Dr.パルナサスの鏡のレビュー・感想・評価
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Wonderland
ぶっとんだストーリー。 ファンタジーが好きではないけれど、観てしまった。 あの鏡が一体なにを意味するのか、よくわからないけれど、 よくわからないままに物語は加速し、悪魔との契約がうんぬんという話が出てきて、 何がなにやらさっぱり。 だけど、気づけば最後まで一気に魅せられて、楽しめた。 不思議な世界の、 不思議なお話の、 不思議な映画だった。
最近のテリー・ギリアムはスウィート★
レディースデーに観賞。 最近のテリー・ギリアムは、以前に比べてスウィートだな〜と思います。 とんがってゴリゴリだったときも好きだけど、最近のスウィートなのもやっぱり好き!と思うのは、自分がギリアム監督の作る世界そのものが好きだから、なんだろうな。 自分の中では『Dr.パルナサスの鏡』は『ラスベガスをやっつけろ!』と対になるというか、双子的存在です。両方ともジョニー・デップが出ているからというのではなく、全体的な雰囲気と見終わったときの高揚感がとても似てました。ギリアム監督の映画を観ると、内容なんてなくていい、彼の作る映像の中に溺れていたい、と思っちゃうんですよねー。あ、でも、実はちゃんと内容しっかりあるんですけど、しっかりあったとしても、それすらもどうでもよくなっちゃうっていうカンジ。 あと、鏡の中の世界の描き方でアニメーションが出てくるのもあって、かなりモンティ・パイソン風味強めでした。 ところで、わたしはリリー・コールが大好きです! かわゆい!!!! もー、リリーがいるだけでしあわせでした〜、ギリアム監督ありがとうう〜。 でも、こんな可愛い顔してリリーは長身なので、、、何だかときどき遠近法が狂ってるかのように見えたりして、これまたテリー・ギリアムぽくて良かったです。 ただ、全体的には割とどっちつかずというかー、ギリアム監督やモンティ・パイソンファンには毒が足りない!と言われそうだし、それ以外の映画ファンには「意味ワカラン」とか「難解」「退屈」で片付けられそうな気もするし、、、どちらにせよ、わたしは大好き♪なのですが、あまり誰かにオススメは出来ないかも。。。 一部、難解とのレビューもちらほらありましたが、自分には難しいところは特になかったです。あ、ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、解釈がいくつか出来そうではありました。 何にせよ、お蔵入りにならなくて良かったです。 あらためて、ヒース・レジャーのご冥福をお祈りいたします。
監督好みの不思議なエピソードを、ゾゾゾと繋げたような、、
eiga.comの試写会で観ました。
ファンタジー+コメディ。
聖職者、悪魔、永遠の命と、突拍子もないエピソードが続いて
ニヤニヤしながら観てました。
ヒースレジャーの役を、他の役者に切り替えるシーンは、この作品・シナリオでこそ可能な上手い使い方になってました。
他作品じゃ難しいんでしょうね。
小難しく「理解」とか必要ないと思うので、気軽に観に行けば良いと思います。
CGがチープなのは、たぶん狙い。。と信じたい。
ポスター等では、ヒースレジャーが前面に出ていますが、「Drパルナサス」とは、端に写ってるおじいちゃんのことです。
鏡 IMAGINARIUM
この作品は一度観ただけでは理解が難しい映画ですね。細かい部分がところどころ分からなかったり、説明がなかったりしました。ですがとてつもなくメッセージ性が高くズバリ『欲望』ですね。私的にキャスト一人一人にも欲望の象徴的なものが感じられます。最後まで人間の欲望には驚かされますね。リリー・コールはとてもいい映画デビュー作になりましたね
摩訶不思議な世界
ヒース・レジャーが見たくて劇場に行きました。 いつの時代の話かよくわかりませんが、あの世界観はいいなぁと思いました。 映像、キャストは最高でしたがストーリーがよく分かりません。 最後までじっとこらえて考えていましたがしっくりきませんでした。 もしかしたら、そういうことは考えずに楽しむ映画だったのかもわかりません。
甘く腐った“ギリアム・ワールド”全開!
ヒース・レジャーの遺作となってしまった本作、
制作途中で亡くなってしまったヒースの役を、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが演じるということで
「どうなるんだろう?」と懸念していましたが、まったくの杞憂でした。
「最初からこうだったんじゃないの」と思ってしまうほど
素晴らしい完成度の作品になっていました。
カラフルでいかがわしさ満点、甘~く腐っていくようなテリー・ギリアムワールドの集大成!
