ATOMのレビュー・感想・評価
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手塚治虫の普遍性
ストーリーはTV版シリーズの初話とほぼ同じ
『テンマ博士の息子の死亡により
その代わりとなるロボット『アトム』を造る。
息子として代わりとなることはできず
アトムも悩むし、親も苦悩するところのスタートは同じ
TVだとロボットサーカス、本作はロボットバトルでの
興行主との対決で、テンマ博士や お茶の水博士の協力を得て
敵を倒し、テンマ博士とも和解をする』
話がTV版と同じなのは
手塚治虫の構想が現代まで十分通用し
家族愛とか弱いものを助けるとこ、正義を貫くとか
画とともに、テーマも普遍的で
当時からレベルが高かったことの証です
ただし、TVシリーズとの違いもあり
『アトム』のエネルギー源が
原子力からブルーコアに変わったこと
原子力が夢のない古い技術になってしまったからしょうがないか
アトムも凛々しいハンサム顔に変わって
それはそれで良いと思う
映画になったんだから、新しいものも見たいし
それから、本作での収穫
映像で、2人の博士の鼻の大きさがわかったこと
予想よりデカかった
生きているときも評価はされていたけど
不遇な印象のあった手塚治虫の作品が
外国資本のスタジオで映画化されて
テーマが拡がっていくのは
なによりもうれしい。続編も続け。
機械~ラララ~人間。
初代アニメ「鉄腕アトム」はリアルで観ていない^^;
おそらく再放送…だったかなぁと思う。
どちらかというと「ジャングル大帝」「リボンの騎士」
の方がより記憶に残っていて(とはいえ有名なので)
その後何度か観ることにはなったが…。
アトムの愛らしさとひきかえ、その後の苦労を思うと
かなり切なく悲しい話で(T_T)それでもなお人類を
愛し続ける心やさしい科学の子。だったのに泣けた。
今回のハリウッド版は、原作とは変えてあるのだが、
私にはその変更点が赦し難いものとは思えなかった。
本当なら、ああなって欲しいと(おそらく)誰もが
思い描いていたことをちゃんと見せてくれるのである。
新生「ATOM」としては、物語にやや唐突さはあっても
悪くなかったなぁーと思う。しかも最後はまた泣けた。
人間の身勝手さと傲慢さ。
それに引きかえロボットはいつも…。というSFの行と
機械に人間性を吹き込んで感情を発揮させ、果ては
愛ある科学の子として、人類を救わせてしまうという
画期的な発想は、今でもさすがだと思う。
手塚氏の描いた未来のとおり、便利さ有利で作られ
捨てられる様々な機械が、一時だけでなく一生を通し
愛され続けて欲しいと願った結果が父子愛で示された
のだとしたら、それはそれで嬉しいことである。
吹き替え版ばかりなのが惜しまれるが^^;
それほどの違和感はなかったし、上戸彩も悪くない。
でもいちばん嬉しかったのはエンディングのラララ♪
すぐ横で小さな子供が歌っていたため、また泣けた。
何度聴いてもいい歌だ。
(いい作品は漫画でもアニメでも主題歌でも感動できる)
久しぶりアトム
映画でアトムを観るのは初めてです。
(過去にありましたっけ?)
それに外国製というのも期待しました。
映像は綺麗でしたしお話もまとまっています。
しかしあえて言いたい。
これは大人のエゴではないかと?
うまくまとめすぎ。
今の子供達には、もう少しハードであっても良いのでは?
簡単に続編を作るとは思えないから、もっとアトムが
ボロボロになってもいい。
たとえば地球が爆発するとか。
素敵な作品なのに文句いってごめんねアトム。
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