ダークナイトのレビュー・感想・評価
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ダークナイト 暗黒の騎士
自ら運命を自ら選択する
ゴッサムの秩序を守る、
暗黒の騎士 バッドマンになることを決意する。、
そして、ゴッサムシティを守っていく暗黒の騎士として悪と戦う。
最高
登場人物、ストーリー、映像、音楽、そして、すべての役に本当にぴったりハマった俳優陣。どれをとっても本当に最高です。
俳優陣の名演技と魅力的な役がこんなにもお互いの存在をミックスアップしてる作品なかなかないですよ。
これが不殺の、そして、闇の騎士、ダークナイト・バットマンなんですねぇ。かっちょええ。
この作品を観る前に「バットマン・ビギンズ」を観ることをオススメします。
この作品が何倍もおもしろくなりますよ。
役者はここまで役になりきれるものなのか
自ブログより抜粋で(ほぼ全文)
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もともと『バットマン』シリーズは観てなくて、シリーズ前作の『バットマン ビギンズ』も未見のため、本作も観賞予定から外れていたんだけど、あまりに世間の評判がいいので急遽観賞。
が、期待が大きすぎたか、「確かによくできてるけど、そんなに騒ぐほど?」ってのが初見の感想だった。
とりあえず評判のジョーカー役、ヒース・レジャーの鬼気迫る演技は絶賛も頷ける素晴らしいものだけど、他の主要キャラが霞んでしまっているのは演出的な片手落ちだろう。
表裏一体であるバットマン対ジョーカーという構図は過剰なほどに描かれるのに、映画の展開的にキモとなるデントの変貌はさらりと流しすぎで、明らかに手薄な演出。
良くいえば息つく暇もないアップテンポな展開は流暢だが、あまりの展開の早さから総じてメリハリに欠いており、注目すべき点が散漫になってしまっていないか。
そんな釈然としない印象の初見で、どうしても腑に落ちない点もあったために再度観賞した。
さすがに二回目ともなると、よくわかっていなかった部分も合点がいくようになり、全体像をより把握できて作品に対する心象もある程度挽回した。
しかしそれは、やはり早すぎる展開が物語をわかりにくくしてしまっていることの証明でもあろう。
もちろん、わかりづらかったのは筆者が前作を観ていないからという理由もあろうが、タイトルからあえて「バットマン」の文字を抜いた以上、続編としてだけでなく、単独の映画として観ても観賞に堪えうる内容にすべきだと考えるし、実際、今作の内容は前作を知らなくても観られるようにはなっているのだが。
また、これだけ早い展開をさせながら2時間半超えという長尺も気になる。平たくいえば詰め込みすぎ。
決して無駄なシーンがダラダラ続くというたちの悪いものではないが、あれもこれもと詰め込むだけじゃなく、もっとそぎ落として物語に緩急つけるべきじゃないか。
展開が早すぎるのも、その辺を整理仕切れなくて必要以上にテンポを上げることでなんとか尺の帳尻を合わせたというふうにすら思えてくる。
そういう作品としてのマイナス面はあるのだが、やはりすでに故人となってしまったヒース・レジャーの怪演だけは絶賛せざるをえない。
彼の演じるジョーカーを見ていると、人はここまで極悪非道になれるものなのかという恐怖を感じると同時に、役者はここまで役になりきれるものなのかという驚きが湧き起こる。
最後に付け加えると、劇中には時折911事件を彷彿とさせるシーンも垣間見られ、歴史あるヒーロー・コミックを原作としながら、現代を色濃く反映させた考えさせられる骨太な作品へ昇華させた監督の手腕は高く評価できる。
二度の観賞で世間の評価が高いのも頷けた。
もしや、自分がこの映画の展開の早さについていけないのは歳のせいかも。と、ふと考えてしまった。
いやはやなんとも怖い映画である。
この悪を、誰も止められない!