もう、好き好き大好きーーーー!なのですが、
この作品がヒースの遺作になってしまったというのはなんとも皮肉…
テリー・ギリアム自身も、かなりこたえたのではないかと思います。
というのも、そもそもこの作品自体、「生と死(の彼岸)」のような世界がテーマ。
さらに、なんだかテリー・ギリアム本人が、
この作品のパルナサス博士のように悪魔と取引をしてしまった“代償”なのではないかしらなどど、つい考えてしまいます…
そして、これを観てつくづくと思ったのは、テリー・ギリアムとティム・バートンの描く世界が似ているようで決定的に異なるのだなあ、ということ(もちろん、どちらも素晴らしいのですが)。
二人とも、「アリス」のような“異界”好き、かなりダークなもの好き…という点では共通していますが、バートンの描く世界は、ダークではあっても、どちらかというと子供が夢に描く“ファンタジー”風で、質感がプラスチックっぽいというか、“つるん”としているのに対し、
ギリアムは、もう、徹底的に成熟しきって、腐ってる…。
木とか紙とかでできた、かつてはとても美しかったものが朽ち果てて、甘い腐臭を漂わせ、触れたそばからモロモロと崩れ落ちてしまいそうな世界。
さらにこの作品では、東洋の哲学の香りまで織り交ぜて、もう曼荼羅のような様相さえ呈しています。
某番組で某タレントが「小難しすぎる」というようなコメントを言っていたそうですが、
確かに一筋縄ではいかないインテリジェンスの漂う(ゆえに狂ってる)作品だけれども、アタマで理解しようとしないで、ただ感じることがこの作品のポイントではないでしょうか?
ただただ、埃にまみれた万華鏡のような煌く美しい世界を思いっきり堪能し、プチトリップできました。
それに…
パルナサスを誘惑する、“悪魔”役のトム・ウェイツがものすごーーく魅力的。
ただ悪いんじゃなく結構いいヤツだったりして、
「やっぱり悪魔がいてこそ、世界は面白くなるのねー」と納得してしまいました。
(きっとギリアムも悪魔のほうが好きなんだろうなあ、、、)
そういえば、ヒースの代役としてトム・クルーズも名乗りをあげたそうですが、
「故人をよく知る人だけに」という理由でギリアムは断ったそうですね。
ちょっとだけ、コリン・ファレル演じる偽善者の慈善家を
トム・クルーズで見たかったかも…と思いました。
夢みたいっ!
なんとなく気になったので思いつきで見てきました。 ヒース・レジャーがいなくなられて、本当に悲しい気持ちでいっぱいでしたがこの映画を見て彼は永遠だと再認しました。 この映画を完成させてくださって、携わった皆さんにお礼を言いたいです。 作品自体はイマイチかなとも思いますが、映像の世界が美しかったのでB+で。 ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウの4人の力が最大限表現されていたと思います。
よく分からなかった。
ヒース・レジャーの遺作ということで観に行ったのですが、よく分からない映画でした。 パルナサス一座でリリー以外のアントンなどがどうして一座に居るのか説明がありませんでしたし、なによりもタイトルにもなっている鏡について、ほとんど説明が無かったので、あの鏡がいったい何を目的にしてりのかさっぱりでした。 最後は多少救いがあったので、その点はまあ良かったといったところでしょうか。
世界感が良い
テリー・ギリアム監督作とあって摩訶不思議な世界が凄く楽しめた。出演陣も豪華で、亡きヒース・レジャーの友たちの友情で結ばれて作品が完成したことがとても素晴らしい。ヒース・レジャーよ永遠に。
不思議で不気味でわくわくする世界!!
あぁ、テリー・ギリアムだなあ! という。 見事な世界観。 作りこまれた、 大人のおとぎ話。 故ヒース・レジャーの遺作として 大きく宣伝されていますが、 この作品はこれとして大好きだけれど、 どうしても、気になってしまう 「ヒースが最後まで、トニーを演じていたとしたら…?」 まったく想像がつかないだけに気になってしまいます。 ストーリーはとても単純だけど とっても皮肉って見せていて わかった気になっているけど、 もしかしたら、なんか違っているかも。。。 という自信のなさですらなんだか心地よい気がして。 あと2回くらいは見て、 このなんだか気味の悪くて心地の良い不思議な世界に 浸ってしまいたい!と思っちゃいました
相変わらずテリ-ワ-ルドなぁ!!
