「頭の良い行動力のある優しくて頑固な馬鹿が全力で生きて死んで救われる話」イントゥ・ザ・ワイルド もふすきーさんの映画レビュー(感想・評価)
頭の良い行動力のある優しくて頑固な馬鹿が全力で生きて死んで救われる話
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大学で良い成績を修め、所持金を寄付し、誰にも告げず、荒野へと旅立つ若者。
親は大学出の社会的成功者で若者の将来に対して口煩い。夫婦仲は暴力を伴う喧嘩が絶えず、しかも母親は元々は父親の不倫相手だったことが判明。
そりゃあ将来に対して悩むよ。苦しむよ。
でもね、それで物質的な豊かさを捨てて大自然の中で生きようとはならんやろ。
頭が良いから書物を読みこむことが出来て、その書物に影響を受けて、大自然の中で生きることが幸せだと思い込む。
旅の途中には様々な人との出会いがあり、色々な人生観を見て聞いて触れているのに、でも若者が発する言動は書物からの受け売りであり他人の受け売り。
出会って触れ合った人々は若者の優しさに触れて変わっていくけれど、若者は変わらず大自然へ向かおうとする。
若者が間違った事をしていると、それを止める咎める人も居たけれど、それでも目的を強行する行動力。そして中途半端な成功体験。
結局、大自然には通用しませんでした。
人は間違える。人は一人では生きられない。死の間際にだけど、それが分かったことが救いだね。
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