正義のバットマンは、悩み苦しむ。
守るべきものを守れなかった。
自分が存在するから、悪が蔓延してしまったと。
そして、殺人はしないという信念をもっているので、
ジョーカーを殺すことができない。
悪のジョーカーは、笑い楽しむ。
何も怖いものがないから。
そして人間の誰もが持っている悪の部分に、
するすると入ってきて利用する。
正義と悪、どっちが魅力的か?
クリストファー・ノーランは、
とんでもないアメコミ映画の傑作を作った。
哲学的だけど、
エンターテイメントとしても楽しめる。
バットポッドの場面とかね。
注目の故・ヒース・レジャーは、
「時計じかけのオレンジ」のアレックスや、
シド・ヴィシャスを参考にして、
今回のジョーカーを演じたらしい。
ただし、
レイチェル役が、ババアすぎる…
ジョーカーって口裂け男だっけ?
洋画にはついつい過大な期待をしてしまいます。
この映画もそうでした。
いまひとつ、盛り上がりに欠けていて、いろいろなシーンもお金をかけているんでしょうが・・・・
ちょっとおじさんは楽しめませんでした。
ジョーカーって口裂け男だっけ?
日本人的には「闇夜」のギミックが追加!
鑑賞するまで原題に気づかず「ダークナイト」を
単に「闇夜」と解釈していましたが、ある意味「闇夜」で正解でした!
シリーズ初期の若干コミカルなタッチとは違い、
人間の心に潜むダークな部分が映像の随所に込められていて
救いようがないくらいの絶望的な闇。
各名優の演技力もさることながら、脚本が素晴らしく感じた。
次回作が楽しみではあるが、本作品を超えることができるだろうか。
『「大丈夫だ」とウソをつけ』
すっげーよ
久しぶりに、映画を堪能した。ジョーカーの演技力。凄いです。バットマンってもっと、アニメチックかなと思っていたけど、映画として見れるんですね。今まで、食わず嫌いと一緒で「タイトル」だけで敬遠していました。ごめんなさい。この映画に出てくるキャラクターの迫力は最高です。見るものを釘付けにしていく。
満足できる作品
ビギンズを見たのは、ダークナイトの予告編を見てからでした。
人を引きつけるなにかがあった予告編でした。もともとアメコミヒーローが好きだったってこともあるのかもしれませんが。。
本作品を観終わって感じたのは、満腹感に似た満足感でした。
とにかく内容が濃く、暗いストーリーの中にあるかっこよさとジョーカーやゴードン警部補などバットマンを取り巻く人々の演技が作品にのめりこませてくれました。
ストーリーも難しそうで、実は単純でした。それがまたよかったのかもしれません。
これは是非是非おすすめです。
時代の空気感と合っている
上手く言えないけど、陰鬱な時代の空気感と作風、内容がマッチしていると感じたなあ。
私も暗い性格なのでしょうか、観ていて青白く興奮できました。
この、空気感とか自分の性情に響く作品ということになると、なかなか難しい領域に入りますね。鑑賞後ピンと来なかった人も多い様に思いますよ。でも、それは普通の反応なのではないのでしょうかね。私には、観て、浸れる作品でした。なかなか、観て浸れる作品って少ない様な気がします。
正義や悪について考えさせられる
冒頭の銀行強盗シーンからはじまってアクションシーンの迫力にまずは圧倒されました。財力と力で正義を実現するバットマンの立場と自己矛盾、正義を実現するために愛する者を奪われ悪に転化する検察官の存在で実感できる悪と正義の境界線のもろさ、悪の為の悪を純粋に追い求めるジョーカーの人間の理解を超えた存在感など、考えさせられるポイントが山積みのずっしり重い映画でした。一瞬たりとも目が離せない傑作だと思います。
歴代二位の実力は
バットマンがティムバートンの手によって生まれたのが1989年、それからシリーズ化され2000年までが第1章とするならば、2005年のバットマンビギンズからが2章になる。その第2章の二部作がダークナイトであり、過去のシリーズ史上最高傑作の出来栄えになった。
どこの評論でも言われてるがjokerのヒースレジャーが抜群の演技力で主役を凌駕している。どんな善人でも悪の心がありそれを利用して悪を重ねていく。バットマンの思考の上を常にいき、最高の悪jokerを完成させた。素晴らしい。米国で公開しタイタニックに迫る興行収入を叩き出し、日本でも大ヒットを期待されたが日本では見事にコケた、何故?これだけの素晴らしい作品が日本ではヒットしないのか。不思議である。
冒頭からラストまでまばたき出来ない、一瞬でも見逃せない、今年イチの最高傑作です。見終わった後も考えさせてくれる作品でした。是非とも!!