テリ-監督の舞台挨拶を見に行きました。世界不思議展に行ったような気分になりした。幻想的でファンタステックでシニカルな願望の世界が、良く描かれていましたが、ラストにインパクトが欲しかったですね。
ヒースぅぅぅぅー!
ヒース・レジャーの遺作となってしまった本作品ですが、よかったー。本当にいい映画でした。難解とかいう前評判でしたが、これのどこが難解なのかがわかりません。世界でもっとも不幸な映画監督テリー・ギリアムの執念とヒースの意思を次いだ3人の俳優たちの熱意が化学反応を起こし、素晴らしい映画になりました。しかしながら、この映画をみて痛感したのが、やはりヒースの素晴らしさです。その演技力、存在感は唯一無二のものです。ジョニー・デップはタイ張ってますが、ジュード・ロウもコリン・ファレルもヒースに比べると見劣りしてしまいます。彼らにとってもかわいそうだと思いましたが、本当に惜しい人を亡くしました。さびしいです。
未来世紀ブラジルから大ファンなんですが、世界でもっとも不幸なテリー・ギリアムにもちょっぴり幸せが訪れてきたようで、前回、撮影中止まで追い込まれた「ドンキホーテを殺した男」に再度チャレンジ中だとか。がんばれー!
おかしな夢を見た気分。 パルナサス一座の奇妙な冒険。
なんでもギリシャ神話によると、かつて人間の残酷な所業に怒り狂った神ゼウスが、地上の人間を一掃しようと大洪水を起こした際、唯一、完全に沈み切らずにすんだのがパルナサス山だったそうな。 Dr.パルナサスという奇妙な名前の主人公は、カッコよく言えば天災ですら沈められない不屈の人物の象徴、マイナスに言えば悲惨な目にあっても決して懲りない人間の象徴に思える。 これまで数多の天災・人災に見舞われながら、呆れるほどの情熱の力で作品を生み出してきたギリアム監督らしいネーミングだ。 このDr.パルナサスが実に魅力的。 賭け事好きで酒浸りの薄汚いモーロクじいさんだが、娘を想う気持ちと諦めの悪さは超一級。 悪魔との最後の勝負に、非力な老人がチープなトリックひとつで挑む姿は感動的ですらある(卑怯なんかじゃない。それしか武器が無いんだ)。 ラストの引き際や、悪魔に向けた不敵な笑みにはシビれた。かっこよすぎるぜ、ジイさん。 Dr.パルナサス以外にも、チャーミングな悪魔やら口の悪い小人やら、この映画はキテレツだが魅力的なキャラでいっぱい。 ギリアムの映画ではいつも世間の除け者達に愛情が注がれている所が好きだ。どのキャラも欠点だらけで、おまけに善人ですら無いが、人間臭くて憎めない。 『ブラザーズ・グリム』から格段にCGの使い方が向上した映像も見もの。いつものエキセントリックさや毒は薄めだが、次から次に繰り広げられる夢の世界はカラフルで奇妙で可笑しくて俗っぽくて時々不気味で、ギリアムらしい皮肉っぽいユーモアに満ちている(ロシアンマフィアも震え上がる警官隊ダンスが最高に笑える)。 まるで何の脈絡もない夢をそのまま映像化したかのような不思議な作品。 何が何でも作品を作り上げてやるというスタッフ一同の情熱と試行錯誤が生んだ怪奇な快作だ。 最後に、ギリアム世界の住民としてバッチリ物語の中盤を引っ張ってみせたヒース・レジャー。つくづく惜しい役者さんを亡くしたと思う。素敵な遺作でした。
突き進むんだ~!ギリアム!
