ダークナイトのレビュー・感想・評価
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素晴らしいアクション映画
文句のつけようのない大傑作!
息つくひまもないような怒涛の展開が2時間半ずっと続き、その間ずっと手に汗をかきながら緊張しっぱなしでした。次回作も楽しみです。
アクション映画はもともと好きなのですが、これほどストーリーもしっかり楽しめて観おわった後に考えさせられる作品は多くはないように思います。
暗黒の騎士
観終わって、いや作品のところどころで鳥肌が立った。
脚本、役者、映像のどれもが素晴らしい。
ゴッサムシティを救うためにバットマンとなったが、そのためにジョーカーのような悪を生んでしまい、さらには悪に真正面から立ち向かうデントのような本当のヒーローも現れ悩むバットマン。
一体どうすればゴッサムは救えるのか?
言うまでもなくヒース・レジャーの演技は素晴らしかった。
テンポが早い上、長い尺もあり鑑賞後は疲れるかもしれないが、それを凌ぐ充実感が得られるだろう。
あらかじめ「バットマン・ビギンズ」を観ておくことをお勧めする。
「ダークナイト・ライジング」公開まで後2ヶ月半
「バットマン」シリーズは、ティム・バートン版は、バートンらしいユーモア&ダークな世界観で描かれ、結構好き。
ところがジョエル・シュマッチャー版は、「フォーエヴァー」は娯楽アクションとしてまあ楽しめたが、次の駄作はもう開いた口が塞がらなかった。
そしてクリストファー・ノーラン版。
真摯な作風でバットマンを見事に蘇らし、アメコミ映画の固定概念をも覆した。
この「ダークナイト」、ヒース・レジャーの演技ばかり注目されるが(勿論何の異論も無い圧倒的存在感なのだが)、それと同等にクリストファー・ノーランの演出が抜群に素晴らしい。
社会派のようなシリアスな人間ドラマ、重厚感たっぷりの犯罪サスペンス、リアリティを出したアクション…先も言ったが、それらがアメコミの固定概念を覆した。
もう一つ固定概念を覆したのが、テーマ。
決してクリーンではない闇のヒーロー、バットマンの前に悪の化身とも言えるジョーカーが現れ、挑戦状を叩きつける。悪とは?善とは?バットマンのモラルが揺さぶられる。
また、ヒーローの存在意義。本当にヒーローは必要なのか?映画はバットマンに観客に問いかける。
見た後これほど考えたアメコミ映画は無かった。
いや、アメコミ映画でなくとも、このレベルの映画はそうお目にかかれない。
そんな「ダークナイト」の続編「ダークナイト・ライジング」の公開まで後2ヶ月半。
次は、どんな衝撃を見せてくれるのだろう。
子供が喜びそうな映画ですね
映像は一級品だと思うが、内容は凡庸。長いだけで、一回見れば十分なレベル。ノーランは長い。長くすればいいって問題ではないんだけどな……
文句なしに、巨額製作のB級アクション。上質なアクションではなく、子供向け映画。大人向けではない。
でかいバイクしか記憶にございません笑
ブルーレイ希望
クレイジー
バットマンの敵役、ジョーカー。
ヒース・レジャーまさしく怪演です。今後の演技に期待できる、と書こうとしたら
次回作の撮影途中でお亡くなりになっていたのですね・・・
残念です。
笑いながら落ちて行くところ、笑いながら人を切り裂くところ、笑いながら爆破するところ、
顔はピエロのようなメイクで不気味なのですが
妙に愛嬌がある仕草をするので、大好きです。
本当に残念です。
リアリティが強いアクションでした。
有り得ないだろうというエフェクトや超絶アクションもなく、地味っちゃあ地味ですが
現実に近い「バッドマンが本当にいる」世界のように思えて好印象。
クライム系映画に近い演出。
画の地味さをカバーするジョーカーのクレイジーさが効いてます。
一度は見てみるべき。
今さらですが…
劇場公開時に鑑賞しましたが、あの面白さはヒースが亡くなってからの公開だったし、まわりの盛り上がりにつられていただけかも、と思い批評を控えていました。
で公開から約3年経ちますが、やっぱりあの面白さ興奮は本物でした。
アメコミとは思えない重厚な人物設定に、これでもかとつぎ込まれる演技力抜群の役者達。インセプションの批評にも書きましたが、ハンスジマーのスコアも超一級。
映画ならではの興奮と感動を味わえる作品です。
映画ってエンディングはもちろん、オープニングも重要だと思いますが、この作品のオープニングでは、端的にジョーカーという人物像を描きストーリーに一気に引き込んでくれるし、エンディングではダークナイト=バットマンってところを超クールに描いています。
と次回作ライジングのハードルはかなり上がってますが、ノーラン監督の手腕に今から期待「大」です!