タイトルが良い
バットマンでなくジョーカーの映画。
タイトルにBATMANと入らないのもうなずけました。
アメコミヒーローには深い苦悩がつきものですが、その中でも闇の深いバットマン。
単純な勧善懲悪とは程遠いストーリー深いストーリーが良かった。
同じ監督の前作もよかったので、期待はしていましたが、すべての点で予想を上回るできでした。
作られるであろう次回作にヒース・レジャーのジョーカー再登場の可能性がもうないのが残念です。合掌。
2008年で最高の映画!!
予想を遥かに上回るできでした。
特に期待もせずに見に行きましたが、
まさかこれほどまでにしっかりした内容だったとは、ビックリです。
派手なアクションと、珍しい乗り物&機械が見れればOKと思っていました。
で、それは満たされました。
意外だったのは、
ジョーカーが異常なまでに冷静で、
他の人たちを嘲笑う様が滑稽でもあり、また悲しくもあり、
妙なリアルさを感じました。
船で爆弾のスイッチをお互い押さなかったシーンは、
人間に希望が持てました。
すごく好きなシーンです。
ラストのバットマンが自ら汚名を被ろうとするシーンも良いですね。
単純なアメコミものだと思っていたら、
こんなにも奥深い作品だったとは、、、。
素晴らしいです!!
時間の長さを感じさせない、
あっと言う間の152分、最高でした!!
是非、続編が見たいです。
パーフェクトです
とにかく興奮!映像もストーリーも完璧“パーフェクト”!!!
バットマンを見つつもジョーカーに感情移入してしまうビックリでした。
新しいテレビを購入されたなら、DVDで暗い映像表現を楽しむのも良いです。
サラウンドだってシコタマ楽しめるハズ!発売されたならDVDの購入オススメ
哀しきかな、人間の性よ。
友達が大絶賛していた&各種レビューで絶大な評価を得ているということで、観に行きました。
僕自身、バットマンシリーズも、アメコミ映画も観ていなく…
そもそもアクション映画をほとんど観ないタチで。
正直この作品、僕には合いませんでした。
ヒーローものに興味がないって言ってしまえばそれまでなのですが、
それでもわざわざ興味を持って観に行ってみたのですが、どうにも駄目でした。
まさに「肌に合わなかった」という。
何が惡いとかではなくて、とにかく観ていて面白さを見いだせませんでした。
こんなにも多くの人が絶賛している作品なのに楽しめなかった自分にショックでした。
どんなに多くの人が感動しても、それに感動しない人もいる、十人十色、、、という人間の哀しい性さえ感じました。
ファンの皆様、映画の平均点を下げてしまって申し訳ないです。
やはり映画は直感にビビっとキタ作品を観るに限ります。
グラグラ、グヮングヮン、ほ~ら、またオチタ。
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バットマン&ハービー・デント&ジョーカー
ブルース・ウェイン&ハービー・デント&レイチェル・ドーズ
2つのトライアングルを何者なのか、何が出来るのか、
全く分からない過去のない男ジョーカーが、己の信念に基づき、
ただただ破壊し、楽しむために、周辺を巻き込み、自分を巻き込み、
ゴッサム・シティごと、グラグラと、グヮングヮンと、揺さぶり、
弱みのある人間をことごとく突き落とす。
バットマン(クリスチャン・ベイル)と
ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)はお互いを信頼し、