かなり独創的な映画だったけど、 オタマさんは十分に、この映画を満喫しました★ ギリアムワールド炸裂!!って感じだったねぇ~ 雰囲気がとってもオシャレだったよねぇ~ 摩訶不思議&奇想天外ばっかりで飽きない! 最後の最後の最後まで奇想天外 ちょっとビックリ&嬉しくなってニヤリ☆ でもちょっと残念だったのが、最近はCGが凄いから ちょっと比べちゃった所もあったな・・・。 まぁ~それはしょうがない事なんだけどね。 出演した俳優が豪華なんですが、 映画の全体の雰囲気のが大きかったな・・・ この映画を全部、ヒースが演じたバージョンも 見てみたかったですね残念です。 レンタルで出たら借りて、また見たいと思います♪
忙しい映画
感想を一言で述べるなら 『忙しい映画』ですね 自然にストーリーが 頭の中に入ってくるのでわなく 自分で整理しながらの 鑑賞が必要でした 次の展開を 想像する余裕もなく 次から次へと 物語は展開していくので 忙しい映画でした ただ物語の背景や ヒロインの女性は 可愛いらしく洋画好きにわ たまらない邦画にわない 洋画らしさが たくさんありました♪ 最後の演出わ 不思議感を残してくれる 新鮮なものでした(^ω^)
途中で死ぬな(涙)
ギリアム復活!! …とまでは行ってませんでしたが、 毎回ワタクシが期待する 「ブラジル」や、「バンデットQ」 の様な、大人が観て笑える ブラックなファンタジー と言った雰囲気が 近作の中では抜きん出ている様に 思えて良かったでした。 あと、 「あーたなら、CG使わんでも このくらいの映像撮れるっしょ?」 とも、思いました。 他の方々も申しておられますけれども、 故ヒースレジャーや、 デップ辺りの活躍を期待して 観に行ってる人は なんじゃこりゃ?と、 思うかもしれません。 個人的には もし、ヒースレジャーが生きていたら、 どんな話になっていたんだろうか? と、思いました。 観ていて特に、設定上 突っ込み所には気付きませんでしたが 力量で、完結に持って行った感が 無くも無いと言うか。 トニーの人物像を完全には 描ききれていないんじゃないかな。 と、言う感じがしました。 ヒースレジャーの死もそうだし。 急遽、変えなくてはならない 場面もあったのだろうし。 具体的に何がかは良く分かりませんが、 観終わって少し残念な気持ちになりました。 本当はもうちょい面白い話 だったのではないだろうか? と、思わせられました。 テリーギリアムと云う 非凡なイマジネーションの 持ち主には、 資金と時間と”幸運”をたっぷり使った ギリアム自信が心底満足する様な 至極贅沢な映画を拵えて欲しいです。
鏡の世界の描写のなかに、不思議さばかりでなく、人間の本性を問いかける深遠な真理を盛り込んでいる点が秀逸です。
ギリアム監督は、不思議な映像世界を描く監督としては、ティム・バートン監督に匹敵するのではないでしょうか。 鏡の世界の描写のなかに、不思議さばかりでなく、人間の本性を問いかける深遠な真理を盛り込んでいる点が秀逸です。監督のメッセージは、ある程度宗教的な素養が必要かも知れません。それが分かると、めくるめく魔的な映像に引き込まれていき「なんだCGだろ」という余計なことを考えず自然にのめり込んでいきます。 鏡の世界への案内役を務めるトニーを4人の人気俳優が演じる点でも、ストーリーの世界にはまり込んでしまうと、全然気にならないどころか、4人が同じ人に見えてくるのが不思議でした。まるで小地蔵とわが分身みたいです。同じ魂の片割れ同志ですが、小地蔵の方が、容姿など見かけがかっこいいのです(^^ゞ 脱線しましたが、このトニー役を演じていたヒース・ジャレットが、鏡の世界の部分の撮影を残して他界したため、苦肉の作としてこうなったわけです。4人で1つの配役という試みは、不思議世界の演出として、成功していると思います。「1つが多」と一体であるという発想は、極めて仏教的ですね。 そんなわけで、きてれつなストーリーにも、ツボが分かると不思議と違和感なく入れる作品でした。 本作は、現代のロンドンの街に馬車を組んで現れた大道芸人の摩訶不思議な見せ物小屋が舞台です。 口上を述べる曲芸師アントンの語りも不思議そのもの。舞台中央に置かれた大きな鏡をくぐれば未だかつてない幻想世界を見られるといい、それを操るのが1000年も生きている不老不死のパルナサス博士の未知なる力なんだと言うのです。 誤って鏡のなかに飛びこんだアントンが見たものは、飛び込んだ主の願望を実現した心の中の世界だったのです。 人によってはカラフルで天国的みたいなシュールな世界が広がると思いきや、一瞬で奈落の底に突き落とされたかのような地獄にも豹変します。 