劇場公開日 2008年9月6日

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イントゥ・ザ・ワイルドのレビュー・感想・評価

全90件中、81~90件目を表示

4.5なんちゃって(笑

2008年10月8日

ザ・ロードムービー。旅映画。でもいわゆるただの青春ロードムービーとは、少し趣が違ったんだよな〜。

旅には2種類ありますよね。計画的な旅と、無計画な旅。 計画的な旅もそりゃ素敵だけど、自由気ままな無計画の旅にはやっぱり別格の良さがある。ロードムービーにはそんな無計画な青春野郎が溢れています。まぁどいつもこいつも「自分探しの旅」をしているんだよな。旅先でいろんなものを観て、いろんな人に出会い、新たな価値観を得、自分を昇華する、昇華した気になる。

大好きなジャンルなんだ、この映画もそんな自分探しヤローの映画だと思ったんだ。

でも違った。この映画の主人公、実在したクリストファー・マッカンドレスは違った。自分探しではない、むしろ明確にあるべき自分の姿を持っていたんだ。この旅は、あるべき自分になる為の旅、無計画だけど、計画的な旅。「全てを捨てて、荒野で本当の自由を得て生きる」という目標のある旅だった。

ちょっと話を逸らすけどさ、なんで無計画な旅に、自分探しの旅に人は惹かれるんだと思う?僕はこの映画の中でクリストファー・マッカンドレスが言った言葉が全てだと思ったんだ。それが次の言葉。

「自由気ままな旅は気分を高揚させる。どこか”逃避”を思わせるからだ。」

うん、そうなんだよ正に。”逃避”この言葉に尽きると思う。束縛された生活、それは学校、それは社会、それらからの逃避を感じる為の自由な旅。結局現実から逃げてるだけじゃねーか・・・フンッ!

でもね、逃避と感じられるのは悪いことじゃぁないと僕は思う。自分探しの旅、自由な旅、自由自由と銘打っても、旅ってのはいつかは帰らなきゃいけないモノ、それがルールだ。自由といいつつ時間に縛られてたりするんだよね。そんなところから”逃避”って感情が湧いてくるんだと思う。帰らなきゃいけないってことが解っているんだよね。

クリストファー・マッカンドレスはそんな旅のルールを破ってしまった。旅から帰ることは無く、旅の終着点で人生をも終着させてしまった。彼の旅は”逃避”ではなく本当の意味での”旅立ち”だったんだ。その旅の中で彼はどんなことを体験し、何を思ったのか、最後に見つけたものは何だったのか・・・ぜひご覧あれ。

クリストファー・マッカンドレスが旅立ったのは大学卒業したての22歳。
タメだよ、まさにこれからの僕らだ。
僕は彼に共感するところもあれ、尊敬を抱くところもある。
けど彼と同じ道にはいかないぜ。
彼は愛よりも金銭よりも信心よりも名声よりも公平さよりも心理を求めて荒野へ行った。
じゃぁ僕は彼がいらないと思ったモノを求めて社会へ行くぜ。
平凡な道だと言うなかれ。
その道だって荒野とはまた違う厳しさが待ち受けてんだ。

それが僕のイントゥ・ザ・ワイルド!!

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chomoge

4.5荒野で感じた温もり。

2008年9月20日

悲しい

知的

難しい

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ハチコ

4.0俗世間に対する反発と無謀な旅

2008年9月20日

悲しい

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いちにっさん

4.5幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ。

2008年9月14日

興奮

知的

孤独に、ただ自分の思うままに突き進む青年クリス。
いや、アレックス-スーパートランプ。

彼が捨てたのは名前、お金、そして家族。

切り捨てたのが過去の自分だけで済むのならまだ良い。でもそれに付属して捨てられた家族にはただ不安と悲しみが残るだけだ。(しかも何の説明もしないで旅に出るなんて!)そんなことを思っていたから、「私にも連絡がないなんて」と彼の味方であったはずなのにやはり切り捨てられてしまった妹役のナレーションは効果的でした。

