「思考回路が静止した日。」地球が静止する日 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
思考回路が静止した日。
あの『ウエスト・サイド物語』のR・ワイズ監督が
1951年に発表した『地球の静止する日』をリメイクした本作。
原版はもちろん観ていないのだが(こうなるとすごく観たい!)
なんで邦タイトルが違うんだ^^;「の」と「が」の違いって何よ?
ま、いいんですけど。。。
原版は冷戦時代の話ということで「核」がメインになっている
ようだけど、今回のは「コレ」という理由もたいして語られず、
とにかく全人類が滅亡すれば、地球が助かる。という…^^;
どう納得すれば?そんなことを考える隙を与える気配もない。
…唐突!いきなりクラトゥは逃げちゃうし。黒スーツで…。
逃げたと思えば、マックでお仲間と待ち合わせ&打ち合わせ。
…なんでマックなんだ?(爆)
でもって、あの爺さんと話して「よし。実行していいんだな?」
ってアナタ…。そんな簡単にぃ…?
バーガーを食べてる子供を背に、アッサリと片付く話し合いに
私の思考回路の方がすっかり静止してしまったxx
そっか。まぁ人間は…悪いことしてきたんだよな。地球に。
(言いたいことは分かる。しかし異星人の生活も知らないぞ。)
頭の良さそうなJ・コネリー博士が味方となって彼を説得する。
亡夫の連れ子、小生意気なJ・スミスに手を焼いている継母。
ありがちなパターンとして宇宙人が地球人に恋でもするのかと
思ったが、それはなかったので一安心^^;
しかし子供との触れ合いも大して描かれないため、感動がない。
さらにその後も何もないもので、さらに唐突度が深まるばかり。
物語に起伏がないのは原版も変わらないようだが、
昔の映画とあって、その人間的(宇宙人ですら)な描き方に
まだ深みがあるようだ。今回の描き方では、どっちづかずで
それぞれのキャラの必要性が感じられないのが残念。
キアヌ鑑賞には(カッコいいので)もってこいの作品なんだけど。
(そっか!?トミー・リー・Jも、クラトゥ一派だったんだねぇ)