ハリー・ポッターと謎のプリンスのレビュー・感想・評価
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謎のプリンス? 勿体ない映画。
主人公ハリ―、対する敵役ヴォデルモ―ト。隠れ主役としてスネイプ先生という軸で回っている物語だと思っていた。
勿論、ロンやハ―マイオニ―、ダンブルドア校長も重要な登場人物であることには違いないんだけど、スネイプ先生という存在が、善と悪との二元論なんていう単純な物語で終わらせなくて、このファンタジーを大人も堪能できるものに昇華させていると思っていた。
だけど、この映画では…。
主役をはじめとする子どもたちの成長譚。
ハリー、ロン、ハ―マイオニ―の恋模様が甘酸っぱい。
と、同時に、社会風刺ともいえる人間模様の皮肉?も思いっきり描いて、先生だって一人の俗物だよというところも描き出す。
有名人や優等生をとりまきにする教師って(笑)。こんなひいきする教師がいたら日本だったらすぐにマスコミから袋叩きなんだけど、実際はこれに近いことは行われている。そこになんとか入り込みたい人々。はなから諦めて冷やかな眼で見ている人々。そんなこととは無関係な評価。様々な人間模様。
それに加えて、ヴォデルモードを倒す策を見つけると言う名目のヴォデルモードの過去探索。なんでヴォデルモードがこんな奴になっちゃったんだという過去が解き明かされる。
そして、スネイプ先生がスネイプ先生たる所以も語られる本作。
と、同時にレジスタンスの様子も…。
と、原作が詰め込み過ぎなので仕方がない。どのように取捨選択するかが難しい。
のは判るけれど、けれどね、けれどね、と言いたくなる本作。
よくみると、皆さん、良い芝居をしていらっしゃる。
大好きなスネイプ先生の苦悩。ドラコの逡巡・恐怖。もちろん主役の三人も。トム・リドル(子役)も良い味出しているし。スラムボーン教授の俗っぽさに対する嫌味・風刺も原作の持ち味だ。
だけど何なんだろう???
謎解き。学園物。闇の世界が近づいてくる緊迫さを煽っているけど、そこが回収されないで、パーティだのの日常の描写。猥雑さ。レジスタンスの面々も僅かなシーンしか映し出されない。
勿論、戦時下にだって青春はあるのだから、学園でクディッチやパーティが開かれていいのだけど…。
映画オリジナルの場面は、迫力があって、映像としては見ごたえあるけれど…。
場面場面がぶつ切りのような感じを受けるのは私だけであろうか。
そして、前作・前々に引き続き、喪の作業がなおざり。
予告や冒頭映像で煽りに煽っておいて肩透かしの印象すらある。
ハリーだけでなく、ロンやハ―マイオニ―、ドラコの心の動きを取り入れて人物を描いているように見せかけて、もっと複雑でじっくり描かなくてはいけいない人物・スネイプ先生が描き切れていない。役者の力で描かれているように見えるけど。
魔法の世界を借りて人間社会を描き出した原作。
あまりにも冗長で、いろいろなものを詰め込み過ぎた原作を、そのまま映画にするのは無理だけど、映画として何が描きたかったのかわからない。ただ、筋を追っただけ?
これだけの、芸達者、CG等のスタッフを集めておいて勿体ない。
しかも、原作も暴走。ひねくり回しすぎて…。
原作読んだ時も何故この展開?と唖然としたが、なおさら映画では、ダンブルドア先生とスネイプ先生の心情を描き切れていないから、ただ観客・読者を驚かせるためだけの展開にしか見えない。
ダンブルドア先生が何故あの命令を下すのかは一応説明されているけれど、必然と思えるまでには納得できない。
原作にそういう荒業が使われているので仕方がないけれど。
ダンブルドアは、教育者ではなくなっていて、なりふりかまわず、ハリーでも、スネイプ先生でも、昔の知り合いでも、使えるものは使えってか?一見、信頼しているようで道具として使っているところが恐ろしい。
そんな後味の悪さも加味されて、点数が低くなる。
難解?