日々起こる犯罪にゴッサム・シティで立ち向かっていた。
そんな中に、突如としてジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る
白塗りの顔で、口の裂けた正体不明の男が暗躍し始め、
バットマンたちを嘲笑うかのように、
楽しむように凶悪事件を次々と起こしていく。
正義感に燃える新しく赴任した
地方検事の“光の騎士”ことハービー・デント(アーロン・エッカート)は、
バットマンたちと協力し犯罪撲滅を強引に進める。
街を混乱に陥れるジョーカーはそれでも手を緩めることはなく、
策略を練りバットマンたちを窮地に追い込んでいく。
バットマンが正体を明かさなければ、毎日市民を殺す、と。
最後まで書くけど、ネタバレはないかな。
冒頭の銀行強盗で、今作のジョーカーがどれくらいクレージーなのか、
何を楽しもうとしてるのかを見せる。
ジョーカー役のヒース・レジャーは登場シーンの後姿からオーラが凄く、
ジョーカーが作品中で人々を震え上がらせるように、
劇場内の空気も完全に変えていた。
一杯ではない劇場を、この時期だとリピーターも居るであろう劇場を、
緊張感のある凍りつくような空気で満たしてくれる。
全身から極端な異常性と、徹底的な破壊性を感じさせ、にたにたと笑い、
クチャクチャと音を立てて食べ、こちらの神経を逆撫でし、
笑顔に含まれる邪な部分と、楽しんでいる部分。
その楽しんでいる様子が、想像していた以上に恐ろしく、素晴らしい。
撮り終えた作品はコレが最後というのは、ホントに惜しい。
今年観た作品の中で、ゼア・ウィル・ビー・ブラッドの
ダニエル・プレーンビュー役ダニエル・デイ=ルイスと、
ノーカントリーのシガー役ハビエル・バルデムと共に、
アカデミー賞よりも先に3大強烈キャラクター賞を僕から贈ります。
アカデミー賞ノミネートされるのかな、獲れるといいな。
マホーン捜査官
(byプリズン・ブレイク シーズン2(ウィリアム・フィクナー))の
強気な態度からのアホ面も楽しい。
こんな何気ない会話に伏線を張っていたのか。全く覚えてなかったよ。
偽バットマン登場。
他の派手なシーンは最高なんだけど、バットマンが生身の人間だとしても、
格闘シーンは同じリアル志向のポール・グリーングラスに撮ってもらえ、
と相変わらず思わないでもない。
スケアクロウ役のキリアン・マーフィーはいい味出してます。
アルフレッド・ペニーワース(マイケル・ケイン)と
ルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)との会話は
相変わらずお洒落で和ませてくれる。
特にマイケル・ケインはクリスチャン・ベイルとの対比が絶妙なのか、
多くない出演時間でも前作同様に、いい感じに印象に残る。
好演俳優こと顎われアーロン・エッカートは
登場シーンからアーロン・エッカートなんだけど、作品にマッチしていて、
後での演技もアメコミらしく作品に嵌まっていて、素晴らしい。
それだけに僕は上映時間がもっと長くてもよかった。2部作でもよかった。
前作のケイティ・ホームズからレイチェル・ドーズ役になった
マギー・ギレンホールは同路線の素直なバトンタッチか。
でも、アメコミヒーローモノってどうしてヒロインがこうなんだろう。
個人的にはケイティ・ホームズの方がよかったかな。
ジェームズ・ゴードン警部補役のゲイリー・オールドマンは
前作同様お前はホントにゲイリー・オールドマンか?と思ってしまう。
ゴードンとゴードンの家族はこの作品に重要な存在だよな。