大絶賛される訳だ
もう10回ほど見たかもしれませんね・・・笑。
これは見るたびに鳥肌が立ちます。
最初は[バットマン・ビギンズ]を見ずに見てしまったんですが何が何だかであまり理解することができなかったんですが(見た時が小6だったからかもしれませんが)バットマン・ビギンズをみて見るととても面白いですね。
バットマンvsジョーカーvsトゥーフェイスの三つ巴で物語が展開していくんですが、とにかくジョーカーを演じるヒース・レジャーがすごい!
まれに見る悪役ですね。ジョーカーが主役でもよかったんじゃ・・・
こんなこと書いてると(また見てみようか・・・)なんて思っちゃいます。
それだけすごいってことです!笑
これは子供でも大人でも楽しめる超大作だと思います。
誰にでも勧めることのできる1作です。
ヒース・レジャーの狂気
近年、稀にみる悲運な出来事に遭遇した映画といえばこれだろう。悪役ジョーカー役のヒース・レジャーが映画公開直後に薬物中毒によって死亡。主役バットマン役のクリスチャン・ベールがこれまた公開直後に姉への暴行容疑で逮捕。さらにバットマンを補佐するフォックス役のモーガン・フリーマンが不倫相手と交通事故に遭うなど、まるで呪われた映画状態だ。
それでもヒース・レジャーはアカデミー助演男優賞を死去後に獲得し、興行収入も鰻登りに上昇。現在、『アバター』、『タイタニック』に次ぐ3位に位置している。
のっけからヒース・レージャが演じるジョーカーの狂気に圧倒される。そして、ダークナイト(黒い騎士)であるバットマンと、善良な検察官(アーロン・エッカート)である白い騎士との対立。そして重要人物の死。スリリングな展開が観客を包み込む。
バットマンの続編『ダークナイト・ライジング』はこの夏公開だ。これにはキャット・ウーマン役でアン・ハサウェイが出演する。
ザ ダークナイト
文句なしの最高傑作
何度でも観れる数少ない作品
ゴッサムシティ(シカゴ)に史上最強の宿敵ジョーカーが出現し,バットマンは彼の悪事を阻止しようと奮闘します。
注目ははっきり言って全てですね。クリスチャン ベイルをはじめとする豪華俳優陣の演技、派手なアクションシーン、監督の采配、脚本、カメラワーク等全てにおいて超一流です。その中でも特に注目なのはヒース レジャー演じるジョーカーとアーロン エックハート演じるハーヴィー デントです。
本作のジョーカーはティム バートン版「バットマン」のジャック ニコルソンと比べ物にならないほど“残虐で面白い“キャラとなっています。特にあの病院でのシーンで彼があの格好で登場した時、演じているのがヒースだと思うとゾクゾクっときました。「チョコレート」や「ブロークバック マウンテン」等,今まで男臭い役が多かった彼ですが、今回は別次元の演技を魅せていて、オスカー候補になるのは間違いなさそうです。
しかし、個人的に気に入っているのはアーロン エックハートの演技です。「幸せのレシピ」「ザ コア」さらには「ブラックダリア」等、今まで冷静沈着な役が多かったのですが、この2時間半での彼が演じているキャラの変化は素晴らしいとしか言いようがなく、アーロンの本当の実力を観た気がします。
アクションシーンについて言えば中盤での激突シーンやある建物の爆破シーン等ものすごい迫力があり、アクション映画が大好きな方には本当に堪らない事でしょう!IMAX方式で観られる方が本当に羨ましいです。
ただし、この作品は展開が速いのも特徴で一瞬でも油断するとわけがわからなくなるのも事実です。しかし、これほどまでに清々しい気分で映画館を後にしたのは何年かぶりで日本でも公開されたら大ヒットどころか、超ロングランヒットになるでしょう!私も久しぶりに5回くらい観たい作品に出会ってしまいました。本当に心の底からオススメします。
文句なし
借りてきたDVDを朝起きてから観ましたがこれだけは言える、これは寝起きに観るものでない。短編ドラマを3本観るぐらいの内容と役の感情を上手く突いた演出により、非常に中身が密な作品となっている。観終わった後の満足感と後に考えさせられる感覚は初めてかも知れない。