眠くなる魔法
面白味が持ち直す
ただただダークな6作目
頼む・・・。
敵を倒すには敵を知れ
シリーズ6作目。
遂にヴォルデモートの復活が魔法界全体に知れ渡り、ハリーとヴォルデモートの避けられない宿命の闘いが描かれる最終作前なので、どうしても前振りのように思われがちだが、本作は極めて重要な一作。即ち、
敵を倒すには、まず敵を知れ。
ヴォルデモートの過去と秘密。
その孤独な生い立ちは、ハリーに近いものがあった。
闇の魔術に傾倒していったホグワーツ在籍時代。
ある教授から聞き出した禁断の魔法。
ホグワーツに再就職する事になったその曲者教授がひた隠す記憶とは…?
それは、ヴォルデモートが肉体を失っても生き永らえた謎であり、ヴォルデモートにとっては最大の弱点、ハリーたちにとってはヴォルデモートを倒す為の最大の術と成りうるもの。
その秘密に迫っていく…。
ベラトリックスとドラコの母ナルシッサと密談するスネイプ。
やはりこの男は、ヴォルデモート側…?
いつになく神妙な面持ちのドラコ。
彼に課せられた使命とは…?
ハリーが手にしたある教科書。
その持ち主“半純血のプリンス”とは誰…?
本作の大きな見所や謎はしっかり踏まえつつ、所々は大胆脚色。
死喰い人がマグルの世界を襲撃する冒頭シーンと、中盤のベラトリックスらにウィーズリー家が襲撃されるシーンは映画オリジナル。
「炎のゴブレット」に続き、ダーズリー一家がまた未登場。ハリーとダンブルドアが地下鉄で待ち合わせるシーンで始まるが、原作では、ダンブルドアがダーズリー家にハリーを迎えに行き、ダーズリー夫妻がダドリーにした“虐待”をチクッと皮肉り、地味なシーンながら印象に残ったのだが…。
ヴォルデモートの過去で、ヴォルデモートの母のシーンが全カット。ま、これは分からんでもないが…。
ロンが晴れてクィディッチ選手に!…実を言うと丸々カットされていたけど、すでに原作では前作でクィディッチ選手になっていたんだけどね…。原作でも映画でも、クィディッチが描かれるのは本作で最後。
危機的ご時世の最中、前半部分はかなりハリーらの色恋沙汰に時間が割かれている。
ディーンと付き合い始めたジニー。それが気になるハリー。
ラベンダーとラブラブカップルになるロン。それが我慢ならないハーマイオニー。
その為、タイトルにもなっている“半純血のプリンス”が随分隅に追いやられ、ヴォルデモートの過去やドラコの使命はラストの方で急ぎ足で伏線回収に留まってしまった感も否めない。
しかしながら、映画の出来映えは上々。ファンタスティックでダークな映像美はシリーズでも随一。
ハリーとダンブルドアがある場所に向かったクライマックスからスリルが加速。
まさか、あの人物が…!
あの男の手によって…!
衝撃のラストは、そのまま一気に最終作「死の秘宝」へ雪崩れ込む…!
さて、「死の秘宝」のレビューは前後編共劇場公開時に書いているので、シリーズ再見レビューはこれにて終了。
本当はいずれも簡易レビューで済ませようと思っていたのに、結局あれやこれや長文レビューに。
何だかんだ言って、やっぱハリポタが好きなんだなぁ、と再認識。
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」までもうすぐ!
どんどんシリアスに…
学業に専念できない学校
期待をしすぎたようで
不死鳥の騎士団まで鑑賞して、うわぁ!こっからとうとう戦いが始まる!面白そう!!って期待しすぎたようで…割と中休み?みたいな。
気付いたらジニーに恋してる。
謎のプリンスともっと絡みあるんかと思ったらあっさり。ダンブルドア先生が、えっ!そんな感じで?みたいな。んーわくわく期待しすぎたな。
衝撃的な結末
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