クリスチャン・ベイルは
ブルース・ウェインでのプレイボーイを装う姿の方が、
バットマンとして苦しんでいる姿よりも、
思い出されるのはどうしてだろう。
あんなに侍らしても、やっぱりそれでも、レイチェルなんだなぁ。
HA HA HA HA HA もうこのジョーカーの笑い声が耳について離れません。
さすが プレステージ の監督だ、
ジョーカーの鉛筆消しのマジックが最高です。
ジョーカーの口の傷の作り話は、やはり全て嘘なのであろうか。
全てが嘘ではなく本当の部分もあったりするのであろうか。
香港での飛行シーンから、脱出シーン、そして贈り物の一連も好きだ。
ジョーカーからの贈り物にはマジでビックリしてしまった。
あぁ一瞬だが素顔のジョーカーにも恐怖を感じる。
正体明かしにもビックリだよ。
カーチェイスでのバズーカ、ズドーンの派手さもいい。
バットモービルの突進、身を犠牲にしてのジャンプ、泣けるよ。
邪魔な物を破壊して、トレーラーごと破壊も出来るだろうに、
あくまで殺すようなことはしない。
そして、バットポッドの登場シーンに、
元子供の男の子としては最高に痺れてしまう。
そんな部分をクスグル所も忘れないのがいいよな。
その緊迫の展開に挟まる、おっさんだったり、子供だったりも、いい。
徹底的にダークだけど、お洒落な会話だったり、
挟まる一般市民のマヌケ面だったり、
それがあるからこそジョーカーの強烈さなどが更に際立つんだろうね。
つんのめりトレーラー大回転からの、バットポッドの止まり方、最高。
バイクじゃないけど、チャリでも帰りながらウズウズしちゃう。
いや、出来ないから。
ヤレと言うジョーカー、出来るのかバットマン、やっぱり・・・。
その時のクリスチャン・ベイルの叫びはよかったな。
おお復活!!ああ何故そっちなんだよ。
観てない人にはサッパリ分からなくなってきました。
そして、映像的にも、美術的にも、衣装やメイクにも、
妥協のない素晴らしい出来なのに、
ゴッサム・シティの空気感なども素晴らしいのに、
ここでのあの人の負傷シーンだけは、
何かちょっと変じゃなかったでしょうか。
何故あそこはあれでよしとしたのか分からない。
ジョーカーさんの思惑通りばっかりだよなぁ。
ホントに手のひらの上でコロコロ、コロコロと転がされてるよな。面白い。
あぁ手紙の内容が、悲しすぎるよ。
トゥー・フェイス!!
カオス、カオス。
カオスを作り、カオスを説明し、カオスに引きずり込む。
またも身を犠牲にしての突進。もうたまらんわ。
爆破シーンの派手さも、豪快さも、タイミングも抜群で完璧。絶妙。
ジョーカーさんのコスプレも嬉々としてる様子も最高。
ここまでやるのかという所までいっちゃうバットマン。
それもこれも、ジョーカーさんのせいであり、バットマンのせい。
一般市民たちに、選択を迫り、まだまだ楽しむジョーカーさん。
もう、どうにでもしてくれ。
ピエロ、ピエロ、見た目は重要?と楽しむジョーカーさん。
もう、映像も忙しいし、訳が分からなくなってきました。でも、楽しい。
市民たちのカッコいい選択。ちょっとカッコよすぎるか。
ヒーローモノだしね。
いや傷の話はもういいから、どうせ嘘でしょ?ここできたよビューン。
と思ったら、狙いはまだあるよ~んと、あ~あ、もう引き戻せないよな。
真実を知らせることも、知ることもないんだね。いや~悲しすぎるよ。
ダークナイト誕生!!
でもジョーカーは言うだろう“WHY SO SERIOUS?”と。
手紙でそんなことをするなぁーッ!!