最高
登場人物、ストーリー、映像、音楽、そして、すべての役に本当にぴったりハマった俳優陣。どれをとっても本当に最高です。
俳優陣の名演技と魅力的な役がこんなにもお互いの存在をミックスアップしてる作品なかなかないですよ。
これが不殺の、そして、闇の騎士、ダークナイト・バットマンなんですねぇ。かっちょええ。
この作品を観る前に「バットマン・ビギンズ」を観ることをオススメします。
この作品が何倍もおもしろくなりますよ。
役者はここまで役になりきれるものなのか
自ブログより抜粋で(ほぼ全文)
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もともと『バットマン』シリーズは観てなくて、シリーズ前作の『バットマン ビギンズ』も未見のため、本作も観賞予定から外れていたんだけど、あまりに世間の評判がいいので急遽観賞。
が、期待が大きすぎたか、「確かによくできてるけど、そんなに騒ぐほど?」ってのが初見の感想だった。
とりあえず評判のジョーカー役、ヒース・レジャーの鬼気迫る演技は絶賛も頷ける素晴らしいものだけど、他の主要キャラが霞んでしまっているのは演出的な片手落ちだろう。
表裏一体であるバットマン対ジョーカーという構図は過剰なほどに描かれるのに、映画の展開的にキモとなるデントの変貌はさらりと流しすぎで、明らかに手薄な演出。
良くいえば息つく暇もないアップテンポな展開は流暢だが、あまりの展開の早さから総じてメリハリに欠いており、注目すべき点が散漫になってしまっていないか。
そんな釈然としない印象の初見で、どうしても腑に落ちない点もあったために再度観賞した。
さすがに二回目ともなると、よくわかっていなかった部分も合点がいくようになり、全体像をより把握できて作品に対する心象もある程度挽回した。
しかしそれは、やはり早すぎる展開が物語をわかりにくくしてしまっていることの証明でもあろう。
もちろん、わかりづらかったのは筆者が前作を観ていないからという理由もあろうが、タイトルからあえて「バットマン」の文字を抜いた以上、続編としてだけでなく、単独の映画として観ても観賞に堪えうる内容にすべきだと考えるし、実際、今作の内容は前作を知らなくても観られるようにはなっているのだが。
また、これだけ早い展開をさせながら2時間半超えという長尺も気になる。平たくいえば詰め込みすぎ。
決して無駄なシーンがダラダラ続くというたちの悪いものではないが、あれもこれもと詰め込むだけじゃなく、もっとそぎ落として物語に緩急つけるべきじゃないか。
展開が早すぎるのも、その辺を整理仕切れなくて必要以上にテンポを上げることでなんとか尺の帳尻を合わせたというふうにすら思えてくる。
そういう作品としてのマイナス面はあるのだが、やはりすでに故人となってしまったヒース・レジャーの怪演だけは絶賛せざるをえない。
彼の演じるジョーカーを見ていると、人はここまで極悪非道になれるものなのかという恐怖を感じると同時に、役者はここまで役になりきれるものなのかという驚きが湧き起こる。
最後に付け加えると、劇中には時折911事件を彷彿とさせるシーンも垣間見られ、歴史あるヒーロー・コミックを原作としながら、現代を色濃く反映させた考えさせられる骨太な作品へ昇華させた監督の手腕は高く評価できる。
二度の観賞で世間の評価が高いのも頷けた。
もしや、自分がこの映画の展開の早さについていけないのは歳のせいかも。と、ふと考えてしまった。
いやはやなんとも怖い映画である。
評判通りの良作
正義って何なのか。
何が正解なのか解らないので、非常に考えさせられました。
正義のために闘う結果、どこまでも追い詰められ、堕ちていくバットマン。普遍的な理念だけでは社会をまとめられないのですね。
アメコミ、アクション映画だと思って、爽快感を求めていては痛い目に合います。
そして、誰もが絶賛するヒースレジャーの演技。ただの凶悪犯・愉快犯に留まらず、全ての事象を客観的に分析している理知的な雰囲気までも完璧でした。
この悪を、誰も止められない!
