「弱者として描かれるエイリアン」第9地区 brick laneさんの映画レビュー(感想・評価)
弱者として描かれるエイリアン
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エイリアンを隔離する舞台が、アパルトヘイトの歴史を持つ南アフリカというのが、この作品をユニークなものにしている。
しかし、エイリアンの名前がクリストファーなんて! 普通、エイリアン映画はそれに対抗する人間を応援するが、この映画は逆で、私は最後まで善良なクリストファーの味方だったし、最初は癪に障ったおしゃべりな主人公にも感染してエイリアン化するに従って気持ちが寄り添っていった。エイリアンが弱者として描かれてるからだな、きっと。
自分の惑星(?)に帰ったクリストファーだけど、彼なら必ず地上に残された主人公を救いにやってくる。続編「第10地区」の可能性を十分感じさせる終わり方だった。
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