但し、この不思議世界に行くためには、パルナサス博士が禅定中でないと行けません。 オフの時飛び込んでも、鏡をすり抜けて向う側の通路にすり抜けるだけというのがユニークです。 どういう理屈でこの不思議世界が作られたのか。そのカギを握るのが悪魔のニックです。人をたらし込むことにおいて、なかなか愉快で知能的なのがニックの仕業。ニックの誘惑にのめり込んでしまったパルナサス博士は、最愛の娘ヴァレンテイナを賭け草に、ニックに優劣を競わさせられていたのでした。 なんでそんな馬鹿な賭けをすることになったのでしょうか。 それは遠い昔、山奥でこの世界の真理を伝承する老師として、弟子達を導いていたパルナサス博士を惑わすために訪れたニックの誘惑にまんまと乗せられてしまったからです。 その誘惑とは、永遠の生命でした。それと引き替えに、パルナサス博士は還俗します。そしてひとりの少女を見初めてしまい、またまたニックと取引。若返りして少女を妻帯することの代償しとして、約束したのが娘を差し出すことだったのです。 お釈迦さまは、悪魔の五感の誘惑を尽く喝破して退けたのに、パルナサス博士はなんと導師としては、精神力や智慧がひ弱なものだったのでしょう。その後の苦難の人生に、不老不死とは、この世の牢獄につながれた「苦」そのものであることを、パルナサス博士は痛感するのですね。 Dr.パルナサスの鏡も実はニックの仕掛けた人間の欲望を煽るための仕掛けなのかも知れません。鏡の世界には、飛び込んだ本人の願望が忠実に再現されます。そして、その奥には決まって、欲望の道か、節度ある道かの選択が待ち受けています。 ニックが提案した掛けとは、鏡に飛び込んだ人が、どっちを選択するかの数を競う物であったのです。 またニックの仕掛けとして、送り込まれたのがトニーでした。当初記憶を失っていたトニーは、パルナサスの一座に拾われ、才能を発揮。一座に繁栄をもたらします。 しかし、彼にはマフィアに追われるのも当然のような偽善者としての顔を持っていました。そうとも知らずにトニーに惹かれていくヴァレンテイナ。 彼女に好意を寄せる誠実なアントンと上辺はかっこいいイケメンのトニーとどっちを選択するか。これがニックの仕掛けた賭のラスト・アンサーだったのです。 人生とは、選択の連続。あなた様も実はニックの仕掛けた罠に引っかかっているかも知れませんぞぉ!楽な方へささやきかける声のなかにね。
今ひとつ
ヒースの遺作という事もあって観てみました。 この監督の作品はイマイチ意味が分からない。 自分の理解力が足らないのかもしれないけど、何も伝わって来ないんだよなぁ… ヒースは良い味出してたし、他の3人も良く対応していたように感じたんだけど、ストーリーが分からなかった。DVDが出たら、また観てみます。
控えめなギリアム。
比べてどうのというのもなんだけど^^;
これと「アバター」を同列ファンタジーに捉えては
絶対にいけない作品だと思う(って、いないか?普通)
往年のギリアム(パイソン時代)の活躍を期待すると
大いに肩透かしを食わされるけど(お楽しみも多いが)
彼の独特なブラックセンスに慣らされていない人でも
普通に観られる作品だったような気がする。
そして、彼の作品だからどうの~というよりも^^;
ヒースの遺作で、さらにジョニデが出ているから!って
いう鑑賞パターンがいちばん多いような気がする作品。
いや、映画なんて元々そんなものですから(爆)
良かったね~ギリアム監督v完成に漕ぎつけて。。と
そんな安堵感に満ち満ちた作品ではある。
映像イマジネーションは相変らず見事だった。
シュールな展開は影を潜め、所々におぉ♪と思わせる
ブラックな味わいを散りばめてくれていたが、
なんだか私は主役のヒース(&3人)、C・プラマーよりも、
ヴァレンティナ、パーシー、Mr.ニックの脇キャラの方が
面白くて、ずいぶん的を得たことを言うじゃん(爆)なんて
感心しながら観ていた。
新星L・コールはどう見ても美人には見えなかったが^^;
堂々たる演技で丸い顔のことなど忘れさせてくれた。
T・ウェイツはダミ声が最高、ミニ・ミー(爆)は台詞がイイ。
もちろん鏡の中のヒース役3人も魅力的だったし、
思った以上に出番があり、印象的だったヒースも巧い。
人間の二面性を巧みに演じ分けていたと思う。
しかし、お話そのものに魅力があるかというと
そうでもなく^^;かなり観る人を選ぶ作品になっている。
あ、ギリアム作品はいつもそうだけど(爆)
(オバちゃんと、くそガキのシーンはけっこう好きかも^^;)
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