正義のバットマンは、悩み苦しむ。
守るべきものを守れなかった。
自分が存在するから、悪が蔓延してしまったと。
そして、殺人はしないという信念をもっているので、
ジョーカーを殺すことができない。
悪のジョーカーは、笑い楽しむ。
何も怖いものがないから。
そして人間の誰もが持っている悪の部分に、
するすると入ってきて利用する。
正義と悪、どっちが魅力的か?
クリストファー・ノーランは、
とんでもないアメコミ映画の傑作を作った。
哲学的だけど、
エンターテイメントとしても楽しめる。
バットポッドの場面とかね。
注目の故・ヒース・レジャーは、
「時計じかけのオレンジ」のアレックスや、
シド・ヴィシャスを参考にして、
今回のジョーカーを演じたらしい。
ただし、
レイチェル役が、ババアすぎる…
ジョーカーって口裂け男だっけ?
洋画にはついつい過大な期待をしてしまいます。
この映画もそうでした。
いまひとつ、盛り上がりに欠けていて、いろいろなシーンもお金をかけているんでしょうが・・・・
ちょっとおじさんは楽しめませんでした。
ジョーカーって口裂け男だっけ?
日本人的には「闇夜」のギミックが追加!
鑑賞するまで原題に気づかず「ダークナイト」を
単に「闇夜」と解釈していましたが、ある意味「闇夜」で正解でした!
シリーズ初期の若干コミカルなタッチとは違い、
人間の心に潜むダークな部分が映像の随所に込められていて
救いようがないくらいの絶望的な闇。
各名優の演技力もさることながら、脚本が素晴らしく感じた。
次回作が楽しみではあるが、本作品を超えることができるだろうか。
『「大丈夫だ」とウソをつけ』
怪演ヒース・レジャー
ヒース・レジャー渾身の遺作。本人も自身の死期が近いことを察していたかのような鬼気迫る演技であった。
極悪非道、悪の権化ジョーカーはその存在だけで空恐ろしい。なぜ最後止めを刺してくれなかったのだろうか?
思わずバットマンを見ていることを忘れてしまうような、異色テイストの作品で、正義とは何か、ヒーローとは何なのかと、人間の持つ強欲や暴挙を容赦なく描き出しているような内容であった。
アメコミ実写版という単なる娯楽大作からの逸脱、深化を試みたノーラン監督出色の出来栄えと言えるかもしれない。
問題はバットマンだ。
とにかく評判の良い作品である。確かにクリストファー・ノーランの繊細な演出は効果的だし、画面構成は不安を煽る音楽との相性も良く緊張感を高める。そして何より映画史に残るであろう最凶キャラクター、ヒース・レジャーによるジョーカーは素晴らしいの一言に尽きる。
そんな中で画竜点睛を欠いてしまったのが、ことあろうタイトルロールの“ダークナイト”こと、バットマンである。
ジョーカーとバットマンは『狂気』という境界線を挟んで、“正義の狂人”“悪の狂人”という鏡像になっている関係性が面白いのである。
正義のために法律を破って自警活動をするバットマン。悪事のために悪事をはたらくジョーカー。本作のジョーカーはまったく素晴らしいまでに動機も目的も欠落させており、ただただバットマンを困らせ、世界を混沌の渦中に叩き込む事だけが生き甲斐である狂人だ。
しかし、バットマンというと、ハービー・デントという法律を守りながら悪を退治する、正しい“白い騎士”の出現により『もう、バットマンは用無しかもなー』と、アイデンティティを崩壊させてしまうのである。
“絶対悪”であるジョーカー、“正しい正義”であるハービー。トゥー・フェイスのコインの表裏のような2人に挟まれてブルース・ウェインは本気でバットマンをやめようとする。
そんな苦悩はいらんのである。
バットマンは絶対的に正義である事にまったく揺るぎが無いのが魅力的なのである。わかりやすい例えで言うなら、ダーティーハリーが悪人を殺すのにいちいち躊躇していたら、ツマらないんである。
ハービーがトゥー・フェイスとして悪に染まってから、ようやく狂気を取り戻したバットマンはジョーカー逮捕のためにゴッサムシティの全携帯電話のハッキングという、正義狂人の名に恥じぬ暴挙にうって出るがそこまでが長い。
1作目、2作目と回を追うごとに面白くはなっているノーラン/バットマンなので、次作には大いに期待したいところ。
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