「闘えることが羨ましい。」ミルク yururi74さんの映画レビュー(感想・評価)
闘えることが羨ましい。
今の日本には、マイノリティが一致団結して大きな運動を起こす気力すらなく、生き辛さを感じていても、あくまで個人の問題として自分の中だけで抱え込み、暴発してしまう人が多くなったように思う。
そんな時代の私から見ると、一致団結して体制と戦い抜くこの映画のマイノリティがとても羨ましく感じる。
なぜ今このテーマなのかと思ったのですが、何のために何とどうやって戦ってよいかさえ分からない現代に対する強いメッセージでもあるのかもしれない。
「希望がなければ生きている価値などない」。
使い古された古典的なセリフが逆に心に沁みた。
余談ですが、ミルクの恋人はいずれも若くて美形。
カリスマはやはり美しいものが好きなのか。
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