DRAGONBALL EVOLUTION : インタビュー
全世界40カ国以上で人気を誇る鳥山明原作の「ドラゴンボール」を、ハリウッドで実写映画化した「DRAGONBALL EVOLUTION」。製作段階から何かと注目を集め、海外でも賛否両論が巻き起こっていた本作だけに、生誕の地・日本でも大きな話題を呼んでいる。eiga.comでは、主人公・悟空を演じたジャスティン・チャットウィンとブルマを演じたエミー・ロッサムにインタビューを行った。(取材・文:編集部)
ジャスティン・チャットウィン&エミー・ロッサム インタビュー
「悟空を演じる上では、彼独特のリズム感が大事だった」(チャットウィン)
「第1章として楽しんでくれれば、この先何本も作られると思うわ」(ロッサム)
――先日のワールドプレミアで本作を初披露したわけですが、日本の観客のリアクションはどうでしたか?
ジャスティン「プレミアのときのことは何も聞いてないんだけど、日本とアメリカじゃ文化が違うからか、リアクションの仕方が違うよね。ニューオーリンズで上映したときは、映画を見ながらナレーションのようにずっと喋ってる人がいて、『お前にはムリだ!』とか言われたよ(笑)」
エミー「そうね。私たちの国では、笑われたり叫ばれたりトマトを投げられたり『ふざけるな!』と怒鳴られたり、とにかくみんな言いたい放題で反応がすごいの。でも日本の観客はすごく礼儀正しい。トイレに立つこともなくみんな集中して見てくれるから素晴らしいと思うわ」
――原作から設定を大きく変えたことでそういう反応があったのかも知れませんね。逆に「DRAGONBALL EVOLUTION」にしかない魅力は何ですか?
ジャスティン「エミー・ロッサムが出演していることだね!」
エミー「ありがとう(笑)。私が思うに、マンガのキャラクターたちが実写になるわけだから、本物の人間が演じるというだけでまず楽しめるんじゃないかしら。当然マンガと実写のイメージの違いは出てくると思うけど、すごくエキサイティングな映画になってるのよ。
本作は第1章として見てもらって、それを皆さんが楽しんでくれれば、この先何本も作られると思うわ。それに、道徳感やコメディの部分、キャラクターのハートの部分など、原作のエッセンスはきちんと描かれているのよ」
――世界中が知っている悟空とブルマを演じたということで、キャラクターの外見または内面を表現する上で気をつけたことは何ですか?
ジャスティン「まずは髪の毛だね。次に胴着。実は40種類ぐらいの胴着が用意されていて、その中から完璧なものを着て演じたんだよ。だからクラシックなスタイルも大事にしながら、現代的な要素も取り入れていったという感じかな。あとはトレーニングにも力を入れたよ。格闘家としてすばやく動けないといけないからね。
それと悟空を演じる上では、彼独特のリズム感が大事だった。はじめは学校でも疎外されているし、原作の設定でもエイリアン(サイヤ人)なわけだよね。そういう意味で彼らしさを作ろうと思ったんだ。あとは戦闘シーンだね。悪と戦っていく格闘家としての自分を見つけていくという部分が重要だったんだ」
エミー「ブルマってすごくシックでスタイリッシュでセクシーで、さらにとても強いのよね。内面的には女の子らしい部分もあるんだけど、そういう要素をバランスよく表現することに一番気を使ったわ」