「【”英国危急存亡の秋、男が降誕する。そして王が愚かしき男と知った時、男は義賊となる。”今作はリドリー・スコット御大による中世の壮大なる戦闘、恋愛絵巻なのである。】」ロビン・フッド NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”英国危急存亡の秋、男が降誕する。そして王が愚かしき男と知った時、男は義賊となる。”今作はリドリー・スコット御大による中世の壮大なる戦闘、恋愛絵巻なのである。】
ー 今作を鑑賞すると、矢張り、古代、中世歴史戦闘映画と言えば、リドリー・スコット御大は抜群であるなあ、と再任認識した作品である。ー
■獅子心王リチャード1世(ダニー・ヒューストン)率いる英国軍は、宿敵フランス王フィリップ率いるフランス軍と激しい戦いを繰り広げていた。
だが、王は斃れ、王の冠を持ち帰ろうとした騎士ロバート・ロクスリー。だが彼も又闇討ちにあって息絶えようとする時、勇猛な兵士のロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)に会い、領地ノッティンガムへ剣を届けて欲しいと頼まれる。
ノッティンガムを訪れたロビンは、領主であるロバートの父サー・ウォルター・ロクスリー(マックス・フォン・シドー)から同地にとどまって息子に代わって跡を継いでくれと請われる。そしてロバートには美しく気品高き妻マリアン(ケイト・ブランシェット)がいたのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤からの英国軍とフランス軍との戦いのシーンは、近作であれば「グラディエーターⅡ」を思わせる、矢が飛び交う中、鎧、鉄帷子に身を包んだ兵士たちが戦う姿は、リドリー・スコット御大の薬籠中の物であるなあ、と思いながら鑑賞続行。
・獅子心王リチャード1世が斃れた時に、弟のジョン王(オスカー・アイザック)がフランス貴族の女とベッドでいちゃついている姿から、容易にこの男は王の器ではないな、と分かる。
・案の定、戦場に出たジョン王は、フランスと通じていたゴドフリー(マーク・ストロング)の裏切りにより劣勢になる。
だが、ロビン・ロングストライドと義父を殺されたマリアンも参戦し、見事にフランス軍を撃退するのである。
<だが、愚かしきジョン王は、兵を出した領主たちに約束を違え重き税を引き続き課すことを伝えるのである。
その姿を見て、ロビン・ロングストライドと彼の妻となったマリアンは王を見限り、森の中で自由に暮らす道を選ぶのであった。
今作は、リドリー・スコット御大による重厚なる当時の戦闘意匠、衣装による中世歴史戦国絵巻であり、ロビンフッド誕生までを描いた作品なのである。>