劇場公開日 2009年6月13日

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「ターミネーターはただの兵器の一つにすぎなくなっていた」ターミネーター4 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ターミネーターはただの兵器の一つにすぎなくなっていた

2013年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

総合:75点
ストーリー: 60
キャスト: 65
演出: 80
ビジュアル: 85
音楽: 65

 ターミネーターは以前はあんなに怖かったのに、ここではターミネーターをはるかに上回る戦闘能力を持つ巨大ロボットやらUFOのような飛行機やらが町を破壊してまとめて大量に人間を抹殺し続けていた。これだと人を一人殺すためにストーカーのように追いかけてくるだけの従来型ターミネーターってまるで存在感ないな。巨大ロボットと比較すれば、まるでただのその他大勢の優秀な兵士ロボット程度くらいにしか思えなかった。実際に前の型まで含めて大量生産されているのだから、これが的外れとは言えないだろう。これならばジョン・コナーの暗殺とかややこしいこと考えないでも、この巨大ロボットとUFOの大量生産でスカイネットは簡単に人間を滅ぼせるんじゃないのか。
 最初の作品でジョン・コナーは人間側抵抗勢力の指導者だと聞いていたのに、それほど絶対的な存在でもなくて、実際にたいしたことをしていないのにもがっかり。この程度のやつをなんでスカイネットはわざわざ苦労をして暗殺リストの一番上にあげたのだろうか。半人間のマーカスのほうがよほど存在感があった。しかもこの二人、似たような歳恰好と服装をしているものだから区別がつきにくい。もっとはっきりと描き分けてほしい。そしてそのマーカス、カイルやジョン・コナーに接触したのだから、敵地でもさっさと暗殺しちゃえば良かったのになんでしないんだろうか。物語はあちこち破綻している気がする。

 映像とセットに関しては流石にハリウッドの大作、シュワちゃんの顔CGが作り物感があったもののこちらは十分に素晴らしかった。活劇部分と映像の迫力、この連作の物語の動向が気になったということで楽しめたので、悪い部分も帳消しにしていてまずまずの評価です。

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Cape God