届き始め、
その手紙の謎を追って、驚愕の結末が!!なんて話ではないです。
ヒラリー・スワンク が主演でもそんな話ではない。
ヒラリー・スワンク がロマコメの主演という方が驚愕?だったりして。
ホリー(ヒラリー・スワンク)は
最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を脳腫瘍で亡くし、
絶望に打ちひしがれ、失意の中で電話にすら出られずヒッキー状態。
そんな彼女の30歳の誕生日にホリーの元に届いた贈り物の箱の中から
テープレコーダーに入ったジェリーからのメッセージが。
そのプレゼントに驚き、喜び、翌日、
メッセージの通りにジェリーから手紙が届く。
次々と消印のない手紙がホリーの元に届くようになり、
ホリーは手紙に助けられ、
徐々に前向きに生きていく力を取り戻していく。
元アイルランド首相を父に持つ女性作家セシリア・アハーンが、
21歳で書き上げた
ベストセラーになっているというデビュー作を映画化。
2度のアカデミー賞を受賞しているヒラリー・スワンクと、
ジェラルド・バトラーが共演し、突然愛する者を失った悲しみと、
新しい人生を生きていこうと悲しみを乗り越え、
葛藤しスタートを切るまでを、
周囲の人々はどのように接したらいいのかを、
ニューヨークとアイルランドを舞台に描く。
アイルランドの広大な風景は美しい。
監督の リチャード・ラグラヴェネーズ と ヒラリー・スワンク は
フリーダム・ライターズに続いての組み合わせなわけですが、
フリーダム・ライターズ はよかったのに、好きなのにと思ってしまう。
ヒラリー・スワンク はロマコメでも
オスカー女優としての力を要所で魅せてくれる。
悲しんでいる姿も、ビックリも戸惑いも、
冒頭の口喧嘩のシーンもそれなりに、
女友達3人でのボート上でのなんとも言えない表情も、
作品には合わないと思っていてもいい演技をする。
でも、最近の フリーダム・ライターズ や リーピング や
ミリオンダラー・ベイビー の印象の強い作品に比べると、やっぱり、
ちょっとの違和感を感じ、
怪我をして病院のベッドに居る姿がシックリきてしまう。
なんだかなぁ。
ジェラルド・バトラー はいいです。
女性がメロメロになりそうな
大きく包み込んでくれそうな男を好演してるんだけど、
気なるのは、アメリカでの公開はこの作品は昨年の12月で、
幸せの1ページ は今年の4月です。
撮影は他の作品を間に挟んだのか分からないけど、
同じ様に存在しないのに寄り添う演技が多くて、
どうして俺は同じ様なことをやってるんだろうと、
思ってたのではないか、などと考えてしまう。
友人のデニース(リサ・クドロー)とシャロン(ジーナ・ガーション)と
ワー、キャーと騒いでる場面は3人組だけど、
デニースの男に対する貪欲な姿勢といい、
独身?ゲイ?仕事は?そして、キスの相性を、
というのは面白かったけど、
テレ東でこの前まで放送されてたのを何度か見たぐらいで、
おもしれぇ~と思ってただけで、詳しくは知らないけど、
セックス・アンド・ザ・シティ を強く意識してるようでもあります。
あと、アイルランドで出会う男性のウィリアムを演じた
ジェフリー・ディーン・モーガン が
ハビエル・バルデムに見えてしょうがなかった。
どうしてこんな感想ばかりなのかは察してください。
僕としてはイマイチな感じで、
手紙が届くことで
余計にジェリーを思い出させて苦しませているのではないか、
ジェリーの予知能力もすごいけど、
その手紙から導かれたであろう出来事も、
ちょっと理解できない展開もあったり、
それに締め括り方が散漫な印象を受けてしまったのが大きいでしょうか。
原作どおりかもしれないけど、友情か、愛情か、
映画的にはどちらかに絞っても良かったのではないでしょうか。
母親の キャシー・ベイツ で、
もう一笑い取りたかったのはよく分かるけどさ。
それなりに笑えるところは笑えたけど、面白かったけど、
ヒラリー・スワンクが主演で、死んでしまった最愛の夫から手紙が届き、
その謎を追って驚愕の結末が、というストーリーでも、
急にテイストが変わって、怒涛の展開になってもよかったかも。
そしたら、絶賛してたのに、
もしくは、もっと酷い評価をして楽しめたのに。
2度のオスカー女優ヒラリー・スワンク が主演!
・・・ということで期待し、彼女と見に行きました。9/18半蔵門東京FMにて試写会。しかし、何故だろうか、所々、泣けそうなシーンもあるのですが映画にのめり込めない・・・感情移入ができない。ヒラリー・スワンク は『ビバリーヒルズ青春白書』でチョイ役、『ベストキッド4』でコケながらも、その後にブレイク!名女優になりましたが、悲壮感漂う役柄には定評がありますが、彼女のゲルマン的ないかつい顔を見ると、どうも怖い・・・というか、この役にはどうしても合わない気がします。いわゆるミスキャストとでも言うのでしょうか?監督の手際、脚本や編集もイマイチなせいで、感傷を盛り上げながらすぐに落とすというシーンが目立ち、見終わった後に消化不良が残ります。
ちなみに、アイルランド男を演じたJ.D.モーガンはハビエル・バルデムによく似ています。彼女も「彼は『ノーカントリー』の人だよね?」と終わった後に、私と同じ勘違いをしていました。ジェラルド・バトラーも『オペラ座』『300』と印象に残る名演でしたが、本作といい『幸せの1ページ』といい作品に恵まれていないようです。
それと、映画会社の人に言いたいのですが、安易に若手のタレントを声優に使用したり、無理やり日本人にハリウッド映画の主題歌を歌わせたりするのは止めてもらいたいですね。どうして本作の主題歌を徳永英明に歌わせるのか意味不明、映画と合っていません。また、吉永小百合の『卑弥呼』の主題歌がセリーヌ・ディオン?本来は逆でしょ!?無理繰りな話題作りは映画のイメージを逆に損ねると考えるのは私だけでしょうか・・・?
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