自分はクリスが旅にでた年齢と同じ22歳。
そのぶん共感できることがおおく、幸福ってなんだ?と考えさせられました。

そしてMr,happyことウェイン、超かっこいい。

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てぃち

2.5主人公の「身勝手」さが際立ってしまった

2008年9月11日

知的

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瑠璃子

4.5何もかも捨て、温もりを感じ、実感する。

2008年9月8日

泣ける

悲しい

幸せ

アラスカへの旅路で出会った人々との触れ合いに、
 頭デッカチの青年なら知っていたであろう至極簡単で、
 当たり前の辿り着いた結論に、実感し、体感し、
 噛み締めたであろう青年のラストに、結末は分かって観てるはずなのに、
 魂が揺さぶられる。

 裕福な家庭で育ち将来を約束された青年が、
 自由を求める旅路で目指したのは、
 美しくも厳しい孤独な大地アラスカであった。

 僕は俳優としてのショーン・ペンが好きであるが、
 嫌いだとしてもこの監督作品は多くの人に観て欲しい。
 僕はショーン・ペンの監督作は初めてでしょうか。長編は初めてか。
 監督としてのショーン・ペンもこの作品を観て、分かっている結末なのに、
 そこへ到る人間ドラマとしてのストーリーテリングの巧さに、
 僕は好きになってしまった。
 当然原作の 荒野へ は未読であります。
 その 荒野へ を2時間28分という長さで映画化しているが、
 アラスカで悲劇の結末を遂げた青年の旅の様子と、その真実に迫るが、
 監督の考える真実に迫るが、長さを全く感じさせないのは、
 アラスカの壮大な光景が青年の想いとかぶさり、情景描写の美しいこと、
 そして、切ないことと言ったら、魅入ってしまい、
 惹き込まれてしまっていたからか。

 1990年、裕福そうな家庭で育ち、優秀な成績で大学を卒業し、
 卒業祝いに新車をプレゼントしようとした両親の申し出を断り、
 有望視されていた将来を捨てたクリスは、
 何も家族に告げることはなく中古のダットサンで旅に出る。
 しかし、それはオボッチャマの生ぬるいような自分探しの旅などではなく、
 徹底していた。
 慈善団体に貯金は全額寄付をし、IDもクレジットカードも切り刻み、
 しばらくの間は両親に気付かれないように用意周到で、
 途中では乗っていた車も捨て、持っていた現金も焼き、
 名前すら捨ててまさに体ひとつで
 相当な覚悟を持っての彼の求める真実への旅。
 そして全てを捨てて2年の放浪生活の末に、真実を求め、自由を求め、
 幸福に憧れ、アメリカ中西部を放浪して、多くの出会いを経験し、
 1992年に目的地としていたアラスカに辿り着き、
 辿り着いたアラスカで早すぎる結末を迎える。
 それは多くの人々の関心を集めて、
 アメリカでは大々的に報道されたらしい。
 ショーン・ペンも原作を読み刺激を大いに受けたようで、
 なんとか映画化しようと10年の歳月を費やし、
 自ら脚本を手掛けて出来上がった作品であり、
 監督の想いが込められている作品に仕上がっており、
 ビシビシと伝わってくる。
 構成としてはアラスカでのシーンと、
 出発地点となる2年前の大学卒業シーンから、放浪の過程を交差させて、
 徐々にアラスカに到る過程が見えてきます。

