「俗物は英雄になれず。」チャーリー・ウィルソンズ・ウォー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
俗物は英雄になれず。
もっとコメディ色の強いお気楽作品なのかと思いきや、
(予告がいかにもそうだった^^;)意外と真面目な作品…。
って、それもそのはず。実話なんだから(爆)
そこまでおかしな内容になるはずもないんだけど…。
でもこのトム・ハンクスが、まったくの善人に見えない
ところがすごくイイ♪ジュリアにしてもF・C・ホフマン
にしても、ぜんぜん潔白なイメージがなくて胡散臭い^^;
実にブラックで皮肉に満ち満ちた面白い作品でした。
いやしかし~。
すごいことをやりましたね、このアル中エロ議員さん!
だって武器弾薬横流し計画ですよ!(爆)状況違えば
トンでもない事態になりかねないウソのような話です。
冒頭からアフガンの侵攻問題がクローズアップされ、
トム演じるチャーリーが、それを案じている様子が
映し出されますが、アンタいったいどこにいるわけ!?
…っていう状況下だったりするのです。
まぁ…議員なんて陰じゃ分かんないってことですね^^;
そんでどうするのかと思ったら、いきなり大富豪夫人、
J・ロバーツがブチューっときて(汗)口から嫌味が炸裂!!
いますねぇ~こういうオバサン。いや、キレイですけど。
(なんと今回、初ビキニ?見せてるもんね)
まぁ~この女もたいしたもんです。^^;口八丁手八丁で、
当たり前でしょ!アンタがやるのよ。と言わんばかりに
チャーリーの尻を叩くジュリア。さすがママさんだ。^^;
と思ったら今度は、フィリップ演じるCIAが登場。
またこのブサイクな男が(ゴメンなさい)機知に富んでいて、
まんまとチャーリーを洗脳。彼らの業にアッパレですが、
並行してチャーリーには危機が訪れていたりする…。
そこで!活躍するのが彼のエンジェルたち(爆)
まったく、なんでこんな美人でデカパイ揃いなわけぇ?
その中の一人、E・アダムスは先日までジゼル姫でした。
…やだ、さすがチャーリー!?
真面目なんだかふざけてるんだか、結局チャーリーの
人間性というものがよく分からないまま終わりますが。
でもトムが演じると、なんだか滑稽で可愛くもあり、
こんなキャラだから、まんまと作戦を実行できたのか?
という気持にもなってきます。だってとにかく事実だしぃ。
でも、この作品のいちばんの核は、
戦争のための援助金ならいくらでも出すくせに、
学校再建のための少額の援助金は出そうとしない、
っていう某国の体制に対する皮肉なのよね。(=_=)
(さすがM・ニコルズ。英雄話を見事に俗物化。^m^)