濃すぎ・・・とにかく濃すぎ・・・。
2時間半でこのぎゅうぎゅう詰め感・・・緩急つけてる時間的余裕がなくて、とにかく「急」ばっかり。全編異様な緊張感でみなぎりまくってました。
じゃあ感想を箇条書きで。
・冒頭から銀行の支配人?役でウィリアム・フィクナーキター!!!!!この人大好き。意味ありげな登場→めちゃめちゃカッコええ活躍→でも一瞬で退場。しかも退場の仕方ギャグだし・・・残念。
・いたるところで言われ切ってることだけどヒース・レジャーのジョーカーすごすぎ。でも、ジョーカー単体で観るとものすげえな!って思うんだけど、あまりにすごすぎて他の役者が霞みまくり、全体的な調和が取れてないと思った。役者の仕事は個人プレーじゃなくてハーモニーだと思うので、もうちょっと抑えるか、もしくは他の役者がもっとテンション上げまくるべきだったのではないかと。
・意識的に事前情報カットしていてよかった。ハービー・デントがトゥー・フェイス化するのは次の映画だと思ってたもんで、彼の顔半分がガソリンに浸かったとき「うお、この映画でやっちゃうのかよ!」と素直に驚けた。
・僕はマシュー・マコナヘイとかオーウェン・ウィルソンとかみたいな、アメリカンイケメンの典型みたいな顔の人は大好物なので、アーロン・エッカートも大好き。でも『ダークナイト』では、前述のとおり全役者がヒース・レジャーに食い尽くされてるので、見た目的にもインパクト大な悪役なのに影が薄く残念・・・。トゥー・フェイス化した後の、デントの掘り下げが半端だったように感じた。
・そういえばバットマン出てたっけ?っていうくらいバットマンが印象に残らない。物語を動かすのは「バットマン」じゃなくて「ブルース・ウェイン」だった。「バットマン」は単なる実力行使担当で、「ブルース・ウェイン」のカワイソな境遇と悩みが大フィーチャーされてました。ていうかこの映画、確かにアクションシーンはド派手なんだけど、鑑賞後に印象に残ってるのはドラマパートばっかりなんだよね。
・レイチェルの手紙の下りは、見ている当方の心がバキバキに折られまくりました。「やめろー!!やめてくれー!!手紙でそんなこと言うなぁー!!!」と思いながら観てた。個人的にはこのエピソードがこの映画の中で一番痛い。「やるべきことの大きすぎる人間」に着いて行く気持ちになれない人間の自分可愛さと辛さよ・・・、「理解者に恵まれない人間」の堪え難き孤独感と自分勝手さよ・・・。
・音楽にブンブンサテライツが使われてた。
まぁそんな感じ。
確かにすごい映画だとは思うんだけど・・・僕的にはあまりのめり込めなかったなぁ。
たぶん、ジョーカー絡みのエピソードに、リアリティを感じなかったせいじゃないかと思う。
いや、ブルースやハービーに対する心理的な揺さぶりとか、そういう意味でのリアリティは感じたけど、「実力行使編」に、さっぱりリアリティがなくない?
どうやって病院やフェリーに爆薬仕掛けたんだよ、とか、どうやってマフィアの集会場まで単騎で乗り込めたんだよ、とか、あれだけのことをするには相当金が必要だろ、燃やしてる場合じゃないだろ、とか。あんな人間に手下をまとめる能力があるわけない、でもそれなりの組織があるらしい。ていうことは切れ者の参謀役がいなきゃおかしいのに、そんな奴影さえ出てこない。とか。
あ、あとさ、『バットマン・ビギンズ』のラストで、ジョーカーは「殺人の前科がある」とか言ってなかったっけ?前科っていうことは有罪になってる(=身元が割れてる)っていうことだよね?なのに今回留置場に入れられたジョーカーのことを、「身元の分かるものは一切ない」とか言ってて、その辺も「?」だった。
まぁジョーカーの「生活感」を、意図的に排除して描いてるんだろうっていうのはわかるんだけど、そこがあんまり好きになれなかった。
でももう一回観たいわ。
たぶんもっかい観ないと理解しきれんと思うし。
(今年の夏は「もう一回観たい」と思う映画が多い。これはいいことだと思う。ナイス2008年夏。)
だからこれは、あくまで「一回しか観てない僕」の感想っていうことで。
とりあえず、手紙のエピソードが心に痛すぎ。
心臓に鉄パイプ突き刺されて夜の砂漠に置き去りにされたような気分になる。
そんな映画。
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