 モノが溢れている現代。情報が溢れている現代。
 そんな社会へ違和感を持ち、序盤では薄々としか分からなかった
 明かされていく両親の姿に、そんな両親への反発もあったであろう。
 成績も優秀で、本からの流用で語ることが多かった青年には、
 おそらく頭では分かっていたであろう。
 しかし、彼にはそれをうまく処理することが、
 うまく受け流すようなことは出来なかったのでしょう。
 だからこそ、もっと大切なものがあるはずと、アラスカの荒野へ向かい、
 孤独に向き合おうとした。
 そのアラスカへ辿り着くまでの出会いは、
 孤独な彼に大きな意味をもたらしたであろう。
 厳しい現実を体験しながらも、
 アリゾナ、カリフォルニア、サウスダコタと移動を続け、
 ヒッピーのカップルと出会い、陽気で頼もしい兄貴のような人物と出会い、
 ヒッピーが集まるコミューンでは彼のことを想ってくれる少女に出会い、
 そして、年の差はあっても友人のような仲になった老人と出会い、
 それでも、色々な生き方の人々と出会って、
 温もりを感じたであろうけども、アラスカを目指した彼は、
 多くの出会いによって、辿り着いた真実に、更に実感したであろう。
 彼は闘い続けた。反発し続けた。
 生きること、死ぬことへ真摯に向かい合った。
 誰もが出来ることではない。だからこそ、この作品で体感して欲しい。
 映し出される映像は、美しいだけでなく険しさを見せ、厳しさを見せ、
 絶望を見せる。そして、観客に問いかけているようでもある。

 両親役のマーシャ・ゲイ・ハーデンとウィリアム・ハートの変貌振りも、
 要所で語りを担当する妹役のジェナ・マローンも、
 ヒッピーのキャサリン・キーナーの母親のような演技も、
 陽気な兄貴のヴィンス・ヴォーンも、
 想いを寄せる少女のクリステン・スチュワートも、
 多くない出演時間ながらよさを見せていたが、
 やはり友人のような関係になる、
 老人を演じたハル・ホルブルックは素晴らしかった。
 崖を登る姿に、見送る姿に、泣かされた。

 主演のエミール・ハーシュは僕の中では、
 スピード・レーサーでの印象しかないので、この作品を観て、
 減量が凄かっただけでなく、役者魂に溢れた素晴らしさを見せていて、
 青年の繊細で壊れやすそうな心を表現している。
 ラストシーンでの彼の瞳は忘れられない。

 Happiness only real when ○○○○○○

 あなたは○に何を入れるでしょうか。

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いきいき

4.0哲学的自分探しの旅

2008年9月3日

知的

2日新宿厚生年金にて試写会。ショーン・ペンが監督ということで、期待して見に行きました。主役を演じたエミリオが素晴らしい。ナイーブで青年の心情を表現するとともに、原野で極限状態に追い込まれた状態、特にガリガリに衰えた肉体など、体当たりの演技を行っており、役に賭ける意気込みが観客にはよく伝わります。但し、私にはこの主人公の青年の心情、家族や世間への屈折した気持ちが理解できず、スコア的には少し減点となりました。悩み多き人生を歩む若者にオススメしたいと思います。

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モウリ

4.0荒野へ…

2008年8月21日

泣ける

悲しい

興奮

2時間20分というかなりの長編。
長いなとは感じたものの、広大な自然描写に包まれて爽やかな印象はある。

いわゆる自分探しの旅へ出る主人公、アラスカを目指す。
その途中に訪れる出会いと別れ、自然を生きることが描かれていく。

原作は未読で作品を観た。
時間軸がいったりきたりしてちょっとややこしいが、許容範囲。
しかし2時間20分引っ張っといて結末はああなるとは…衝撃的ではあるが、呆気ない気もしなくはない。
終わり方をもうちょっと巧く描いて欲しかった。

しかし、旅の途中の出会いで成長していく主人公を観ていると、自分も何か出来そうに思え勇気を与えてもらった。
2時間20分という長編だが観る価値はあると思う。

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TOKUSHI

3.5あまりにもイタイ!ラストシーンに心響くものが。但し編集面では饒舌気味。

2008年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 これが実話であるということがまず衝撃を受けた点です。主演のエミール・ハーシュは餓死寸前のガリガリになり、野生の熊に遭遇しても、スルーされるほど真に迫った演技をしていて、なるほどアカデミー賞にノミネートされることはありました。

