「【ミュージカルが苦手な人に捧ぐ・・・】」NINE Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
【ミュージカルが苦手な人に捧ぐ・・・】
【ミュージカルが苦手な人に捧ぐ・・・】
フェリーニの『8 1/2』をミュージカル化したブロードウェイミュージカルを
映画化した『NINE』
映画監督デビュー作『シカゴ』でいきなりアカデミー賞の
作品賞等を受賞したロブ・マーシャル監督の3作目の映画
ミュージカルを誤解していて食わず嫌いな人が本当に多い
理由を聞いてみると どうやら登場人物が会話の途中などに
【突然に歌い出す】というイメージがかなり強いらしい
確かにそういう作品もあるにはある
しかし『シカゴ』や『NINE』を例に挙げると
歌う場面は【登場人物の妄想シーン】だけなのである
普通の映画と同じくドラマが展開しつつ
現実逃避したくなる程の逆境に直面した時に
【光り輝く美しい妄想】としてミュージカルが展開される
現実世界で突然に歌い出す様な不自然さではない
むしろ【現実と妄想】が区別され 対照的に表現されて
いるので『アメリ』『パンズラビリンス』『マトリックス』・・・他多数の
【現実&妄想シンクロムービー】と同じスタイルといえる
特にこの【映画監督の苦悩】を描いた『NINE』の
カッコ良さはハンパなく 文章では表現しようがない
それぞれの見せ場を それぞれが演じきり
そして歌い踊る姿は ただただカッコイイ
ペネロペも キッドマンも ルイスも ファーギーも みんな超絶に
素晴らしいが 特にケイト・ハドソンの歌いっぷりに惚れた
全場面 それぞれの【役者魂】がビンビンに炸裂していて
役者としてもみんな光輝いていて とてつもなくカッコイイ
家のリビングが【ブロードウェイの最前列】になります
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