劇場公開日 2009年4月18日

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「なんびとにも、機会の平等がある」ミルク カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なんびとにも、機会の平等がある

2009年5月1日
鑑賞方法:映画館

知的

ハーヴィー・ミルク氏は四度目の立候補で、
サンフランシスコの市制執行委員会に当選し、
ゲイ支援運動に尽力した。
その彼をショーン・ペンが演じ、
今年度のアカデミー賞主演男優賞に輝いた。
映画のエンドロールの部分で
実際のミルク氏を映していましたが、
ショーンは実に似せて演じていました。

40歳迄、ミルク氏はニューヨークで教師をしていて
ゲイであることを隠していたのですが、
ボーイフレンドが出来たことをきっかけに
カミングアウトして、羽ばたき始めます。
映画は40歳になった時から始まります。

彼等がサンフランシスコのカストロ通りで
権利を主張しはじめると、
反作用、ゲイ追放運動も起きます。
そんな時代のウネリのなかで、
彼は同胞達とゲイ解放運動を進めて行きます。

まぁ、コノヘンの感覚は、正直良くわかりません。
だとしても、なんびとも機会の平等は守られなければ
歪んだ世の中になってしまいます。
そんな事を思いながら何処か釈然としない気持ちで観ていました。
だから感情移入出来ず、乾いた気持ちで観ていました。

そんな気持で見ていた為なのか
それともストーリー自体が、
ミルク氏の行動を淡々となぞるだけだった為なのか、
彼や彼等の内面に迄は踏み込んでいない様な気がしました。

ただ、実在の人物に似せたつくりは非常に見ものです。
メガネをかけただけでエミール・ハーシュには
まったく気付きませんでした。

カサキショー