 ただ、全編148分の長篇の中でクリスのヒッチハイクのシーンが長すぎたと思います。まるでドキュメンタリーのようでした。ヒッチハイクのシーンは、ほとんど無言のため、見ている方も退屈になります。

 またクリスの放浪のモチベーションとなる親夫妻の不仲。籍を入れない愛人側の子で私生児として生まれてきた経緯から、いかにクリスが親の愛に飢え、押しつけてくる親のほうからの愛情表現に偽善を感じて家を飛び出したのか何度も語られます。
 惜しむらくは、父親のDVについてクリス兄妹の台詞で片付けられてしまった点です。クリスの父親がどんなひどい存在であったのか、映像での前振りがあったほうが、観客は無謀なクリスのアラスカ行きをもっと理解できたかも知りません。

 さてこの作品が映画通や評論家に高い評価を受けている点として、きわめて明快なメッセージ性があげられます。ただ娯楽映画しか普段見ていない一般の映画ファンには、チト敷居が高い作品でしょう。
 何しろクリスは文学や哲学に通じた秀才で、真の自由や幸福と出会うために旅を続けます。ちょっといい彼女から言い寄られても、クリスは旅を続けることを止めませんでした。クリスのプライトニックな部分が理解できないと、何でアラスカに目指しているのかさっぱり共感出来なくてしらけてしまうことでしょう。

 ただ最近は日本でもDVとか離婚とか家庭に問題を抱えながら成人せざるを得なかった人たちが増えてきています。そういうトラウマを抱えている人にとっては、ハートが締め付けられるくらい主人公に感情移入してしまう作品でしょう。そういう人は、ハンカチ持参で一人でじっくり劇場鑑賞をお勧めします。

 それにしても真の自由や幸福と出会うために旅を続けた結果、孤独を肌身でむ感じ、ゃっと幸福とは人がつながっていることなんだと悟る過程は、なんと遠回りでしょう。なんと反面教師的な作品でしょう。
 対人関係恐怖症でもウツの人でも、本当に人がいない環境に閉じ込められたら、人とのふれあいを渇望することでしょう。孤独を描くことで、痛烈に愛の実在と愛の根源である信仰の大切さを表現している作品です。
 しかもクリスは旅の途中でも、ある程度わかっていたのです。他人には殻から出ろと説教するくらいでしたから。
 ただとことん納得できなくて、踏ん切りをつけようとアラスカ行きにこだわったのではないでしょうか。
 クリスに足りなかった点は、育ててもらった感謝と親の立場から自分を見つめることでした。常に自分の五感で捉えることが絶対と考えていたようです。もう少し素直になれば、親の懐に飛び込むことが出来たでしょう。

 あまりにもイタイ!そのラストシーンと共に、小地蔵としては作品の世界観を認めたくないと思うのであります。
 文明の進歩を否定するのはかっこいいでしょう。
 でも文明の進歩は確実に餓死の危険性を亡くしてきました。そういう文明生活からの逃亡は、原始人と同じような餓死の危険性をはらんでおります。作品の登場するヒッピーたちが何の生活の心配もなく、気ままに各地を車で旅をし続けていられるだけのゆとりを文明の進歩は作ってきました。
 それは別の角度から見れば、目に見えない人々の営みの繋がりです。現代の中で、孤独を感じる人は多いでしょうけれど、現実に生活が成り立っている背景には、多くの人が自分のために影で汗を流しているから、ピッピーでも飢えることはありません。
 その様な飢えなくてすむシステムが整備されて、多くの人が助け合って生きているところに大きな愛を感じずにはいられません。きっと教会を嫌いと語ったクリスに信仰の大切さを語りかけた人たちは、このことをクリスに伝えたかったのでしょう。

 クリスもそうだし、クリスの両親も、失ってみなければ人はつながっているからこそ幸福なんだ、諸法無我なんだということに納得できなかったのでしょうか?

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流山の小地蔵

4.0実話に基づくアメリカ版「北の国から」(だってアラスカですもの。)

2008年6月14日

難しい

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dobuboba