「キアヌの無駄遣い」地球が静止する日 うさぴさんの映画レビュー(感想・評価)
キアヌの無駄遣い
悪い意味で「そうはならんやろ」のオンパレードな映画だった。
まず子役がめちゃくちゃ生意気。
なんでこんな愛されない役にしてしまったん…。
大筋としては地球を滅ぼす予定だったキアヌがヘレンと子役の家族愛に感動して滅ぼすのをやめる、って流れだったけど、子役が憎たらしすぎて全然家族愛を感じないんだけど。
継母であるヘレンにひどい態度を取るし、キアヌに何も説明せずいきなり墓場に連れて行って「父親を生き返らせろ」とか言ってくるし、いきなり死ぬし。
ヘレンは良い人であるんだけど、子役に散々いじわるされてるのに子役が死んだらキアヌに一言「生き返らせて」だけ言ってくるのが、なんだろう。
本当にその子役を愛してるのかな?と疑問だった。
ただ、愛した人の忘れ形見だから義務感で言ってるだけみたいな。
そして結局キアヌ頼りなんかーい!みたいな。
ドラえもーん!僕もスネ夫の持ってるおもちゃ欲しいよ~レベルの泣きつくのび太みたいで浅かったな。
こんなん逆に「やっぱ自分の事しか考えてねぇな。人類滅亡させよ」ってキアヌは思うわ。
あと、70年地球を監視してたスパイ。
「世界は全く変わってない」って言ってたけど、どこに目がついてるんだろう。
この映画が公開されたのは2008年で、その70年前は1938年。
1938年と2008年が全く変わってない、という事は絶対に無いと思う。
だって70年前と70年後って少なくともこの宇宙人のいたアメリカは明らかに良い方向に変化してるんだから。
宇宙人的な感覚で「変わってない」というなら、その説明がいるべきだろ。
そんな節穴の癖にキアヌに「じゃあ地球滅亡させるから脱出しよう」って言われると断るのなんなん。
「何も変わってない。人間は悪。滅亡!」っていうなら地球見限って脱出しろよ。
この宇宙人の情緒が全く分からねえ。
しかもタイトルが「地球が静止する日」とあるのに地球静止しないし。
地球に住む人間だけを根絶やしにするぜー!って話でしょ?
だったら「人類 滅亡」とかのタイトルでいいじゃん。
なんで「静止」なんて入れたんだろう。
自転が止まるのかなとか思っちゃうじゃんか。
キアヌは見た目だけカッコ良かった。
脚本がダメダメだからキャラの行動心理とか性格とかは全然魅力無い。
