「衝撃スクープ!!介護職員による老人虐待をカメラは捉えた!!」ハリー・ポッターと謎のプリンス たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃スクープ!!介護職員による老人虐待をカメラは捉えた!!
“生き残った男の子“ハリー・ポッターとその仲間たちの冒険を描いた魔法ファンタジー映画『ハリー・ポッター』シリーズの第6作。
6年生へと進級したハリーは、魔法薬学の授業中に「半純血のプリンス」なる人物が遺したノートを発見。それに記された魔術に夢中になるのだが…。
原作はJ・K・ローリング。
○キャスト
ハリー・ポッター…ダニエル・ラドクリフ。
ロン・ウィーズリー…ルパート・グリント。
ハーマイオニー・グレンジャー…エマ・ワトソン。
ベラトリックス・レストレンジ…ヘレナ・ボナム=カーター。
セブルス・スネイプ…アラン・リックマン。
ミネルバ・マクゴナガル…マギー・スミス。
リーマス・ルーピン…デヴィッド・シューリス。
テーマ曲はジョン・ウィリアムズ。
…うん。つまらない!
今回は完全に最終章へのブリッジ。映画単体としてはほとんど見せ場がない。一応クライマックスには驚きが待ち受けているものの、それまでがあまりにも退屈すぎる🥱マジで前半1時間は全く物語が進まないんだもの。悪い意味で驚いたよ。ギュッと詰めれば45分くらいで終わるお話を、無理やり2時間半に水増ししたっていう感じっす。
大体さぁ。
闇の帝王が復活したというのにみんながみんな色ボケかましすぎ。そりゃティーンエイジャーですから、そういう浮つきたく気持ちもわかる!わかるけど、前作では「ダンブルドア軍団」とか言って自警団活動していたのに、今回はそんな素振りは微塵もない。えっ、何、みんなもう諦めたの!?
マグル界にまで影響を及ぼすほど闇の魔術師たちの力が強くなっているのにも拘らず、主人公たちのやっていることといえば誰が付き合っただの誰がキスしただだの…。他にもやることあるだルぉぉ!!!
みんなが発情している中、1人苦悩するマルフォイ…。
使命と良心の狭間で葛藤し呵責に苛まれる中、ポッターにヤベー呪文を打ち込まれるという不遇。
もうなんか、マルフォイに色々背負わせすぎだろぉ!もっとフォイに優しくしてくれよ世界…。
シンプルにお話がつまらない上、今回のキーワード「半純潔のプリンス」は完全に意味不明。「吾輩が半純潔のプリンスだ!」と言われましても、そもそも今回のお話に半純潔のプリンスはほとんど関わっていないので「はぁ。それがどうしたんですか?」という感情しか湧いてこない。
マジでなんで今回『the Half-Blood Prince』が副題なんだろう?そしてなぜ邦題は『謎のプリンス』なんだろう?もう少し半純潔のプリンスを物語の中心に据えないと、あのノートに意味が生まれないよね。
「スラグホーンに取り入って重要な情報をゲットするのじゃ」というダンブルドア。生徒を巻き込むんじゃねえジジイ💢という気がしないでも無い。
この情報、ハリーは幸運薬を飲むことでゲットするんだけど、それならわざわざハリーを使わなくても、ジジイが幸運薬を飲めばなんとかなったんじゃないの…?
ただの中継点のような、非常に不満の残る作品だった。…が、終盤のダンブルドア水がぶ飲み虐待シーンには過去一で爆笑させられたっ!🤣いやあれ、絵面が間抜けすぎるって!あんなん笑うわ!
🧙♂️「もう飲みたくないんじゃ〜…やめてくれぃ〜」
🤓「先生が飲みたいっていたんだろうが!文句言わずに飲めほら!!ガブガブ〜」
うーん。これが最近問題になっている介護職員による老人虐待か〜。いやな世の中になったもんだな〜…。
このダンブルドア虐待シーンと、その後の大イキリベギラゴンが面白かったので、ちょっとだけスコアを高めにつけております。
闇の勢力との対決と楽しい学園生活は両立しない、という至極当たり前のことを教えてくれる一作。
ヘレナ・ボナム=カーターとアラン・リックマンの存在感は流石なのだが、この脚本に彼らを使うのは勿体無いね。
次回からついに最終章。今回の出来を見る限り正直かなり不安なのだが、ここまできたら最後まで付き合うしかない。


